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青の息吹

焔色(えんしょく)に広がる大気では腐敗の風が生まれる。
その風は時代の残り火として焔(ほむら)として、4000年前から変わらない風を吹いている。
その中では老いることが判らない。若さも判らない。
尊さも儚さも知ることはない。
残酷より幸せがあることを知らない。
絶望もなく、希望もない。
その苦しみは邪化となり、焔はその人に無限の闇を宿す。
花は消え、縁(えにし)も無く、自然が淘汰される風が吹く。
風は虚無の言葉になり、腐敗の時代がつくられる。

炎(ほむら)が宿る場所には、必ず生命が飛び交う。
青い炎(ほのお)もまた風となることが出来る。
風には声がある。
声は言葉になり、言霊として焼き付ける。
緑は芽生え、火は激しく燃える。
大気は賑わいを魅せる。
その息吹(呼吸)は熱く穏やかな、新しい風を生む。

風は焔を消し、火を炎(ほのお)に変える。
風は焔を煽(あお)り、火を消す。

僕らが欲しい風は、昔も今もそしてこれからも変わらない。
かけがえのない世界の風とは、、。


~おしまい~

(資料?/椎名林檎(NIPPON)、鬼滅の刃(炎、炭次郎のうた)、風の時代など、、、)
















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