はじめに。
このnote は、REPTIC(リプティック)というイベントのコンテンツのひとつです。
REPTICは、2019年から新潟県村上市で始まった、手仕事・アート・自然をテーマにしたイベントです。
HAPTIC は「触覚の」
OPTIC は「視覚の」
ACOUSTIC は「聴覚の」
Re は「再び」
REPTICは、五感でもう一度確かめるという意味でつくりました。
2019年は、全国から作家さんをお呼びして、10月の下旬に2日間、村上市内2会場(三面川中洲公園とゲストハウスよはくや)で、クラフトマーケットとワークショップを行いました。
(写真はREPTIC2019の開催風景です)
そして今年、2020年。
こんな状況になるとは思ってもみませんでした。
イベントは開催しない。そう考えたこともありましたが、今だから感じられることを共有しあおう、と、オンラインでの開催を決めました。作家さんへのライブインタビューや完全オリジナルのオーダー作品の注文をメインに小さくともイベントは継続しようと決め、今に至ります。
このnoteでは、ガラス作家の遠藤章子さんと、REPTIC運営のよはくや高橋との往復書簡を掲載します。
「ふれるかたち」と名前のついた、章子さんの作品たち。
「ふれるかたち」について
しばらく休んでいたガラスの制作を昨年再開し、手を動かし始めると、
小さい何かを包んだようなかたちがたくさん出来ました。
作ることから離れている間は毎日をただ平穏に過ごすことで手一杯でしたが、
時々ふとした瞬間に「何か」を掴んだような気持ちになることがあり、
またいつか何かを作るなら、その時の感覚が
自然にかたちにあらわれたらいいなと思っていました。
出来上がったガラスのかたちを眺め、
これらは「見る」ものではなく「ふれる」ものだなと気がつくと、
すとん、と心が落ち着きました。
ガラスは表面に質感を与えるとやわらかな光を内包します。
それはその瞬間にあらわれた、その時だけの光です。
両手でやさしくふれて、手触りや量感をたのしんでいただけたら幸いです。
(2019.02.16 個展「ふれるかたち」挨拶文)
https://shokoendo.jimdofree.com/words/2019-02-16/
私は章子さんの文章のファンです。
ふれる、ということを世界がこれだけ意識している今、章子さんと「ふれること」についてお話したい。そしてそれを共有したい。
そんなわがままを、快く受け入れていただきました。
お手紙を綴って、お返事を待つ時間のそわそわとしたうれしさも含めてお届けできたらと思います。
REPTIC運営
高橋
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