最近の読書と、若いころ物語を理解できなかった話

読書を続けてさらに1週間たちました。その間に読んだ本たち、4冊。

「博士の愛した数式」(小川洋子)

これはハートフルなお話でした。80分しか記憶が持たない数学者と、
そこに家政婦として働いていた女性とその子供の間の温かい心の交流を、分かりやすい数学を軸に書かれていて、(「友愛数」などの数が出て来る)
最後ちょっぴり切なかったですが、読後の余韻がとてもよかったです。

成瀬は天下を取りに行く(宮島未奈)

これはSNSのXで読書垢のタイムラインにやたら出て来るので、本屋に行って買ってみました。主人公成瀬の、他人に全く影響されない、ブレない生き方が読んでいて小気味良い。

コンビニ人間(村田沙耶香)

ちょっと変わったお話でしたが、楽しめました。2時間で読了。
自分自身がASD的なところがあり、世の中に対して常に違和感を抱いて生きてきたので、主人公が「普通」を理解できない様子も、すんなり自分の中に入ってきました。

フェルマーの最終定理(サイモン・シン)

数学関係の話が難しくなるかな……結構分厚い本だし‥‥と躊躇して、ずっと積読だった本。読み始めると、めっちゃ胸熱のヒューマンドラマでした。
フェルマーの最終定理の証明した、アンドリュー・ワイルズ氏のことはもちろん、数々の数学者が登場してそれぞれに熱いストーリーが。
日本人数学者の活躍も見逃せません。

4冊読み終えて、さらに読書熱が過熱してきました。
新しい本を買うのもいいですが、お金が無限にあるわけではないので、
今日は図書館に行って5冊借りてきました。↓↓↓

真夏の方程式(東野圭吾)
ふたご(藤崎彩織)→(SEKAI NO OWARIのキーボーディスト)
スター(朝井リョウ)
植物図鑑(有川浩)
阪急電車(有川浩)

やはり、ただで本が読めるというのは素晴らしいです。
これまでにこんなに図書館がありがたかったことあったでしょうか。
今、「真夏の方程式」を読んでいます。

Netflixやアマプラで、ドラマもよく見るのですが、傾向的にミステリやサスペンスを結構多く視聴しているよなぁ・・・と思い、結構そういうジャンル好きなのかもしれないと思いました。
ミステリを小説で読んだことはなかったよなぁと思い、推理小説初挑戦です。

図書館の本は返却期限があるので、返却日までに全部読めるよう、今自分の蔵書で読んでいる本はいったん中断して、図書館の本の消化に努めようと思います。(村田沙耶香著、「地球星人」を半分読んだところでした)

1週間で4冊読めたので、2週間で5冊なら余裕じゃね?て思えました。
今まで図書館で5冊借りてきて5冊読み切って返すことはほぼなかったと思います。

若いころは読書(小説)が苦手だった

幼少期、親は、子供が本を読むよう、世界名作30巻セットみたいな本を買って、子供が本を好きになることを期待していました。
しかし、その本を読んだ記憶は全くありません。
読まなかった、というより、読めなかったのです。
児童書でさえ、1ページ読むのに5分とかかかっていたので、1冊読み切ることが途方もない苦行のように思えていました。

人間に対する関心が希薄だったので、人の気持ちを想像することとか、超苦手でした。また、活字を読んで場面のイメージを膨らますということも全くできなかったです。

言葉が遅れていたとか、そういうことではありません。ちゃんと喋れる子供でしたし、学校でも、説明文的な文章ならきちんと文意を把握することはできました。

ずっと物語的な文章を避けて、大学生になったころ、友達が、吉本ばななの「キッチン」ていう小説、いいよって勧めてくれたので読んでみた記憶があります。
しかし、一生懸命読んでもほとんど物語の意図するところをくみ取ることはできませんでした。外国語を読んでいるような感覚でした。


なぜ物語を理解する能力が極端に低かったのか、今考えても分かりません。ただ、多分 自分の脳の発達が人と比べて普通ではなかったのだろうと思います。 長い時間をかけて人間的経験を1歩1歩積み重ねてくる他なかったのだと思います。

若いころ読書を楽しめなかったのは、ちょっと悔しいけど、
年を重ねた今、楽しめるようになったからいいか、と思います。
これからどんどん楽しめばいいじゃないですか!



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