Reproで圧力鍋が使えるのご存知ですか?
Reproユーザーでも、ご存知ない方が多いのですが、Reproで圧力鍋(もちろんIH対応のものですが)をコントロールすることができます。
ちょっと他の煮物とは違うところもあるのですが、一度試してみれば意外にかんたんです。
そもそも圧力鍋の使い方は、ほとんどのメーカーともほぼ同じでシンプルです。
(1)鍋に具材を入れ、ふたをきっちり密閉して強火で加熱します。
(2)鍋内が限界温度になると放出弁が働き、シューっと湯気が出て、ベント(過剰な圧力を逃がす)状態になります。
(3)いったんベント状態になったら弱火にして、「シュー!」が収まり、適正圧力の目印になるゲージ(ピン)などが上がりも下がりもしない状態にして、後は必要に応じた加熱時間圧力をキープする。
(4)あとは100℃以下になりゲージ(ピン)などが下がり切るまで、そのまま放熱する。
基本的に操作はこれだけです。
例えばスマホからRepro公式アプリの下段ナビボタンでプロファイルをタップし、「あ行」にある「WMF」を選択、製品リストページの一番下までスクロールすると、「圧力鍋」のコーナーに、この製品「WMFパーフェクトプロ4.5L」のプロファイルがあります。そして、こうした圧力鍋用のプロファイルは、いくつかのメーカーのものがありますが、「うちの圧力鍋のプロファイルはない!」とご心配する必要はありません。ここで重要なことを打ち明けます。
圧力鍋用であれば、どのプロファイルを使っても大丈夫です。
他の鍋やフライパンは、必ず正しいプロファイルを使用してください。でも圧力鍋に関しては、基本的に圧力鍋のプロファイルであればどれも中身は同じです。なぜそうなのか?その理由をこれから順を追ってご説明します。
そもそも圧力鍋のプロファイルを検証することができません
Reproは1℃刻みで温度を管理する調理機器です。そのため上の写真のように通常のプロファイル検証作業は、表面温度ターゲット(炒め物)の場合は、各温度帯を本体センサーでフライパン裏側底面を計測、フライパン表面に設置した表面温度計で表側を計測し、その温度差を記録していきます。水温ターゲットの場合も、本体センサーで計測した鍋底外側の温度と、実際の水温の差を記録し、補正するパラメーターを設定します。
しかし圧力鍋は、密閉され、かつ中に具材を入れるためプロファイル検証そのものができません。
そして、検証する必要もありません。なぜなら圧力鍋は「1℃刻みで温度管理」する調理器具ではなく、シューっとベントさせた後に、ちょうど良い圧力を保って調理する仕組みで、そのものに「圧力ゲージ」などの適正圧力か否かを教えてくれる機構がつけられているのですから。つまり大事なのは温度そのものより、その温度によって上下する「圧力」ということです。
さらに、ほとんどのメーカーの製品は、容量にもよりますがおよそベント温度や適正圧力になる温度が似通っています。だいたい、
ベント温度=120〜130℃弱
適正圧力温度=105〜120℃
ぐらいでしょうか。ではRepro公式アプリの圧力鍋のプロファイルには何のデータが入っているのかって?
