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【必読7千字】プロのマーケリサーチャーが教える、PR・マーケに活用できる10種の調査(リサーチ)パターンパーフェクトガイド

初めまして、株式会社IDEATECHの石川です。

弊社では、クイックなアンケート調査で裏付けを取り、リサーチ結果をPRするワンストップサービスとして「リサピー®︎」を提供しています。
そしてその中で、100社を超える企業様のPR・マーケティング領域での「調査(リサーチ)」企画に携わり、マーケティング・PRとしての「調査(リサーチ)」の有効性を実感しております。

しかし、実際に企業様がリサーチを行うとなると、「どのような切り口のリサーチが有効なのかわからない」「リサーチのテーマが思いつかない」などの悩みも多く、その結果として「リサーチを行っても成果が出ない」「リサーチまで至らない」となってしまうことも少なくありません。

その一方で、実は有効な「リサーチ」にもある程度パターンがあり、それさえ知ってしまえばどの企業様でも一定の確率でPR・マーケティングに活用できるリサーチを実施できるのです。

そこで、より多くの企業のPR・マーケティングご担当者様に、有効な「リサーチ」のパターンを知っていただき、PR・マーケティングのさらなる加速をさせていただきたく、「リサーチ」の有効な型や評価、実際の事例を詳しくお伝えできるパーフェクトガイドを作成しました。

これさえ読んでいただければ、「リサーチ」パターンに関しては一通りご理解いただけるような構成になっております。
ぜひ最後まで目を通していただき、「リサーチ」についての理解を深めていただけますと幸いです。

調査(リサーチ)PRの理解を深めたい方はこちら

Yahoo!ニュース掲載・有力専門媒体の掲載を狙うことのできる、戦略PR手法の「調査(リサーチ)PR」についてを徹底解説した資料です。
以下のリンクからダウンロードください。

〜プロのPRコンサルタントが教える〜
戦略PR手法パーフェクトガイド
〜プロのマーケリサーチャーが教える〜
調査パターンパーフェクトガイド

Chapter-1|戦略PR手法、調査(リサーチ)PRとは?

近年プレスリリースやニュース記事で目にすることが多くなった調査リリース。
これは実は企業が行っている「調査(リサーチ)PR」として戦略的に行われていることが多いんです。

そんな「調査(リサーチ)PR」とはなんなのでしょうか。
PR・マーケティングに活用できる調査(リサーチ)パターンのご紹介に進む前に、まずは「調査(リサーチ)PR」そのものについて少しご紹介させてください。

調査PRとは、自社で行なった調査をPRのネタとして活用し、プレスリリースとして発信するPR手法になります。

調査には、自社サービスのユーザーに対してのアンケート形式のものや、一般消費者への市場調査・実態調査形式のものなどがありますが、一般的に調査PRでよく行われるのは後者のものになります。
「〇〇業界実態調査」や「近年話題の〇〇を使っている人は〇〇%!」のように、自社サービスと関連性の高い話題を掛け合わせて調査を行うことで、ユーザーに自社やサービスについて広く認知してもらえるのです。

また、自社サービスの領域での幅広い調査を行い、白書としてまとめ、調査結果をリリースすることも近年では増え、調査PRは企業のPR手法としてさまざまな活用がなされています。
それ以外でも、調査PRは新商品の発表やサービスローンチ以外にPRを行いたいがなかなかネタがない企業にとって、行なった調査がそのままPRのネタとなり発信することができるため、PRのネタ作りの手法としても急速に普及しています。

今や調査(リサーチ)PRは、PRに力を入れていきたい広報担当者の方はもちろん、PRからリード獲得・問い合わせに繋げていきたい経営者やマーケティング担当者の方も必見の手法です。

Chapter-2|調査(リサーチ)活用にはどのような用途がある?

