フェンネルシードの収穫
コラムニスト Dancingdoll
フェンネルは標高200M、海風が吹き寄せる我が家の庭は居心地が良いらしくこぼれ種からたくさんの芽が出てあちらこちらで花を咲かせる。冬には枯れてしまうが、春になると一斉に顔を出す。
東京のイタリア人シェフにその話をしたら目を輝かせて「羨ましい!伊豆高原に住みたい」 イタリアでは料理だけでなくしょっちゅう口に含んでその甘い香りとほんのり苦みを楽しむのだとか。
名古屋のショールームで仕事していた頃、目の前のパン屋さんで人気のライ麦とキャラウェイシードオレンジピールのパン。香ばしくて甘みもピールの優しい味。
その味が忘れられなくて、こちらに来てまず植えたのがキャラウェイ。花が咲き果実{シード}は取れたがレシピの半分くらいしかない。同じウイキョウ科のフェンネルシードならたくさん採れるからどうだろうかと入れて焼いてみた。ピールの甘みとスパイシーなシードの苦みが口の中に広がり代用品として十分使えることがわかった。
以来、秋にフェンネルシードを、春先に甘夏を収穫オレンジピールやオランジェ、短いものはダイスカットしてパンやお菓子用にストック。今年のフェンネルの収穫を前に保存しておいた最後のシードでライ麦パンを焼いた。
スライスして軽くトースト。かりっとした食感にピールとフェンネルシードのハーモニー。
何もつけずにかみしめて味わう朝の幸せな食卓。
特集「伊豆・伊豆高原に見るWell-Beingライフ」マガジン
クリックはこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?