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女ともだち

男ともだちより、女ともだちのほうが好きだ。
言葉にせずとも気配や勘などでやりとりできる感覚的なところが好きだし、そうかと思えば思慮深く、人生全体で見た時のバランスを取りながら生きる女の独特なかしこさが好きだ。言葉のやりとりが多いのも好き。

そういうわけで、女ともだちが大好きな私は女ともだちにしか本音を言えない。

私は、女のこがきらっと光る瞬間を見つけるのが、人よりもすこしだけうまいと思う。まだ未熟でうまく言葉にまとめきれないけれど、女のこの良いところを、私はたくさん知っている。たくさん見ている。

最近は女ともだちに会うたびにこう言う。

「いやあ、女のこは最高だよ。つよいよ。かしこいよ。もっと自信を持って。あなたはかわいいし、うつくしい。あなたは自分で自分のことを決められる。選ばれるんではなくて、あなたが選んでいる。あたしはそういう女のこが、だいすきよ。」
と。

たいていの人が少し困ったような照れ笑いをうかべて、
「ええ、そうかなあ〜」なんて言いながら、
人によっては「うん。やっぱり、そうだよね。」と何かを確信して一気に明るくなるような子もいれば、「たぶん私は自己肯定感が低いんだと思う」とうつむきがちに言う子や、「でも、女ってめんどくさいよ。」とどこか遠くのほうを見ながら話す子もいた。反応はさまざまだった。

今日から数日間、おそらく私が世界でいちばん心を許しているであろう高校の女ともだちとプチ旅行をしている。

彼女は高校時代に360日以上を共に過ごした仲で、冗談半分に「一緒に墓に入ろう」と話していたいちばんの親友だ。きょう久しぶりに会って、その墓の話を覚えているかを聞いてみたら、あっさりと「覚えてない」と即答されたけど。

私は彼女のことが大好きだ。私がもし夫婦や事実婚のパートナーシップを結んだら、パートナーってたぶんこんな存在になるんだろうな、と思えるくらい、なにもかもが自然で、居心地がよくて、凸と凹がマッチしていて、それでいて正反対の人。
いい意味で、細かいことを気にせず、適当に過ごせる仲だ。
以心伝心といっていいほど、考えていることや口に出すタイミングが合う。私が小さい頃からどうしても苦手な計画性や段取りを、私の知るかぎりでは誰よりも完璧にこなしてしまう。その点で天性の才能を感じる人。
「こう思うんだけど、そう思う?」と相談したら、中高大と見てきた私の性格や行動パターンからアドバイスをくれる人。

彼女のような存在がいるかぎり、私は女ともだちって最高だな、と思える。
男ともだちとここまでの関係性を築けるか......私は自信がない。

そんな最強な私の女ともだち、さっきまでは「もう眠い、先に寝るね」と言っていたのに、今こうしてPCをタイピングしている私の目の前に座って「なんか目が覚めた」と言って椅子に座っている。

あ。今「あとどのくらい?」と聞いてきた。
私が「あと3ふん」というと、
「じゃあ起きてられる。」と言ってまたスマホを見始めている。

大好きで、最強で、感謝すべきこの女ともだちのために、今日のnoteはこのへんで終わりにしようと思う。


ああ、女ともだちが、だいすきだ。

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