調査(リサーチ)のメリットとして、行った調査結果はプレスリリースで配信して終わりではなく、そこからさまざまな活用ができる点も挙げられます。

調査(リサーチ)の用途として、大きな方針としては以下の4つの方針があります。

・PRとしての活用
・SNSでの活用(Twitter・Facebook・Instagram・・・等々)
・WEBサイトでの活用(自社サイト・オウンドメディア・・・等々)
・資料での活用(営業資料・セミナー資料・IR資料・・・等々)
・その他活用(メルマガ・ホワイトペーパー・・・等々)

この通り、調査結果はマーケティングにおける各領域で可能です。

そのため、調査(リサーチ)の設計をする際は、どのように活用するのか初めにある程度決めた後で設計することや、また調査の後はその結果を使い倒すことが極めて重要です。
本資料では、その中でもPR・マーケティングとして効果が高い調査(リサーチ)や、活用をしやすいものをご紹介していきます。

調査(リサーチ)の実施を検討する際は、これからご紹介する10つの切り口から考えてみてください。

Chapter-3-1|調査(リサーチ)のパターン❶|
【市場実態調査】× 特定タイミング

事例:ペーパーロジック社の「電子帳簿法施行」に向けた意識調査の事例

◉評価・用途別効果
・PR効果:★★☆
・マーケティング効果:★★★
・その他活用効果::★★☆

◉調査(リサーチ)内容
「市場実態調査×特定タイミング」では、市場に関する調査をある特定のタイミングに向け、また掛け合わせて行います。
こちらは、調査結果がメディアや業界人からの注目度が高まりやすい傾向にあります。
上記の事例では、電子契約サービスを提供するペーパーロジック社が、「電子帳簿法」の施行に向けて事前に調査を行い、リリースしております。

◉総評
このパターンは、特定のタイミングさえ見つけてしまえば企画がしやすいという特徴があり、業界注目度も高いためPR・マーケティングとしての効果も高いです。
まずは、自社サービスの属する業界において、直近何か動きはないかや調査を行うタイミングとして良いものはないかを探してみると良いでしょう。

Chapter-3-2|調査(リサーチ)のパターン❷ |
【市場実態調査】 × シーズナリー

事例:RevComm社の「新卒時のテレアポ実態」の調査事例

◉評価・用途別効果
・PR効果:★★☆
・マーケティング効果:★★☆
・その他活用効果::★★☆

◉調査(リサーチ)内容
「市場実態調査×シーズナリー」では、市場に関する調査をある特定の時期やシーズンに向け、また掛け合わせてて行います。
こちらは、調査結果が時期でメディアからの注目度が高まりやすい傾向にあります。
上記の事例では、営業等に活用できるツールを提供するRevComm社が、「4月の新卒社員入社」の時期に向けて「テレアポの実態」を事前に調査し、リリースしております。

◉総評 このパターンでは、特定の時期やシーズンに向けて調査を行いますが、狙い目として考えやすい時期は「1月(年始)」「4月(年度変わり)」「12月(年末)」であり、他にもGWやお盆などの長期休暇の前などにも考えることができます。 PRとしての効果は高いため、相性の良い時期を見極めて調査してみると良いでしょう。

Chapter-3-3|調査(リサーチ)のパターン❸|
【市場実態調査】× トレンド・バズワード

事例:ヴィエリス社の「サウナーの脱毛実態」の調査事例

◉評価・用途別効果
・PR効果:★★★
・マーケティング効果:★☆☆
・その他活用効果::★★★

◉調査(リサーチ)内容
「市場実態調査×トレンド・バズワード」では、市場に関する調査をトレンドやバズワードと掛け合わせて行います。
こちらは、調査結果メディアや業界人からの注目度が高まりやすい傾向にあります。
上記の事例では、全身脱毛サロン『KIREIMO』を運営するヴィエリス社が、近年のサウナブームに合わせて「サウナーの脱毛実態」を調査し、リリースしております。

◉総評
このパターンでは、トレンドやバズワードをキャッチし、自社の商材やサービスと親和性を見つける必要がありますが、見つかってしまえば非常に強力な引きになります。
BtoBの領域では、「DX」や「SDGs」などが長期的にホットなワードと言えるでしょう。
SNSやメディアでよく目にするワードをキャッチ、調査に落とすことを意識しましょう。

