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MMORPGとはどこが魅力なのだろうか?

多人数でプレイすることができる

コミュニケーションを取りながらゲーム内のチャットやボイスチャット(VC)、外部ツール等を駆使して進められる

MMORPGの最大の魅力は同時に同じ世界に複数の人々がログインという形でその世界に入ることができ、まるでもう一つの世界があるかのような様々なコンテンツやバトル、モノづくりなどをすることでそれぞれの道の経験値を積んでプロになっていくというところではないでしょうか。
元来からあるRPGとの最大の違い、それは相手はコンピューターではなく人間であるということです。
相手もあなたと同じようにこの世界で戦い、物を作り、様々なコンテンツをくぐりぬけているかもしれません。もしくは初心者で助言を必要としているかもしれません。
そこでコミュニケーションを取れるというところが最大の魅力であり、「キー」になるのではないでしょうか。
コミュニケーションの取り方はそのMMORPGによって若干違いますがゲーム内チャットや、ゲーム内ボイスチャットに始まり、外部ツールを使ってチャットやボイスチャットを複数で行ったりもできます。
その有名なツールの一つがディスコードと呼ばれるツールです。
ディスコードは様々なゲームのサーバー群で、それぞれサーバーを立ててそこに仲間を招待しいろいろな機能を使用することが可能なので広く使われています。
一つエピソードがあってSlackを導入している会社がディスコードに切り替えたところ、若年層を始め参加者が増えたという逸話もあります。
また、ディスコード自体にも工夫次第でツールを組み込むことができ更に自分用にカスタマイズできるのも魅力です。

対コンピューターだった時代との大きな違いはPC(ゲーム)上コミュニケーションだけじゃない!

いろんなジャンルのゲームはありますがコミュニケーションの「場」はなにもゲーム内だけに限定しない時代です。
実際、日本だけでも全国各地で「オフ会」と呼ばれる(オンライン上に対して、リアルをオフラインに例えて)飲み会が開催され同じゲームのプレイヤー同士がゲームを超えて繋がりを持つということも増えています。
稀に怖い事件に巻き込まれるのでは?
何か余計なトラブルがあるんじゃ?
僕は引っ込み思案なので場に溶け込めないんじゃ?
などと心配の声はありますが、事件・トラブルになるようなことは少なくとも筆者は一度もありせんでしたし、場には最初緊張していたとしても同じゲーム仲間そして、普段オンラインとはいえチャットなどで話したことがある相手なのでいきなり初対面という感覚を忘れるのも不思議な感覚は覚えますがそういう流れになります。

豊富で多種多様なジョブ(職業)や選べる種族など元来のRPGを拡張したような要素もある

RPGといえば種族を決め、なりたい職業に向けてレベルを上げたりスキルを磨いたりする

MMORPGのもう一つのお楽しみ要素にたくさんの種族の中から、なりたいジョブ(職業)を選んでそれに向けて切磋琢磨できる相手もいるというところでしょう。
例えばメジャーな部分では「ナイト」というジョブになろうとして剣術を鍛えるため、敵と戦って経験値を集めるというような仕組みは昔からあります。しかしたくさんのジョブがあるため、またそれらに重複して(所謂副業のような)なれるジョブもあるので、「ナイト」だけど「魔法」も使えるなど汎用性が広がります。
それと、武器や防具を作ったり、鉱山や海、草原などで資源を集めてきたりするジョブもあり大きく分けてバトルジョブ(戦闘系の職業)、メイクジョブ(生産系の職業)があります。
元来のRPGにもドラクエには「勇者」がいたり、核となる「主人公」と呼ばれる存在の大きさがあり、そのゲームの主要なもの全てにおいて絡みがなにかしらある立ち位置というスタイルだったものがほとんどでしたが、今は昔、現在では種族はオシャレを楽しむための基盤の一つだったり、ゲームによってはステータスが変わってくるためより強い職業に適したものを選んだり、更にはその種族独特の繁栄要素や成り立ちまで物語に含んだものが多くなってきています。
ジョブに至ってはゲームによっては次々と発表される新しいジョブ自体を楽しむものも登場したり、元来にあるようにとあるジョブになってまずはそこを育て上げていったりと楽しみ方が多角的になっていっているのはここにも表れています。

