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【育休復帰後の「壁」に関する調査】育休から復帰した女性77.7%が、復帰後「壁」に直面 「これまで積み上げたポジションの維持」に苦悩の声多数

今回は、「育休復帰後の「壁」に関する調査」に関する調査の配信です!

リサーチPR『リサピー』では、「調査(リサーチ)PR」に関する詳しい内容を、約20ページでまとめた無料ホワイトペーパーについてもこちらで無料公開しておりますので、気になる方はぜひこちらもご覧いただければと思います。

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調査概要

調査概要:育休復帰後の「壁」に関する調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®️」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年7月11日〜同年7月11日
有効回答:直近1年以内に育休が明けて正社員(総合職)として職場復帰した女性108名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

≪利用条件≫
1 情報の出典元として「ユームテクノロジージャパン株式会社」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://umujapan.co.jp/

Q1:育休復帰後、女性の約8割が「壁」に直面

 Q1.あなたは育休から復帰した後に「壁」に直面した経験はありますか。

・かなりある:24.0%
・ややある:53.7%

・あまりない:7.4%
・全くない:4.6%
・わからない/答えられない:10.2%

Q2:約半数から「育休前に積み上げたキャリア/ポジションが維持されない」と悩みの声

 Q2.Q1で「かなりある」「ややある」と回答した方にお聞きします。育休復帰後に、どのような「壁」に直面したことがあるか、教えてください。(複数回答)

・育休前に積み上げたキャリア/ポジションが維持されない:46.4%
・事業や会社の方向性がつかめない:27.4%
・今までのスキルや経験が活用できない:25.0%

・時短勤務に対して職場の理解がない:23.8%
・自分の成果が評価されない:22.6%
・任される仕事のレベルが下がった:21.4%
・職場の態度が育休前と異なる:13.1%
・その他:11.9%
 ー34歳:以前していた業務を手際よくこなせない
 ー37歳:子供の病気による早退や欠勤が増える
 ー33歳:子どもの休みの予測が立てられず、仕事が計画通りにいかない
・わからない/答えられない:2.4%

Q3:他にも「同期のスキルに到達できない」や「仕事内容が変わっていて覚えることが多く、育児との両立が難しい」などの悩みも

 Q3.Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q2で回答した以外に、どのような「壁」に直面したことがあるか、自由に教えてください。(自由回答)

<自由回答・一部抜粋>
・39歳:同期のスキルに到達できない。
・34歳:仕事内容が変わっていて覚えることが多く、育児との両立が難しい。
・33歳:育休前より給与が下がった。求められるスキルが急に高くなったものの、それに伴う仕事量をもらえなかった。
・36歳:子どもの急な体調不良等で思ったように仕事が進まない。
・34歳:同じ量の仕事をしていても、短時間というだけでフルタイムと同等に評価されない。
・34歳:同僚とのコミュニケーションがはかりづらい。
・35歳:時間に追われている時短のため参加できない打ち合わせがある。
・36歳:同じチームにいたのに、やる業務を思い出せない。ついていけない。

Q4:直面した「壁」を乗り越えるために、育休復帰後、65.5%が「周囲への感謝を伝える」ことを意識

 Q4.Q1で「かなりある」「ややある」と回答した方にお聞きします。直面した「壁」を乗り越えるために、育休復帰後に意識したことを教えてください。(複数回答)

・周囲への感謝を伝える:65.5%
・夫婦で家事を分担する:39.3%
・頑張りすぎない:39.3%

・育休前よりも周囲に気を配る:35.7%
・家族や友人に相談する:16.7%
・その他:3.6%
 ー33歳:同僚や同じ境遇の同僚に相談する
 ー33歳:人事に相談
・特にない:2.4%
・わからない/答えられない:1.2%

Q5:育休復帰後、「業務の進捗を周りと積極的に共有」や「わからないことは素直に聞く」などを意識した女性も

 Q5.Q4で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q4で回答した以外に、直面した「壁」を乗り越えるために意識したことがあれば、自由に教えてください。(自由回答)

<自由回答・一部抜粋>
・39歳:業務の進捗を周りと積極的に共有した。
・34歳:わからないことは素直に聞く。
・44歳:壁を乗り越える、というよりもある程度割り切って給料分の仕事をするという意識になりました。
・30歳:普段から他の方とコミュニケーションを取ることを心がけた。
・29歳:人に積極的に頼る。
・34歳:適度なガス抜きでストレスをためない。
・37歳:仕事が出来ないのを子どもを理由と思われ無いように、倍働くようにした。
・39歳:急に休んでも大丈夫な様に、引き継ぎ事項を必ずわかる様にしておく。

Q6:「夫の家事の手伝い」が育休復帰した際に助けになったと約6割が回答

 Q6.育休から復帰した際に助けになったことがあれば教えてください。(複数回答)

・夫の家事の手伝い:53.7%
・育休前と同じポジションでの復帰:36.1%
・上司との密なコミュニケーション:31.5%

・家族との時間の確保:27.8%
・育休後にスキル面におけるリハビリの期間があった:16.7%
・職場による現在の会社や事業についての説明:12.0%
・その他:3.7%
 ー48歳:保育園の保護者との交流
 ー41歳:育休中の同僚とのコミュニケーション
 ー34歳:テレワーク
 ー38歳:同僚の理解
・特にない:5.6%
・わからない/答えられない:4.6%

Q7:他にも「在宅勤務」や「同僚のフォロー」などが助けになったという声も

 Q7.Q6で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q6で回答した以外に、育休から復帰した際に助けになったことがあれば、自由に教えてください。(自由回答)

<自由回答・一部抜粋>
・39歳:在宅勤務。
・38歳:同僚のフォロー。
・39歳:ポジションを用意してくれた。
・40歳:同じ立場の同僚と話す時間。
・39歳:お金で時間を買えるサービス(買い物や掃除など)を利用した事。
・43歳:義理の父母が子供を預かってくれたこと。
・28歳:上司の理解。
・39歳:仕事の確認事項を丁寧に改めて教えてもらい、思い出す時間を与えてくれた。

まとめ

 今回は、直近1年以内に育休が明けて正社員(総合職)として職場復帰した女性108名を対象に、育休復帰後の「壁」に関する調査を実施いたしました。

 育休から復帰後に、女性の約8割が「壁」に直面した実態が明らかになりました。具体的には、約半数から「育休前に積み上げたキャリア/ポジションが維持されない」ことに悩んだ経験を持ち、他にも育休の間に会社の状況や業務内容の変更があり、新たなことを育児と両立しながら覚えることに悩む声も挙がりました。

 なお、直面した「壁」を乗り越えるために育休復帰後は、65.5%が「周囲への感謝を伝える」ことを意識したと回答しました。また、「夫の家事の手伝い」が育休復帰した際に助けになったと約6割が実感しており、他にも家族の助けや同僚・上司の理解やフォローも助けになった女性も多数いることが分かりました。

 育休復帰した女性の多くが過去のキャリア/ポジションの維持が難しいと感じ、同僚と自分を比較したり負い目を感じてしまう傾向にあることが判明しました。育休制度を取り入れる企業は増えていますが、女性の育休取得=キャリアへの諦めというイメージが強いことで育休はまだまだ取りづらいと考えられているようです。家庭内のフォローは育休復帰後の女性の心強い助けとなりますが、日本においての育休のイメージ払しょくのためには企業側においても更なる育休促進の工夫は必要不可欠なのではないでしょうか。育休を取ることに対するイメージの向上は、日本がより子どもを育てやすい環境と実感する人が増えるきっかけとなりそうです。

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