Chapter-3-4|調査(リサーチ)のパターン❹
【市場実態調査】× ランキング

事例:客家社の「会議の無駄」に関する実態調査の事例

◉評価・用途別効果
・PR効果:★★★
・マーケティング効果:★★☆
・その他活用効果::★★☆

◉調査(リサーチ)内容
「市場実態調査×ランキング」では、市場に関する調査を特定の切り口でランキング形式で行います。
こちらは、ランキング形式のため読まれやすく、一般層が関心を持つ傾向にあります。
上記の事例では、経営コンサルティングファームの客家社が、「会議に関する無駄ランキング」を調査し、リリースしております。

◉総評
ランキング形式というのは基本的に読まれやすく引きもあるので、テーマ選定をうまくすれば他の調査よりも一時的にPVは上がりやすい傾向にあります。
本パターンでの調査を検討する場合は、①魅力的なテーマと②魅力的な選択肢を意識して作成すると、より有益なものになるでしょう。

Chapter-3-5|調査(リサーチ)のパターン❺
【市場実態調査】× 不安・悩み吸い上げ

事例:エアークローゼット社の「子育てママのファッション事情」の調査事例

◉評価・用途別効果
・PR効果:★★☆
・マーケティング効果:★★★
・その他活用効果::★★☆

◉調査(リサーチ)内容
「市場実態調査×不安・悩み吸い上げ」では、市場に関する調査を消費者やユーザー層の不安・悩みを吸い上げる形で行います。
こちらは、共感を得ることができれば拡散されやすく、活用幅も広い傾向にあります。
上記の事例では、ファッションレンタルサービスを運営するエアークローゼット社が、育児中の母親世代のおしゃれの悩みについて調査し、リリースしております。

◉総評
このパターンでは、市場の実態に合わせて消費者やユーザーの不安・悩みを取るため、その落とし所(解決策)として自社サービスを持ってくることができ、マーケティングとしての活用もしやすいです。
PRとしてだけではなく、資料活用やサイトでの展開もできる有効な手法と言えます。

Chapter-3-6|調査(リサーチ)のパターン❻
【市場実態調査】× 定点観測

事例:ペーパーロジック社の「ペーパーレス化に伴う2022年度予算」の調査事例

◉評価・用途別効果
・PR効果:★★☆
・マーケティング効果:★★☆
・その他活用効果::★★☆

◉調査(リサーチ)内容
「市場実態調査×定点観測」では、市場に関する調査を特定の切り口かつ決まった期間で定点観測的に行います。
こちらはテーマの市場注目度があるほど、続けることで業界での存在感が強まります。
上記の事例では、電子契約サービスを提供するペーパーロジック社が、定点観測的に毎年「ペーパーレス化の年度予算」の調査を行い、リリースしております。

◉総評
このパターンでは、ある程度大きめな切り口の市場の実態についてを調査する手法ですが、大企業などではよく行われる傾向にあります。
(新卒内定人数・住みたい町ランキング・ボーナス金額・結婚トレンド・・・など)。
「〇〇な調査といえば〇〇社」というイメージがつけば、PR的に非常に強くなります。

Chapter-4-1|調査(リサーチ)のパターン❼
【ターゲティング調査】×超ニッチ

事例:エイトレッド社の「官公庁のペーパーレス・脱ハンコ」の実態調査事例

◉評価・用途別効果
・PR効果:★★☆
・マーケティング効果:★★☆
・その他活用効果::★★☆

◉調査(リサーチ)内容
「ターゲティング調査×超ニッチ」では、ターゲティングの中でもかなりニッチなターゲットに対象を絞った上で、調査を行います。
こちらは刺さるターゲットのパイ少ないですが、その分深く刺すことが出来ます。
上記の事例では、ワークフローシステムを提供するエイトレッド社が、「官公庁」にターゲットを絞った上で、「ペーパーレス・脱ハンコ」の調査を行い、リリースしております。

