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オリジナル商品の売上アップで、売店が魅力ある存在に。ホテル華の湯の6次化商品の成功戦略とは。

「地産地消」をテーマにしたオリジナル商品を開発し、売店等で販売することで「ふくしまの魅力」を発信し続ける、福島県・磐梯熱海温泉のホテル華の湯。

2011年の東日本大震災後の風評被害に苦しむ地域産業の為に6次化商品の取組みを決めたことが開発・販売のきっかけとなり、前年にオープンしたビュッフェダイニングの看板メニューの「華カレー」をレトルト商品として2013年から販売しています。

その後、2018年のビュッフェダイニングのリニューアルに伴い、オリジナルスイーツ「桃香」を販売。このような6次化商品を開発し、売店等で販売する取組みが評価され、第1回ふくしま経済・産業・ものづくり賞福島民報社賞や、第1回「ふくしま地産地消大賞」優秀賞を受賞した経歴を持っています。


米粉ルウの「華カレー」

福島県のブランド豚「麓山高原豚」といわき市「(株)たふぃあ」の福島県産米粉のルウを使用したメニュー。主食であるお米を「ふくしまの食材」でたくさん食べてもらいたいという想いから誕生しました。2019年には、福島牛を使用した「牛の華カレー」の販売を開始。


オリジナルスイーツ

郡山市の青果業「株式会社佐久間青果」と須賀川市の菓子製造業「株式会社亀饅」とコラボレーションして開発。福島県産の桃「あかつき」と福島県産米粉を使用したシュークリーム「桃香」をはじめ、「梅香」「香の苺」「桜香」の合計4 種を販売しています。

今後の商品化ラインナップ

今後の展望として、地産地消や地域企業とのコラボレーションでさらに商品ラインナップを増やす予定のホテル華の湯。福島県産のお米との相性の良い「ふりかけ」や「漬物」、深沢の名水を使った「炭酸水」の商品化を計画しています。


オリジナル商品を成功させるには

一朝一夕の努力では、オリジナル商品の開発や売上アップは成し遂げられません。ホテル華の湯の菅野常務は、同ホテルの商品が成功した理由として「近隣企業とのコラボレーション」「販売方法やパッケージの見せ方の事前準備」や「費用の掛かる包材や販促物を把握した販売計画」を挙げています。

貴館オリジナルの商品を開発・販売し、売店を魅力ある存在として位置付けることができれば、その旅館の見所のひとつとなり大きな利益を生み出す部門となる可能性があります。売店の売上のアップにすべきことや現状の課題を見直ししたうえで問題点を洗い出していくとよいでしょう。

※2020/12/24公開の記事を転載しています


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