【新世界紀行】バングラデシュが見えてきた #16 旅の終わり
バングラデシュ首都ダッカのモディジールと呼ばれる古い迷路の様に張り巡らされている商店街の様な路地を歩いている。
狭い道に人とリキシャの往来がひっきりなしに続いていて、ここで歩いていると自分自身が街に溶け込んだ感じがする。
この感覚がなぜか心時良い。
あくまで単なる旅人ではなく元から住んでる地元民みたいに風景に溶け込んでいる。
それと同時に旅の終わりが近づいている事を思い出し、早くこの混沌を抜け出し日本に帰りたいと思っていた気持ちが消え、まだこの混沌の中に居たいと強く思った。
いざ別れが近づくと人は急に懐かしさや失いたくない気持ちが込み上げるのだろうか。
今感じた離れたくない気持ちは時間と共に美化し、また自分を旅へと駆り立てるだろう。
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