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9/9(日)日記

*長野旅行②

二日目は朝から仕事の急用に追われ、昼から松本城に移動。
今年の大河ドラマ『どうする家康』を今のところ毎週見ているので、家康の家臣団で1番の忠臣(のように見えた)石川数正という人が建てたというお城を見に行った。

松本の澄んだ空気と奥に見える長野の山々がすばらしく、海のない場所でも案外気持ちいいんだななどと思う。

松本城。秋の風が吹いていた

天守閣に登るコースはなんと30分待ち。普段は行列に並んだりしないけど、せっかくなので日傘をもってゆっくり並んで待った。

天守閣はたしか5回建てで、敵の侵入を防ぐために城内の階段は見たことないくらい急な勾配をつけていた。大人2人がギリギリ並んで立てるくらいの幅の階段を、上りと下りで2列に分かれて使う。なかなかにハードだった。

外から攻めてくる敵に備え、銃口を出すための小さな窓がある。そこから涼しい風が吹き込んできて、「こりゃクーラーなんていらないよな」と思った。これなら夏でも着物で過ごせる。

けれどもっと印象的だったのは、一階から徐々に上へ上がるにつれてどんどん頭が痛くなったことだった。気圧の変化か昔の武士たちの念か、とにかくこめかみがガンガンしたのだ。
『西遊記』では、悟空が頭に緊箍児(きんこじ)という鉄の輪っかをつけている。同行している三蔵法師に逆らうと、悟空は輪っかに呪文をかけられ、頭を締め付けられるそうだ。
一階ずつ上がるたび、ほんとに私も武士かこの城を守る神様から呪文をかけられているんじゃないかというくらい、段階的に痛くなった。

こういう時、私は意地でも「昔の武士たちの念」だと思いたいタイプだ。気圧と思うか、念と思うか、それで人生の捉え方や見方って結構変わりそうだと思う。今日一緒に帰省している弟(理系)にこの緊箍児のような頭痛のことを話したらフッと鼻で笑われた。
弟みたいなタイプって、幽霊とか信じないんだろうなあ。幽霊がいた方が世界はきっとおもしろいし、物語が生まれるし、てかそもそもこの混沌とした世界、それくらい奥深くあってほしい。

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