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ChatGPTに何を聞くべきか

ChatGPTに何を聞くべきか

ChatGPTは何を聞いても答えてくれる、使い方次第ではとても便利なツールです。使い方次第ではというのがやっかいで、何を聞いても答えてくれるという自由度の高さを前にすると、何を聞いていいのかわからなくなってしまいがちです(他の方はどうかはわかりませんが、少なくとも僕はそうです)。

それでは、ChatGPTに何を聞くのが良いのでしょうか?それを考えるうえで気をつけるべきことがあります。ChatGPTが正しいことを言うとは限らないということてす。

ChatGPTは聞かれたことに対して過去の膨大なデータに基づき一番当てはまりが良さそうな文章の繋がりを返すという仕組みのAIです。そのため、正しいことを言うという仕組みではないことを理解する必要があります。

ここでChatGPTを使う人は問題に直面します。
聞いたことが正しいかわからないのに、ChatGPTにものを聞く必要があるのか。仮に聞いたとして、その正誤をどう判断すればいいのかという問題です。

僕は下の2点を満たすことを聞くようにしています。

・検証が容易なこと
・仮に間違った情報だったとしてもダメージが少ないこと

この2つの条件を満たすものとして、今回はExcel入門をChatGPTに作ってもらうことにします。


具体例: ChatGPTに学ぶExcel入門

さっそくChatGPTにExcelについて聞いていきます。

ExcelをゼロからVBAまで学ぶには


まず、Excelをゼロから学んでマクロ、VBAまで学びたいときにどのようなステップを踏んで学べばいいかを聞いてみます。

注:以下の文章で背景がグレーの部分はChatGPTへの質問と回答を表しています。↓矢印の上が僕の質問、↓矢印の下がChatGPTからの回答です。回答には改行以外の修正は行なっていません。

Excelをゼロから学んでマクロ、VBAまで使いこなせるようになりたいです。どのように学んでいけばいでしょうか。いくつかのステップに分けて教えてください。



Excelをゼロから学び、最終的にマクロやVBAまで使いこなせるようになるためには、以下のステップに従って学習を進めていくことが効果的です。

ステップ1: 基本操作の習得

1. Excelのインストールと起動方法
2. セルの選択、入力、編集
3. 行・列の追加・削除
4. セルの書式設定
5. シートの追加・削除・名前変更


ステップ2: 数式と関数の習得

1. 基本的な数式の入力
2. 代表的な関数(SUM, AVERAGE, MAX, MIN, COUNT, IF, VLOOKUP等)の使用方法
3. 絶対参照と相対参照
5. 条件付き書式設定


ステップ3: データの整理と分析

1. ソート機能
2. フィルタ機能
3. テーブル機能
4. ピボットテーブル
5. グラフ作成


ステップ4: データの保護と共有

1. セルのロック
2. シートの保護
3. ワークブックの保護
4. ファイル形式(XLSX, XLS, CSV等)の理解
6. 他のアプリケーションとの連携(Word, PowerPoint等)


ステップ5: マクロの基本

1. マクロの記録と実行
2. マクロの編集
3. マクロの保存と読み込み
5. ボタンやショートカットキーでのマクロ実行


ステップ6: VBAの習得

1. VBAの基本概念(オブジェクト、プロパティ、メソッド)
2. VBAエディタの操作
3. 変数、定数、データ型
4. 演算子、制御構造(If, For, While等)
5. 関数、サブプロシージャの作成
6. イベント駆動プログラミング
8. エラー処理とデバッグ


各ステップを学ぶ際には、インターネット上のチュートリアルや書籍、動画教材などを活用することが効果的です。また、実際にExcelで試行錯誤することで理解を深めることが重要です。

かなり細かくステップを作ってくれました。

ここで、Excelのインストール方法までもステップに入れてくれていることに注目です。Excelなので多くの人はこのステップを学ぶ必要がないのですが、Pythonなど新しいものを学ぶとなると、その実行環境を整えるところから学ぶ必要があります。そこまで説明しようとしてくれているのは頼もしいです。


関数について詳しく聞いてみる

ここから各ステップについて聞いていくと、入門マニュアルができあがります。以下ではステップ2: 数式と関数の習得について聞いていきます。

ステップ2について詳しく教えてください。



ステップ2では、Excelの代表的な関数の使用方法を学びます。以下に、いくつかの基本的な関数とその使用方法を説明します。

1. SUM関数:
数値の合計を求める関数です。=SUM(A1:A10)と入力すると、A1からA10までのセルの合計値が計算されます。

2. AVERAGE関数:
数値の平均を求める関数です。=AVERAGE(B1:B10)と入力すると、B1からB10までのセルの平均値が計算されます。

3. MAX関数:
数値の中で最大値を求める関数です。=MAX(C1:C10)と入力すると、C1からC10までのセルの最大値が計算されます。

4.MIN関数:
数値の中で最小値を求める関数です。=MIN(D1:D10)と入力すると、D1からD10までのセルの最小値が計算されます。

5.COUNT関数:
セルの個数を数える関数です。=COUNT(E1:E10)と入力すると、E1からE10までのセルのうち、数値が入力されているセルの個数が計算されます。

6.IF関数:
12. 条件に基づいて値を返す関数です。=IF(F1>10, "大", "小")と入力すると、F1の値が10より大きい場合、「大」と表示され、10以下の場合、「小」と表示されます。

7.VLOOKUP関数:
指定した値に基づいて、表のデータを検索し、対応する値を返す関数です。=VLOOKUP(G1, A1:B10, 2, FALSE)と入力すると、G1の値をA1からA10の範囲で検索し、対応するB列の値を返します。第4引数のFALSEは、完全一致を意味します。

