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風間八宏と中村憲剛の再会にて

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少し前の話だが、興味を持ってくれた人が多かったので書いてみる。

去る3月23日に、中央大学のグラウンドでセレッソ大阪U-18と中央大の練習試合があった。セレッソはこの時期に各地で開催される多くの高校生向けフェスティバルには出場せず、関東に乗り込んで大学生や社会人との試合を連日、こなしていた。

20日から23日までの4日間で4試合というハードな日程を組んでおり、1試合中止となったため3試合に終わったもの、高校生にとっては身体的にハードな遠征だった。

島岡健太監督は「関西の高校生はなかなか関東の大学を知る機会がないので、進路の選択肢として知識と体感を与えたかった」とその狙いを語っていた。確かに、長く育成年代を取材する身としても“進路問題“は永遠のテーマである。どの大学がどういう環境で、どんなサッカーをしているのか。この情報をしっかり持って自身の進学先を選んでいる人は非常に少ない。結果的に指導者や先輩の繋がりだけを頼りに進んだ中、サッカーが合わずに不遇のときを過ごすなんてこともザラだ(もちろん、その逆もある)。

その最終日の対戦相手が中央大学だったわけだが、ここで思いも寄らない“再会”があった。

中央大学のテクニカルアドバイザーとして活動する中村憲剛と、セレッソ大阪アカデミーの技術委員長を務める風間八宏の2人である。

言うまでもなく、川崎フロンターレ時代には監督と中心選手という関係だった二人だ。45分ゲームの3本目が終わったあたりで、中村憲剛に風間八宏が話しかけた。

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