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【賃貸か購入か】身の丈消費としての賃貸物件居住

【はじめに】
私は長年戸建住宅の購入に憧れながら賃貸物件に住んでいます。そうした選択をするには自分なりの合理性があるはずなので、今回は頭の整理のために、賃貸物件に住むことの良さについての文章を書いてみようと思います。

そのためにはまず、長年戸建住宅の購入に憧れながら賃貸物件に住み続けている事情について触れなければなりません。戸建住宅に憧れるのは、子供が大きくなって今の家(2LDKのアパート)では手狭になった時に備えておきたいためです。

賃貸物件に住み続けているのは、戸建住宅を購入すると両親が高齢化し介護が必要となる、子供がいじめに遭うなどのリスクシナリオが現実化したときに身動きが取りづらくなることに加え、住宅購入にあたってのイニシャルコストが大きいためです(興味のある人はかなり前に書いた以下の記事を参照ください)。

住宅購入のイニシャルコストを嫌うのは、株式投資で資産形成をしている最中であり、投資元本を大きく減らす行為を避けたいという理由なのですが、結果的に住宅費用の節約になっているように感じます。以下で簡単に考察します。


【購入と賃貸の費用の比較】
この文章の中では細かく計算したりはしないのですが、参考のために購入と賃貸の費用の比べ方について計算式を載せておきます。

住宅費用は賃貸物件の場合は賃料とイコールです。
(ここで管理費、駐車場代等は賃料という言葉に含むこととします)

購入物件の場合、住宅費用は(購入金額ー売却金額+住宅ローン利息合計+修繕費用+各種税金)÷保有期間(月換算)となります。
(仲介手数料、登記費用等々は購入金額、売却金額に含むものとします)
購入物件の住宅費用を無理やり月当たりに換算しようとすると、このような少しごちゃごちゃした式になります。

仮に同一の物件に賃貸、購入のオプションが用意されているとすると、上記の2つを比較した時、何らかの理由で転居を余儀なくされない限りは購入の方が得になります。詳細は以下の木下洋介さんの動画を参照ください。

【参考】木下洋介さんの動画
「賃貸が得か?持ち家が得か?完全に持ち家が得です。家は資産だ。」
(要約すると、同じグレードの賃貸と持ち家を比べると、持ち家は空室リスクのない不動産賃貸業のようなものであり、中抜きの業者がいない分持ち家の方が安くなるという内容です)


【実際に家を買うときに何が起きやすいか】
ここで、ようやく本題に入ります。自分の求める条件に見合った物件を探すとき、果たして今住んでいる物件と同グレードの物件で満足できるでしょうか。広さ、築年数、立地どれをとっても同じでいいという人は少ないはずです。長くその家に住むことになることを考えると、私のようにもっと広い間取りがいいな・・・といった願望を満たすような物件を選ぶのが普通だと思います。

そのため、本来は得なはずの住宅購入は、様々な願望を満たす過程で現在住んでいる賃貸物件よりもグレードアップしていきます。結果として、住宅購入は金銭的な面だけを切り取ると、より賃料の高い物件に移り住むのと同じような状況を生むことになります。

ここまで考えていた訳ではないのですが、私が賃貸物件に(幾らかの不満を抱きながら)住み続けているのは、身の丈消費のようなもので、結果的にお金の節約に繋がっているのではないかと思います。


【まとめ】
・全く同じ物件に住み続ける場合は賃貸より購入した方が得
・物件を購入する時には現在住んでいる賃貸物件よりグレードアップした物件を買う傾向がある
・賃貸物件に(幾らかの不満を抱きながら)住み続けるのは結果的にお金の節約になる

最後に、あくまでこの記事での話は金銭的な面で購入物件と賃貸物件を比較したものであり、どちらが良いかという総論的なものではないことにご注意ください。住宅は毎日使うものなので、住宅の質を上げることはQOL向上に直結します。私も何らかの方法で戸建住宅に住む方法を模索し続けたいと思います。

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