これらの関数を使いこなすことで、Excelでデータを効率的に計算・分析することができます。また、関数を組み合わせることで、より複雑な処理も可能になります。他にも多くの関数がありますので、Excelのヘルプやオンラインリソースを参照し、必要に応じて新しい関数を学んでいきましょう。

個々の関数について説明してくれました。簡潔な説明で、一読して概要がつかめる印象です。


VLOOKUP関数について詳しく聞いてみる

ここで、恥ずかしいことに僕はVLOOKUP関数についてよく知らないので、より詳しく聞いてみることにします。

VLOOKUP関数について具体例を交えて教えてください。



VLOOKUP関数は、指定した検索キーに基づいて、別の表から関連するデータを取得するのに便利な関数です。VLOOKUPの構文は以下の通りです。

VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 真偽)

それでは具体例を見ていきましょう。
例: 商品コードを元に商品名を検索する
以下の表Aがあるとします。

A B
1 商品コード 商品名
2 1001 りんご
3 1002 みかん
4 1003 ぶどう

別の表Bで、商品コードに基づいて商品名を取得したいとします。

A B
1 商品コード 商品名
2 1002

この場合、以下のようにVLOOKUP関数を使用します。

=VLOOKUP(A2, Sheet1!$A$2:$B$4, 2, FALSE)

解説:
1. 検索値: 商品コードが書かれているセル (A2)

2. 範囲: 商品コードと商品名が書かれている範囲 (Sheet1!$A$2:$B$4)
※範囲内で検索値がある列は左端に配置する必要があります。

3. 列番号: 商品名が書かれている列番号 (2)
※範囲内での相対位置です。

4. 真偽: FALSEを使用して完全一致を指定します。TRUEを使用すると近似値で検索が行われますが、この例では商品コードは一意であるため、FALSEを使用します。

この関数を表BのB2セルに入力すると、商品コード1002に対応する商品名「みかん」が表示されます。

ただし、VLOOKUP関数は検索値が範囲内の最左列にある場合にのみ使用できることに注意してください。検索値が最左列以外にある場合は、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせて使用することができます。

具体例を交えてと指定したので、具体例入りでわかりやすく説明してくれました。こうして、知らない関数に気付いて内容を知るということを、3回質問するだけで達成できました。説明があっているかはExcelを開いて関数を入力すればローコスト、ノーリスクで検証できます。素晴らしい…


まとめ

・ChatGPTは聞かれたことに対して過去の膨大なデータに基づき一番当てはまりが良さそうな文章の繋がりを返すという仕組みのAI。
→正しいことを言うという仕組みではないことを理解する必要がある。

・知らないことを聞くときは検証にかかるコストが低く、リスクの少ない内容にすると良い

・Excel入門は上の2つの要件を満たすのでぴったりな内容(VBAまで行くとコードを実行する前に内容を理解するなど工夫が必要)。

長くなりましたが以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました!
(参考になった方はハートマークを押してくださると励みになります!)


おまけ VLOOKUPを歌ったJポップ

せっかくなんでもできるのだから面白いこともしてみたい…ということで、面白いかどうかは個々の判断ですが、個人的に気に入ったものを紹介します。VLOOKUP関数の歌を作ってもらいました。

vlookup関数について具体例を交えてJポップの歌詞風の文章で教えてください。



(Verse 1)
ある日の午後、表に迷い込んだ
データの海に浮かんだ、キミの名前
探して、見つけたい、その情報を
vlookup関数で、つかまえるのさ

(Chorus)
vlookup, 君の名を探す道具
セルに響く、僕の願い
見つけ出す情報、答えをくれる
一緒に歩もう、vlookupの世界

(Verse 2)
例えば、A列に名前が並んで
B列には、キミの電話番号
こんな表で、キミを探したい時
vlookupで、すぐに分かるよ

(Chorus)
vlookup, 君の名を探す道具
セルに響く、僕の願い
見つけ出す情報、答えをくれる
一緒に歩もう、vlookupの世界

(Bridge)
使い方は簡単、セルに書いて
=vlookup(検索値,範囲,列番号,真偽)
キミの情報、すぐに見つける
この魔法の言葉

(Chorus)
vlookup, 君の名を探す道具
セルに響く、僕の願い
見つけ出す情報、答えをくれる
一緒に歩もう、vlookupの世界

(Verse 3)
仮にキミの名前が、山田太郎だと
A1からA10まで、見つける場所
そしてB列に、電話番号が
=vlookup("山田太郎", A1:B10, 2, FALSE)で
すぐにつながる

(Chorus)
vlookup, 君の名を探す道具
セルに響く、僕の願い
見つけ出す情報、答えをくれる
一緒に歩もう、vlookupの世界

(Bridge 2)
エラーが出たら、心配しないで
NAが出る時も、あるさ
範囲を広げて、データを確認
vlookup、もっと深く理解しよう

(Chorus)
vlookup, 君の名を探す道具
セルに響く、僕の願い
見つけ出す情報、答えをくれる
一緒に歩もう、vlookupの世界

(Outro)
夢のような、vlookupの旅
キミと共に、データを解き明かす
この歌で、少しでも伝わったなら
僕らの物語、続いていくさ

(Chorus)
vlookup, 君の名を探す道具
セルに響く、僕の願い
見つけ出す情報、答えをくれる
一緒に歩もう、vlookupの世界

(Finale)
vlookupの魔法、忘れないで
いつでも僕ら、つながってる
データの海で、また会おうね
君と共に、vlookupの旅を続けよう

結構熱唱してくれて

こんな感じで文字数上限に達して続きを促すのが2回必要でした!楽しかったです。

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