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【楽器製作】OMタイプギターの製作①(工程確認)

アコギ作りにあたり、あらかじめ自分が為すべき工程を整理してみます。

1.モールド(ボディ型)の製作
アコギのボディを作る型。モールド内側がギター外形となっていて、この型を基準にボディを作成します。

2.ネックの製作
ヘッド角をスカーフジョイント、削り出しいづれかの方法で作る。ボディとのセット角は図書では89°とあるが、プロの製作者に聞くと基準は角度でなく、ネック平面に対するブリッジ位置での空隙が基準らしく、ボディとの現物合わせが必要。

3.ボディ材の製材
トップは針葉樹、サイドとバックは広葉樹から2.2~2.6mmの板厚の板を製材。トップとバックはブックマッチした大きな板を作ります。

4.サイド材の成形
サイド材に曲げ位置をマークし、ベンディングアイロンを使ってボディ形状に曲げます。成形後はモールドに添わせて形を整えるらしい。

5.サイド材の結合
ネックブロック、エンドブロックで左右のサイド材を接着し、ボディ外形を形成します。

6.サイド端面の平面出し
トップ側は平面出し後、ホール中心からネック側に傾斜面を形成。バック側はネック側からボディエンドに向かってテーパとなる様に平面を形成します。

7.ライニング材の作成とサイド材への接着
等間隔に溝を付け、斜めにカットしたライニング材をサイド材に接着、コレがのりしろとなってトップとバックを接着する訳ですね。

8.ロゼッタとサウンドホールの形成
トップ材へのサウンドホール位置を決め、ロゼッタとサウンドホールを成形します。

9.トップとバックへのブレーシング追加
型紙を元にブレーシングを作成し、トップとバックそれぞれに接着します。この時トップもバックも凸に湾曲する様にブレーシングに添わせます。

10.ライニングへのブレーシング逃げ加工
サイド材に貼ったライニングとブレーシングの干渉位置に逃げ加工を加え、接着準備をします。

11.サイドへのトップ板とバック板貼り付け
モールドで拘束した状態でサイド板へトップ板とバック板を接着。その後ボディに沿ってトリミングを行います。

12.ボディへのバインディング取り付け
ボディ角へトリマで凹みを付け、ボディと同形状に成形したバインディングを接着。その後トリミングしてボディ外形を完成させます。

13.ボディへのネック取り付け
セット角およびセンター出しの微調整を行った上でネックをボディへ取り付け。この時ボディ側へトラスロッド溝を形成し逃げを作ります。

14.フレット打ち付け
ネックへフレットを圧入しすり合わせ。

15.ブリッジの作成
指板平面の延長線高さと合わせてブリッジを作成。サドル溝はあとから現物合わせでオクターブピッチを合わせ掘ります。

16.塗装
ブリッジ部と指板をマスキングしボディとネックを塗装。

17.ブリッジの貼り付けとピン穴の作成
マスキングを剥がしてブリッジを貼り付けた後に、下穴を開けリーマでテーパー穴を形成。

18.ナット、サドル成形とギター調整
ナット、サドルを牛骨から削り出したら仮組みし、ナット溝とサドル高さ、ネック調整を実施。

19.完成

ヤバい、なんという遠い道のり。書いているだけでヘトヘトです。

だけどコレを成し遂げたら色んなことが見えてくる筈。いい機会だし挑んでみましょ。

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