選択の幅の広がりは更に組み合わせ方によって無限大に広がる、まさにプレイヤーの分身となりその世界を渡り歩く

MMORPGに限らず、RPGではある特定の主人公の成長していく過程を楽しんでいくものがほとんどで、通常は一人で遊ぶものがほぼ大多数でした。そんな中、現在では当たり前にあるインターネットとゲームの世界を具現化するためのサーバーの仕組みが考えられ、早いことに40年ほど前に出た書籍の中にこの未来の到来を予期していたかのような一文が書かれていて胸をときめかせていた頃が懐かしく思えます。そこには当時の一人遊びでは考えようもないすごいことがたくさん書いてあったように記憶しています。まず現在のMMORPGがまさにそれに当たり、大人数で一つのワールドの中でプレイできるということ、更にはそのキャラクターの一人一人が人間でコンピューターではなく、まさに現代のゲーム像をその頃からもう形作っていたかどうかは不明ですが、そうなって欲しいという願望はその当時のRPGファンの間でもかなり多くの人が思っていたことではないでしょうか。今スポットを当てて話をしているのはその中の最初に決めるであろう、種族とその種族で演じる(ワールドで生活するといってもいいと思いますが)職業は組み合わせ方では本当にいかようにもなるということです。昔で言う「僕は剣も使えて魔法も得意で・・・」というだけに留まらないという意味合いがわかるオールドプレイヤーには、加えて言うなら「剣も魔法も堪能で更に様々なクラフト(メイク)ができるから、君の装備一式作ってあげるね!」というようなことも当たり前にある時代になった喜びは本当にひしひしと感じます。これのすごさが40年前ならまさに「夢」のRPGで想像することで楽しむしかできっませんでした。道具を仲間に渡すことはプレイヤーが一人で遊んでいるまた別のキャラクターに渡しているだけに過ぎず(当時はそれだけでもすごかったのですが!)、道具を作ってしかも最新の装備一式を揃えてあげるということも可能になるというのは何をもたらすかというと、友達(フレンド)も喜び、自分も作ってあげたことで喜びを得ることができ、リアルな生活にも通じるところがあると言えるのではないでしょうか。

MMORPGの魅力はそれだけではない、かつて言った人がいて映画にもなっているが・・・

MMORPGでは当然と言えば当然なのだがゲーム内バランスというものが存在する

ゲーム内のバランスを崩壊させてしまう最もメジャーなものを2つ挙げるとすると、一つにはRTM(リアルマネートレード)と呼ばれるリアル(現実)の通貨でゲーム内のアイテムだったり、ゲーム内通貨だったりを大量に買う行為があげられるでしょう。実はこれの最も問題視されるところは組織的にそれを指揮して行い、そのゲームのバランスを著しく壊してしまう恐れがあるという点にあります。それですので、だいたいどの国内ゲームメーカーではRMTは禁止しているところが多いですが、海外メーカーはその限りではありません。もう一つはモッドと呼ばれる第三者がそのゲーム内で動くようにプログラミングしたものを「不正」に使う行為です。このモッドがなぜ使われてしまうかというとゲーム内にあると「便利」だから、もしくは「数値化」して可視化した戦闘力などを見ることができたりと様々なものがありますが、多くはゲームを楽しむ目的で作られたものがほとんどです。しかし、中でもチートツール(ずるをするなどと言われる)と呼ばれるものを作ってしまい、ゲーム内バランスを壊すほど影響を与えてしまうものがあります。例えばボスを簡単に倒してしまう武器や防具が本来は相当苦労して手に入れて、一緒にプレイヤーも強くなっていくはずが何故かその武器を所持しているキャラクターが大量に出回り完全にバランスが崩れて「チート」は使わないようにしようと言う暗黙のルールをユーザーの側に作らせてしまうほどバランスを壊す悪質なものもあり、RMTにせよモッドにせよ禁止して然なところがあるのは当然だと思います。ではなぜ海外ではそれらを可としている文化があるのでしょうか?例えばRMTとは現実の金銭でゲーム内の物を買うから問題だということでしたが、考え方によってはそのゲーム内のアイテムを自分が苦労してゲームをプレイして何日も何年かもしれない長い時間をかけて手に入れて、それに付加価値を現実に見出したくなるというのは人間心理にピタリと来るような気がします。もちろん、ゲームバランスを崩壊させてはそのゲーム自体の存続に関わるので、それは規約をきちんと守る必要があるし行ってはいけない行為だと筆者は思いますが、それを最初から良しとするゲームが海外事情には詳しくないので定かではないのですが、実際の生活とある意味シームレスにリンクするというところまで来ると、ああ、もはやバーチャルな世界でしか物事を測れない時代が来たかというある意味の嘆きに近い感情を持つ人は実は少なく、ゲームで一稼ぎしにいこう!今度美味しいもの食べにいくためにこれがんばろう(ゲーム内での話で、それらを現実に売りに出したり等です)これも今の段階ではただの幻想に近い話かもしれませんが、ゲームとリアルの「リンク」と言う発想から生まれています。想像している人は恐らくゲーマーなら大抵は思ったことがあることかもしれないことです。