◉総評
このパターンでは、自社の商品・サービスの中でも特に狙っていきたいターゲットがいる場合に、その狭いターゲットに向かって調査を行うことで、関心を持たれやすいリリースとなり、さらに資料活用などにもつなげやすい傾向にあります。
官公庁などの職種や、オタクなどの特定の趣味を持つ人など、対象の絞り方は様々です。

Chapter-4-2|調査(リサーチ)のパターン❽
【ターゲティング調査】× Z世代(若者)対象

事例:Suneight社の「Z世代就活生のTikTok活用」の実態調査事例

◉評価・用途別効果
・PR効果:★★★
・マーケティング効果:★☆☆
・その他活用効果::★☆☆

◉調査(リサーチ)内容
「ターゲティング調査×Z世代(若者)」では、ターゲティングの中でもZ世代(若者)に対象を絞った上で、調査を行います。
こちらもパイ少ないですが、Z世代向けの調査はメディアが好む傾向にあります。
上記の事例では、動画マーケティング会社のSuneight社が、「Z世代(若者)」にターゲットを絞った上で、「就活へのTikTok活用実態」の調査を行い、リリースしております。

◉総評
このパターンでは、自社の商品・サービスの中に少しでもZ世代(若者)ターゲットがいる場合に、Z世代(若者)と掛け合わせた調査を行うことで、メディアに関心を持たれやすいリリースとなり、さらにSNSなどでも拡散にも繋がりやすい傾向にあります。
ただしサービスがZ世代と親和性がない場合、PR以外の活用がしにくい点は注意です。

Chapter-5-1|調査(リサーチ)のパターン❾
【一般層向け調査】× 興味・関心度高め

事例:Zenyum Japan社の「笑顔」に関する意識調査の事例

◉評価・用途別効果
・PR効果:★★☆
・マーケティング効果:★☆☆
・その他活用効果::★☆☆

◉調査(リサーチ)内容
「一般層向け調査×興味・関心度向け」では、ターゲティングに限らず、一般層に受けやすいテーマについての調査を行います。
こちらは、一般受けを狙った調査のため、ハマれば大手メディアでも取り上げられます。
上記の事例では、マウスピース矯正を展開するのZenyum Japant社が、「年収と笑顔の関係性」に関する調査を行い、リリースしております。

◉総評
このパターンは、自社サービスのカテゴリの中から、完全に一般層に向けた形でエッジを効かせたテーマを作り出す形で調査を行います。
こちらは、PRでの広がりを見てSNSなどでの展開を行い、拡散を狙うこともできます。
ある意味、ネタとしての調査を企画するような考え方で、企画すると良いでしょう。

Chapter-5-2|調査(リサーチ)のパターン❿
【一般層向け調査】× 芸能人ランキング

事例:ヴィエリス社の「肌がツルツルだと思う芸能人ランキング」調査の事例

◉評価・用途別効果
・PR効果:★★★
・マーケティング効果:★☆☆
・その他活用効果::★☆☆

◉調査(リサーチ)内容
「一般層向け調査×芸能人ランキング」では、自社サービスと親和性の高いテーマにおいて、芸能人を掛け合わせてランキング調査を行います。
こちらは、行えば8割以上の確率でYahoo!ニュースに載るほど、注目度は高まります。
上記の事例では、全身脱毛サロン『KIREIMO』を運営するヴィエリス社が、「肌がツルツルだと思う芸能人ランキング」を調査し、リリースしております。

◉総評
このパターンは、自社サービスのカテゴリの中から、芸能人ランキング調査を行えるテーマを見つけた上で調査を行います。
とにかくYahoo!などの大手媒体での露出を狙いたい場合は、検討の価値が高いです。
劇薬的な調査の使い方ですが、過去の傾向を見ても有効性は間違いないと言えます。

最後に

いかがだったでしょうか。
調査(リサーチ)パターンパーフェクトガイドは以上になります!

本記事が、リサーチ・マーケティング・PRに携わる方にとって、少しでも参考になっておりましたら幸いです。

『リサピー』が提供する、PR・マーケティングに活用できるお役立ち資料はこちら

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