好きなカメラ | フィルムカメラ編
写真を好きになって撮りはじめて、カメラのことも好きになった。
これまでに所有したカメラは、すべて手放さないでいる。
お古になったデジカメは息子に譲り渡しているので、自分の手元に残っているのは古いフィルムカメラ。
20代のころ(2000年代)に使っていたフィルムカメラを集めて来て、手にとってみた。
はじめて買ったカメラ
はじめてカメラを買ったのは2001年11月。
会社の同僚が見せてくれた写真に影響されて、自分も撮ってみたいと思ったのがきっかけ。
写真の知識もゼロ、カメラの知識もゼロ。
新宿西口の中古ショップのショーケースに、3000円で売られていたミノルタを買った。
50mmの単焦点レンズも買った。
通勤途中も首から提げて、写真を撮った。
バイクのシートに括って、あちこちを旅した。
それでも壊れない、頑丈なカメラだった。
オリンパスペンの元祖?
古いカメラに興味があったのと、2倍プリントできるお得さでハーフカメラを手に入れた。
当時は数千円で購入できた。
「カシュ…」というシャッターの手応えがもの足りなくて、何度も押したくなってしまう。
ハーフカメラ+一眼レフ
マニュアル操作で撮りたい熱が再燃してしまったため、PEN-Fに。
子どもの成長を撮りたい時期と重なり、常に身につけて持ち歩いた。
デリケートな古いカメラを遠慮なく普段使いしたので、故障も多かった。
それでも、他にないコンパクトさが魅力で、結局、デジカメに転向する2009年まで、3代続いた。
トイカメラ
ここからは、あまり稼働しなかったカメラ。
2000年代前半に、トイカメラブームが起こる。
その中でも、LOMO LC-Aというロシアのカメラが最も人気があった。
入手困難で、3万円くらいのプレミア価格がついていたと思う。
ある日、渋谷の東急ハンズ横の雑貨屋さんにLOMO LC-Aが入荷しているという噂を聞いた。
LOMO LC-Aは置いてなかった。
4コマカメラを買って帰った。
シャッターを切ると、4つのレンズで順番にぐるっと4コマ撮れる。
動いているものを撮ると、パラパラ漫画のように写る。
飛んでいる鳥にカメラを向けたりすると、おもしろい写真が撮れた。
ポラロイド
プリントの単価が高いイメージがあって、ほとんど使った記憶がない。
蓋を開けて、この姿を眺めるだけでも楽しい。
ロシアンライカ
PEN-Fで撮っているときに、もっと古いカメラを操作してみたくなった。
ゾルキーというライカのコピーカメラを手に入れた。
眺めているだけで満足できる。
寝室の本棚にずっと飾ってある。
照明を落として目をやると、ライカがそこにあるように見える。
現在も、シャッター、レバー、ダイヤル類はすべて可動。
フィルムが手に入るなら、このカメラで撮ってみたい。
好きなカメラで好きなものを
先週参加した写真家幡野広志さんのワークショップでは、いい写真にカメラは関係ない、自分が好きなカメラで撮ればいい、とお話しされていた。
この週末は、これまで気に入って使っていたカメラを出して、手にとってみた。
シャッターの感触やボディの重み、革の手触りと一緒に、撮った写真とその時の記憶が蘇ってくる。
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