怖いのはいつの世もそれを使う人間の心だということ、どんなに優れた道具でもそれを使う人次第では便利なものにもなり、凶器にもなりうる

ゲームがここまで進化すると現実とリンクするかもしれないというお話しは先ほど述べましたが、違う視点で見てみると使い方によっては本当に怖いことになる可能性もあることは事実です。例えばバーチャル犯罪のようなゲーム内で人が死ぬということと、リアルの世界で人が死ぬとうことの区別がつかなくなってしまう人が出てきてしまうことや、ゲーム内で出来ることをリアルに無理やり出来るようにするために少々大袈裟に言えば、環境破壊に繋がったり、人間コミュニティーの複雑さをますます加速させてしまうこと等、危険な要素・要因となってしまうこともあり得ると言わざるを得ないことです。しかし、現代では特に便利な道具ほど人によるところが大きく良く使うも悪く使うも人間次第というところは昔から変わっていないところかもしれません。車を例にとると車は現在では交通の主要な乗り物の一つで広く認知されていますがこれは通常の人が通常の交通ルールに従って走行することで成り立っているからこそ安全で便利な乗り物と言えます。しかし、悪意ある人が乗ったとしたらどうでしょうか。その車は最悪の場合人の命を奪いかねない凶器にもなります。結局のところ、人間が作ったものは人間がコントロールするのが一番良いのではないかという思想にたどり着きます。現在、AIがもてはやされ色んな分野の人々の仕事を便利にする、または悪く言うと奪ってしまうということが叫ばれていますが、それも人間のコントロールがあれば必ず制御できると思っています。よくあるSF映画のような機械の暴走やコンピューターの独断での指示で人類を支配するなんていうのは、来るとすれば更にずっとずっと先になることでしょう。現在でもプロ棋士対コンピューターの対局など将棋やチェスなどで行われていて人間側が負けるとどよめきが起こりますが、それは計算処理の高いコンピューターの処理速度などによって人の数倍、数百倍もの手順を瞬時に計算して、その手札の一つを出すというものに「基づいている」ものです。まだ十分に人間がコントロールできる「領域」だと思います。これからどのような時代が来るにせよ、最終的に人間が使うということを忘れなければそのようなSFの世界は幻想に終わるかもしれません。その到来を望んでいる人が本気でいればまた別の話になってきますが。

MMOから逸れてしまったのでもう一度ゲームの主題に戻ると、MMORPGの今現代の最大の魅力とはどこなのだろう

昔と比べてばかりで恐縮ではありますが、全てにおいてスケールアップしていると思います。そのグラフィックスの緻密で綺麗な事と言ったら今のゲームは驚くべき美しさがあります。そしてサウンドも昔は3音か4音くらいの組み合わせでしか表現できなかったゲーム機がいまやオーケストラの音楽をそのまま組み込んでゲーム内で聞けたり、更に広がりそこから本当のオーケストラがゲームサウンドとして開かれたりするようになりました。そして、キャラクターもしゃべるのが当たり前になり、声優という筆者の時代はアニメーションや海外映画等の吹き替えがメインだった仕事というイメージから今やゲームにとって重要な一角を担う存在となっています。それもそのはず、思い入れのあるキャラクターの声を演じているその声優さんその人自体が愛される時代になってきました。昔から、あのアニメの声優とこのアニメのあの声優って一緒なんだよというようなことは言い合っていた記憶がありますが、声優という職業の人が舞台で役者のようなことをしたり、ミュージカルをしたりといったことまでは無かったように思います。それこそ、見た目や聞き方だけでもグラフィックスの良さ、音質の向上、声優の推しなどを生む要因となりました。そして、複雑なプログラミングの上でそれらが融合して形作られたワールドでの冒険や、生活自体が楽しいものであるということはゲームをやらなかった「層」までどんどん取り込んでいく理由として申し分ありません。これだけ魅力的なのでやらないのは損という人もいるくらいです。

更なる可能性を秘めたイースポーツと呼ばれる存在

恐らくはオリンピックやパラリンピックを知らないという人はあまり日本ではいないのではないでしょうか。でも、イースポーツを知っている人はまだそんなに多くはないかもしれません。イースポーツとは対戦型ゲームなどでそのゲームの1位を決めようという主旨のものが多く、イースポーツの大会では賞金が出るものも多くあります。記憶に新しいところではファイナルファンタジー14のクリスタルコンフリクトと呼ばれる日本で行われた大会の優勝チームの賞金は300万円だったと思います。ゲームの大会が多くのスポンサーがつくようになり、オリンピックやパラリンピックほどの知名度はないながらもその存在を一歩一歩大きなものにしつつあるのは肌で感じ取れます。ゲームが大きな進化を続けていく中でイースポーツも多様化し、様々なゲームの大会がスポンサーがつくことにより行われ、更にそのフィードバックとしてそのゲームが売れていくと言った相乗効果も期待できます。MMORPGも例外ではなく、その中にあるバトルコンテンツでイースポーツが行われることは寧ろ増えていくと思います。オリンピックやパラリンピックが肉体と精神を鍛えた人たちの祭典であるならば、イースポーツはゲームで緻密な分析と頭脳を鍛え上げ、そのゲームでいかに効率良く動いていくかに重点を置いた大会となり、メジャーになってくれば面白い娯楽の一つとして定着するかもしれません。ゲーム文化という点ではゲームを起点として広がる世界は決して昔のように小さいものではなく、世界中の国々に届けられる時代でありますし、カルチャー文化とはいえ日本が誇れるものの一つとして語っていけるのではないでしょうか。昨今では欧米だけでなく、アジアの発展も著しいゲーム事情ですが、日本は負けずにMMORPGのみならずですが、筆者のようなRPG好きにはより夢を広げられるようなMMORPGの登場を心より期待しています。また、現在ある中でもそれに近いのかもしれないというものもありますが更なる発展を遂げることは間違いないので楽しみに生きていくパワーにもなっています。

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