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正義感の誤用

昔の僕は、頻繁に人を論破していた。自分の正しさを証明したかったからなのかな。そこはよくわからない。変に正義感が強いことも大きかったのかもしれない。でも、本当に嫌な奴だったと思う。

じゃあ、当時の自分が言っていたことを間違っていると思うのか、と問われると、そうとは思わない。今でも言っていたことそのものは、間違っていると思わない。でも、言うこと自体が間違いだったと思う。

今となっては、強い信頼関係にある後輩でも、昔はそうではなかった。嫌われてはないと思っていたけど、信頼されているとは到底思えなかった。当時の僕は大人のクラブチームの代表もしていた。大会や練習試合に行く前にはチームメイトと連絡を取る必要があるが、なかなか連絡が返ってこない子もいた。そんなチームメイトに僕はいつも論破していた。「一人が連絡しないと、チームだけでなく、相手の人にも迷惑がかかるんだよ。」そんなことをしょっちゅう言っていた気がする。

そのように言うと、連絡は返ってきたが、次の大会や練習試合の時にはまた返ってこないこともある。その度に僕は同じことを言っていた。「一人が連絡しないと、チームだけでなく、相手の人にも迷惑がかかるんだよ。」と。

きっと、連絡しない彼もそんなことはわかっていると思う。それでも、連絡をしないのであれば、僕は言い方を変えるべきだった。結果として、連絡が返ってこないのであれば、方法を変えるべきだった。

何度か連絡が返ってこない時は、僕が言ったことでよかったと思う。でも、何回か言っても、それが続くようであれば、同じことを言うべきではなかった。僕の中の歪んだ正義感によって、間違った選択をしていた。言っていること自体は間違っていないことが余計にややこしいとも思う。

連絡を返さない彼も間違っているが、僕も間違っていた。だから、当時は仲良く見えても、微妙な関係だったことは僕らが一番わかっている。今、とても良い関係でいられることが僕はとても嬉しい。

正義感は大事だけど、間違った使い方をすれば、平気で人を嫌な気持ちにさせたり、傷つけたりする。正義感の間違った使い方の最も大きなものが戦争だ。

僕のように論破をしてしまっている人は、世の中にそこそこいると思う。ひろゆきさんの切り抜きがYouTubeでバズったこともあり、僕の後輩が通う大学では論破をしたがる人が増えているとも聞いている。関係を大事にしたいからこそ、彼に色々と口うるさく言っていた。それが結果として、論破になっていた。でも、本当に大事にしたいなら、他の方法を試すべきだった。

反省!!

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#夢  #教育 #指導 

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