次期衆議院総選挙における各党の比例ブロックでの獲得議席予測~参議院選挙の比例得票数をベースに・西日本編~

 今から2ヶ月前に執筆した前回の東日本編(https://note.com/researcherm/n/nae51c0e7668f)に引き続き、今回は西日本編と全体の総評を述べていきたいと思います。西日本は、自民党や公明党の与党が強く、また近畿ブロックでは大阪を拠点とする日本維新の会が、大阪府では比較第1党になっています。特に公明党は、前回の東日本編でも述べましたが、典型的な「東低西高」の政党ですので、西日本では比較第2党になっている県も多く存在しています。
 対照的に西日本では、いわゆる「野党共闘」勢力が弱く、野党第一党の立憲民主党は、関西では参議院選挙の選挙区は全滅となってしまいました。公明党>立憲民主党や、共産党>立憲民主党となっている府県も多く、こと西日本では立憲民主党が比較第2党の座も確立出来ずにいます。国民民主党は玉木雄一郎代表の香川県や原口一博国対委員長の佐賀県など、立憲民主党を上回る県も存在しているので、首都圏ではれいわ新選組にも負けていましたが、西日本では多少挽回となっています。逆に、首都圏で強かったれいわ新選組も、そこまで西日本では浸透し切れていませんでした。
 以上のように、東日本や首都圏と比較して、全体的に保守地盤が強いのが西日本の特徴となっています。前回の記事もご購入し、お読み頂いた方は、その辺りの違いも感じながら、今回の記事も読んで頂けたならば幸いです。それでは西日本編は、北陸信越ブロックから、東海→近畿→中国→四国→九州と計6つのブロックを見ていきます。

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