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良品計画(7453)隠れ優待→正式な優待に

突然の5%割引カード。

 良品計画(7453)は、無印良品を展開するシンプルで上質かつ、世界的有名な総合雑貨店です。元々は「わけあって、安い」をキャッチコピーに、西友のPB商品として展開していました。

 2022年8月期に送付された株主宛の決算関係書類に、何の告知もなくシェアホルダーカードという名の、期間中何回でも利用可能な5%割引券が同封されておりました。情報を収集した感じでは、議決権を行使した1単元以上を保有する全株主に送付されたものと思われます。

優待制度導入の可能性を匂わせる文面。

 追記:23年2月権利分から正式に株主優待となり、24年8月権利分から、100株以上を、2月、8月の権利確定日までに保有することで、無印良品での買い物時に7%オフとなる、シェアホルダーカードが贈呈されるようになりました。

第二創業、吉と出るか凶と出るか。

 自分語りにはなりますが子供時代、近所にある西友で、PB商品だった頃の名残が強い無印良品の、人気もあまりない、ひっそりとした佇まいの店舗が原風景として脳裏に焼き付いています。

 もちろん、子供のお小遣いで手が出る価格帯の雑貨でもないため、当時は見ているだけだったものの、2000年前半の迷走期を脱しつつある状況だったこともあり、子供心ながらにあのシンプルな空間に魅力を感じていました。

 しかし、いざ成人して、応援したい気持ちから株主にもなり、無印を好きなだけ買えるだけの購買力を身に付けてから、改めて店舗に足を運ぶと「これのどこが無印良品?」と思うようなものが散見され落胆しました。

 特にアルミ電卓はデザイン重視で、電卓としての機能性が損なわれていると感じたため、シャープ製の模造品を買う体たらくです。それでも、疫病前のインバウンド全盛期までは爆買い効果もあってか、業績は絶好調でした。

 しかし、インバウンド需要が消滅してからは、値下げや小規模店舗である無印良品500を出店するなど、再び迷走期に突入している感覚が否めません。

 役員報酬もストックオプションの付与と、シンプルに現金ではない辺りが、無印らしくないように感じ、現に株価も低迷していて経営陣の士気が上がる様には思えません。

 これほど辛辣な評価となってしまうのは、単なるアンチ気取りではなく、好きの反対は無関心の言葉にもあるように、好きだからこそ、私の原体験にある無印の美学にも似たコンセプトが、最近になって損なわれていると感じているからに他ならない。

 衣類はアウトドアウェアを除いて全て無印。アルミハンガーも無印。コーヒードリッパーもフィルターも無印。ポーチ、パスポートケース、こたつ、スツール、ほうき、ちりとり、ワイヤークリップ、タオル掛け…

 こだわりのないモノは基本的に無印良品で揃えており、列挙すればキリがないが、最近だとリュックサックとスプレーボトルは長持ちせず、耐久性が懐疑的でリピート買いには至りませんでした。これでは「理由もなく高い」と揶揄されても、ぐぬぬ…としか返せません。第二創業でそんな状況が打破されることを祈るしかありません。

最後に、

 投資は自己責任です。あくまで私個人が投資しているものを紹介しているだけなので、内容を鵜呑みにせず、参考程度にして頂けると幸いです。未来は誰にも分かりません。自分の頭で考えて納得した上で、身銭を投じて頂きたいのと、特定銘柄を推奨しているわけではないことを予めご了承ください。



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