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新たな仲間が…!!?

今週末、愛媛松山市のコワーキングスペースにて「愛媛の新キャラクター”こみきゃん”をつくるイベント」があります。

なにそれおもしろそう…!と参加予約をしました。

みきゃんというキャラクター

2011年に誕生したみきゃんは「愛顔PR特命副知事」として 明るくて好奇心旺盛な子犬……え?

みきゃんって子犬なの???

2011年11月11日ワンワンワンの日が誕生日。そうかなるほど…。顔が丸いので猫かと………というか、みきゃんは“みきゃん”でしっくりきすぎて生態に意識が向きませんでした。愛媛県民なのにすみません…!

可愛い子犬の小さな肩にかかっている使命

みきゃんは愛媛県のPRの仕事をしています。みきゃんのおかげで愛媛県民が受けている恩恵は、

・県外から旅行に来る方がみきゃんのお土産を喜んで買ってくれる。
・全国区で「あのかわいいみかんのキャラのいる県」ということで愛媛を思い出してくれる。
・愛媛県民が愛媛を盛り上げる共通の指標としてカレンダーや広告やちょっとしたスペースでこんにちはと登場し、癒しを提供してくれる。
・イベントがあると3次元(着ぐるみ)として登場し、子供たちの写真に写ってくれる。


みきゃんのデザインは申告すれば無償で使用できるため、ふいに個性的なみきゃん(二次元)に会う事があります。二度見します。

ダークみきゃんというおもしろいライバルの登場

ダークみきゃんは2015年に誕生したミカンが腐ったキャラクター。という意味を初めて知った時、私は頭の中でこういうイメージでした。

※実際は違います
みきゃんとダークみきゃんとの関係は善と悪というイメージです。ダークみきゃんは「みきゃんの足をひっぱる」のが仕事らしいです。ピコピコハンマーでみきゃんの顔を殴る以上の具体性はつかめませんでした。ピコピコなところが優しい世界ですね。

これからのキャラクター戦略・地方が人を集める力

現在、ネット上でのコミュニケーションがリアルな場をしのぐ勢いの中。人間味があり、柔軟で、楽しませてくれるキャラクターに注目が集まります。ゆるキャラの癒しだけでは全国区では弱くなりました。メディアでファンを集め、ひとりひとりの中で「わたしのみきゃん像」を作れるかどうかにかかっています。みきゃんの個性への親しみ・柔軟性・意外性も含んだ背景をどう深めていくのか…。(ただ、愛媛のまじめなみきゃんという像を……………愛媛なので………やはりまじめな線を超えられないのでは……)

話が変わりますが

ここでキャラクターの生きる世界について→→

聞いたらそんな気がする「キャラクター世界の5つのスタンダードルール」

ルール① 生き残るのが大変

私たちのイメージで、キティちゃんなど長く活躍するキャラクターが印象深いですが、多くは短命です。キティちゃんが40年以上活躍している一方、サンリオの他450以上のキャラクターの中でキティちゃんに次ぐ長寿キャラは7年だそうです。みきゃんが現在活躍し続けているのも、愛媛県のどこかで誰かががんばってくれているのですね。

キャラクターは水物と言われ、多くは短命だと触れましたが、活躍しなくなったキャラクターをこう呼ぶそうです。

「キャラクターのゾンビ化」

みきゃんには愛媛県の期待を背負いつつ長生きしてほしいです。

ルール② キャラクターは笑わず、あまりしゃべらず

アメリカの有名キャラクターミッキーは表情豊かでよくしゃべり、対等なコミュニケーションをとります。しかし日本でのキャラクターは人間に隣接した立ち位置で、無表情(若干の微笑み)で無口(聞き役)が王道です。時々おしゃべりで華やかなパフォーマンスのキャラクターも出ますが、ファンの期待に応え続けるには苦労しているようです。情報が双方向に行き交う時代、いかにキャラクターのアクション(パフォーマンス)を最小に、ファンからのリアクションをどう拾うかが問われています。

ルール③ キャラクターは売り込みNG

「買ってね!」や「キャンペーン中」という言葉をキャラクターに言わせるのはマイナスです。なぜならキャラクターは私たちの「友達」か、「守りたい対象」だからです。そんな中、狂気の「おいでよ宮城」(ツイッター)はすごいですね。愛媛はマネできません。

ルール④ キャラクターは完ぺきではいけない

ちょっと頼りない、失敗する、隙がある、というキャラクターに惹かれませんか。子供から大人まで、キャラクターを愛する線引きがないことは日本人の特徴らしいです。欧米では「極めて完璧な人間的キャラ」が支持される一方、日本人は不完全で劣っている存在に心理的な親密さを感じるそうです。

ルール⑤ しっかり決めようキャラクターの生き方

2010年ごろ流行り、たくさん誕生した「ゆるキャラ」ですが、今も元気なキャラクターは少ないですね。キャラクターのプロフィールまでは作るものの、「なんの為に生まれたのか」「どこで生きていくのか(どう露出するか)」「何がNGか(統一感・整合性)」「キャラクター開発と目的(地方創生)がマッチしているか」を検証し、生き方マニュアルや戦略(何に向かっているのか)が必要です。

5つのルールがしっかりしても、長生きできるのはごくわずか。
ごくわずかであるけれども

キャラクターの利点は

・タレントやモデルを雇うより出演料が安い
・伝えたいメッセージを表現しやすい
・ブランドイメージを確立しやすい
・年をとらない
・スキャンダルと無縁

と、ここで

あたらしいキャラクターはどのような立ち位置になるのでしょうか?

そもそも、どんな期待を持って生まれてくるのでしょう。

・新たな話題性のため
・今までとは違うファン層の獲得
・みきゃんの方向性を見直し
・キャラ同士の関係で何か表現したい

・(着ぐるみの)3体がそろったときの動き方を工夫したい

キャラクターが増えることで、みきゃん&ダークみきゃんは今後どうなっていくのでしょうか。期待が高まりますね。

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6月24日日曜日。愛媛の新キャラクター”こみきゃん”をつくるイベント。
場所はマツヤマンスペース(松山市駅徒歩5分)です。
10時-16時半

チームに分かれて競います。
上甲副知事が審査員だそうです。

所属するチームが勝ったら、むこう10年
「自分たちのチームが勝ったぞー!!」と自慢できます。

所属するチームが負けたら、むこう10年
「あたらしい愛媛のキャラクターの誕生に立ち会った!」と自慢できます。


 


(参考文献)
売れるキャラクター戦略 いとうとしこ 2016
キャラクターパワー 青木貞茂  2014
巨額を稼ぎ出すハローキティの生態 ケン・ベルソン 2004
キャラクタービジネス 山田徹 2000

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