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小さい頃からものすごいリアルな夢を見ることが多々あった。そして齢24になった今もいまだに生々しい夢を見ることが多い。最近はその夢の密度が高すぎて困っている。ひと晩に2つ3つ、全く違う内容の夢を見ることはザラで、夢の中で夢を見ることもある。あまりの強烈さにその夢の内容や交わした言葉、話した人たちの表情まで全部記憶に残ってしまうので、起き抜けからどっと疲れていることが多い。

特に今週はひどい。夢の中で知人がとにかくバッタバタ死んでいく。最初は2人の友人の自殺、次に母親と祖母の突然死だった。交通事故で死んだのか、隠していた病で死んだのか、青天の霹靂のような突然の訃報だった。しかも友人の場合は自殺。どちらも顔は思い浮かぶのに、しかも現実の私は名前を覚えているのに、夢の中では死んだ彼らの記憶が全く残っていなくて、その申し訳なさとやるせなさで大泣きをしていた。母親と祖母に関しては、全くちがう夢なのに、二人ともそれぞれに死んでいた。訃報を伝えてくれた弟がトイレの前でさめざめと泣いていた。
毎朝目覚めるたびに、「これが夢で本当によかった……」とホッとするくらい強烈で、今でも絵に思い浮かぶほどに鮮明な色やイメージを持った夢を見てしまう。夢がこんなにも現実生活に疲れを及ぼすとは思いもしなかった。

夢占いが好きな母親に聞いてみると、人が死ぬようなしんどくてリアルな夢をたくさんみる時には、どうやらその人自身の精神性が成長しているときなんだそうだ。真偽はわからないけど。

精神性が成長しているのだかなんだか知らないけれど、超リアルな夢を毎晩見せられているこちとら、たまったもんじゃない。あまりにもリアルな夢を見ることは体やマインドにとってもかなりの負担になる。寝ているはずなのに感情が大きく揺り動かされ、なんだか気力を使う。朝起きた瞬間から「疲れた……..」と峠を越えたような気分になるし、妙にリアルで生っぽい夢は現実世界にまで引きずって暗示のような呪いをかけてしまいそうで怖い。

今宵もまた夢をみるのだろうか。どうせ見るなら好きな人が出てくる夢がいい。なんの意味もなく、ただただ楽しい夢を見させてほしい。


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