それは、表面温度ターゲットの基本的な加熱アルゴリズムに関する各種パラメーターの値だけが記述されているのです。
このプロファイルで大切な部分は、プロファイル詳細画面中央にある、この「説明書き」です。
圧力鍋のプロファイル検証作業では、水量を変えて、実際に本体センサーの温度が何℃の時にベント状態になり、何℃の時に適正圧力を維持できるようになるのか?(この製品の場合は「低圧」と「高圧」の2つの適正圧力がありますが、製品によっては1つしかない場合もあります)を検証しているのです。
それともう一つは、圧力鍋は基本的に「煮物」なのにも関わらず「表面温度ターゲット」のボタンがあること。
つまりReproは、圧力鍋外側の温度を計測して、鍋内の圧力をコントロールしようとしているのです。
そしてレシピを作るときには、この説明書きの数字を目安にして温度設定をしていきます。当然違う圧力鍋で、作る料理によって容量も違うでしょうから、いったんこれを目安にマルチステップを作り、実際に調理してみて設定温度をアップダウンボタンで微調整する必要がありますが、いったん温度が決まってしまえばそのレシピはずっと使えるようになります。
Repro公式アプリに公開されている圧力鍋の使い方を学習するのにちょうど良いレシピがあったので、ご紹介します。
熊川充洋さんが作った「圧力鍋で浸水不要の白米(WMF圧力鍋)」です。
さっき紹介したWMFの圧力鍋シリーズのちょっと小容量な「WMFパーフェクトS圧力鍋2.5L」(これも製品そのもののプロファイルが用意されてはいます)を使っています。
よくある、圧力鍋での「時短炊飯」のレシピです。この場合は「2合炊き」ですね。
このマルチステップを見ると、
STEP01 表面温度で120℃を1分間キープする
STEP02 表面温度で115℃を4分間キープする
という2つだけです。
これで通常ガス火などで調整している圧力鍋の基本動作=
「ベント温度に達し、シューっとなったら弱火にしてゲージ(ピン)が適正圧力のところで必要な加熱時間をキープする」
を機械的に再現しているのです。
最初のSTEP01は、この圧力鍋のベント温度(もしくはプラスアルファ)なのでしょう。大事なところは、このステップの「アシスト表示」の部分です。
「適正な圧力がかかりましたらスキップボタンを押します」
【重要なポイント】ベント状態(シューっとなる)になったら、目標温度に達していなくても、スキップボタンを押して次のステップへ移行する
「ガスで強火で加熱して、限界圧力でゲージ(ピン)が一番上まで上がりシューっとなるベント状態になったら、弱火にする」と言う作業をReproでシミュレートしているだけですから、必ずしも120℃1分間をキープする必要はありません。
熊川さんのレシピの作り方コーナーにも、「120℃1分間維持する設定になっていますが、圧力表示ピンを確認して適正な圧力に達し次第、スキップボタンを押してください」と書かれています。
横の写真を拡大してみると、マルチステップでは120℃1分間に設定していますが、実際には117℃でスキップボタンをタップしています。ふたの上のゲージを見ると一番上まで上がっています。きっとシューっとなっているのでしょう。
「ベント状態になったら目標温度に達していなくても次のステップへスキップする」
Reproで圧力鍋を扱う時に大切なポイントはこれだけです。
あとはゲージ(ピン)が適正圧力を示すようにアップ・ダウンボタンで微調整してあげればOKです。これで一度、ご自宅の圧力鍋と作る料理の分量での最適な温度が分かってしまえば、後はレシピ化しておけるので、ほぼ「自動調理」になります。
ちなみに加熱後もReproの上に載せて冷却させると、温度表示が見られますので100℃以下に下がったことを確認でき、便利です。
ちなみにReproユーザーでない方は、公式サイトで熊川充洋さんの
「圧力鍋で浸水不要の白米(WMF圧力鍋)」
をごらんになってください。
「Reproで圧力鍋」は、業務用で「角煮を作る」みたいな、同じ作業を繰り返す場合にはかなり便利です。ベント温度も何回も同じ容量の同じ料理を繰り返し、完全に把握してピッタリに合わせられれば、熊川さんレシピのSTEP01を「120℃→117℃にして1分間」みたいに変更して完全自動化することも可能でしょう。
最近は以前より圧力鍋を使っている人が減っているようにも思えますが、料理によっては圧力鍋は便利な道具です。Reproで完全自動化すれば、その間に他の作業にも専念できるので、ぜひ一度お試しください。
ちなみに、Repro公式アプリのプロファイルリストの中には、他にパール金属、ビタクラフトなどの圧力鍋のプロファイルもありますので、お手持ちの圧力鍋に容量などが似てそうなプロファイルを選択すると温度の目安がつきやすいかもしれません。
Repro公式サイト
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