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No.003 実践研究について

やっと3つめの記事の投稿です。4月が終了しまして、4月の2週目から毎週大学院に通い始めて、3週間が終了しました。

前期は、毎週授業がある科目と、隔週で授業がある科目の2科目を履修しています。このため、授業開始1週目は、週に2回授業がありましたが、その次の週は、授業は1回だけといった感じで大学院に通っています。

少量ですが、授業課題などもあり、仕事をしながら大学院での授業に出席するのは、やはり相当程度忙しく、このnoteもなかなか書く時間がないですね。色々と授業の感想や大学院での出来事などはありますが、少しずつ記録していこうと思います。

4月に授業を受けて、印象に残ったのは高校の教員の方の実践研究の発表でした。実践研究という言葉を聞きつつも、自分自身、実践研究が何かを理解できておらず、教員としての学級運営・授業の取組についてお聞きしても、恥ずかしながら、これはどういう研究領域になるんだろう?とよくわかっていませんでした。

授業の中で質問し、帰宅する際に一定理解したのは、実践を研究として言語化するということでした。そして、いくつか実践研究について、調べてみると次のような説明がされています。

実践研究は、教師自身が指導する文脈で何が起きているのかを理解したり、指導文脈における問題や課題を把握し、それらを改善したりするために行われる。研究結果は、実践者である教師や学習者など、実践に関与している人々へ還元される。

藤田 卓郎(2020)、「実践研究のすすめ 教師が実践研究を行う意義と研究を始めるコツ」『KELESジャーナル』 5 巻 p. 24

また、次のWEB記事や文献も読んでみて、実践研究の理解が進みました。

研究とは何か。一つの答えは、「新しい知識の発見や創造」である。たとえば暗黙知とは、言語化されていない知識として知られる。それらを言葉にし、形式知にすることこそが「新しい知識の発見や創造」の一つなのだ。研究能力は「新たな知見」を生み出す能力であり、より多角的で多層的な視点から考えることができる。

川山 竜二 ”月刊事業構想 2023年8月号(電子ブック)『「実践の理論」の構築を通じて 実務家教員の作り出す知』”

第1は、研究の知見は分類と体系化が行われているが、教育の実践知は一種の暗黙知として教員の内部に埋もれざるを得ないという現場の問題である。

赤堀侃司(2011)「教育実践知と研究知見を橋渡しする試みの研究」『白鴎大学教育学部論集』巻5、号1、p. 40

これらの説明を踏まえると、教育分野での「実践研究は、教師自身が指導する文脈で何が起きているのかを理解したり、指導文脈における問題や課題を把握し、それらを改善したりするために行われるもの」(藤田2020 p.24)で、言語化されていない知識を言葉にし、形式知にすることなんだろうと自分としては理解したところです。

自分の場合は、教育行政・教育制度等を研究しようとしていて、リサーチクエスションや研究によって明らかにしたいことがあり、そして、調査手法などを検討するといった順序で研究を構想していく部分があります。

実践研究や学術研究の手法の違いを十分整理はできていませんが、違いがあるということが分かった感じです。
研究の世界で歩み始めたところなので、少しずつ知見を深めていけたらなと思います。

長くなりました。コツコツ研究記録としてのノートを継続できるようにするためにも、今後もう少し短めの記事も書いていこうと思います。

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