見出し画像

上場企業の事業責任者ポジションを捨てて独立したワケ

こんにちは、TERAです。
(画像は、30年後の日常をイメージしてMidjourneyで作成したフィクションです)

はじめに

独立をきっかけに、久しぶりに多くの方とお会いする機会が増えました。「年収が高かったんじゃないの?」「小さい子供がいて独立すごいね!」と驚かれることが多くあります。

実際に「独立」をキャリアの選択肢として考えている人が多くなってきたように感じます。いわゆる「プチ独立ブーム」が到来しているのでしょうか。

ここで、少しだけ私の状況をお伝えします。

  • 年齢:37歳

  • 年収:1000万円以上

  • 勤務先:東証一部上場企業

  • 役職:事業責任者

  • 家族構成:2歳の子供

この状況でなぜ独立を選んだのか。同じような境遇の方々の参考になればと思い、その理由をまとめます。

独立を選んだ理由

1. 社会から必要とされない未来が怖かった

私は長い間キャリアに関する仕事に携わってきました。「人生100年時代」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。これは単に長生きするだけでなく、「元気な状態で長く生きる」という意味です。

65歳になったとき、自分が何を感じるのかを想像してみました。

会社でのキャリアはもうすぐ終わり。子供も独り立ちし、時間に余裕ができた。まだまだ働けるのに、社会から求められていないと感じる。働きたくても働けない。この先25年もこの状態が続くのか…。

仮に90歳まで生きたとして、65歳でキャリアを終えると、25年間も余生が続きます。この25年間、社会から求められていない状態に耐えられるのかと考えたとき、「それは無理だ」と思いました。

年齢に関係なく社会に必要とされるためには、「個人」としての人脈や実績を積み上げる必要があります。独立はそのための一つの手段だと考えました。

2. 自分が何者でもないことに気づいたから

おかげさまで評価をいただく機会に恵まれ、「有名企業の部長」という肩書きを持つことができました。しかし、会社の看板を外すと、自分は社会の中で何者でもありません。

元有名企業の部長…「だから何なの?」が現実です。

また、IT関連の仕事をしているため、一番脂が乗っているのは30〜40代です。会社勤めをしていると50代以降でキャリアが下降することは避けられません。

自分自身が何者であるかを証明するためには、いつかチャレンジする時がくると考えていました。

3. その時が来たから

2年ほど前から、知り合いの紹介である会社の事業立ち上げを手伝っていました。最初は小さな契約でしたが、実績を重ねるうちに年間契約となりました。また、他の会社から新規事業立ち上げの相談をいただき、そのプロジェクトも決まりました。

「タイミングが来た」と思い込むことにし、独立を決意しました。

独立して思うこと

多くの方が「解決したい社会課題」や「ソリューション」を明確に持たないまま独立を考えているように感じます。それでも独立を選択肢に考えるのは、将来の不安が大きいからではないでしょうか。キャリアの選択肢として独立を考えている場合は、「なぜ独立するのか」を明確にし、その理由を発信しておくことをオススメします。

独立すると経営者同士のネットワークが広がり、お互いに成功を探り合う場面が増えます。この競争に巻き込まれると、本来の目的を見失いがちです。結果として、無理に従業員を増やし、事業が崩壊するリスクも生まれます。

売上や利益に一喜一憂せず、「独立当初の目的にどれだけ近づけているのか」を定期的に振り返ることが重要です。例えば、1年に一度、自分の進捗を見直してみると良いでしょう。

独立を考えている方々の参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?