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[理系受験生必見]共通テスト国語8割越えへのロードマップ

今回は、共通テスト国語の時期ごとの学習戦略、推奨教材について紹介していきます。簡単に、私について紹介すると、1年の浪人を経て大阪大学基礎工学部情報科学科に合格しました。現役生の時は、国語が200点中96点でした。そのため、総合点も思うように伸びず、一橋大学に1次試験で落ちています。ですが、浪人期は163点まで伸ばすことができました。今回は、その学習法について紹介していこうと思います。あくまで理系受験生向けの記事になりますが、文系受験生にも参考になる内容を書くので、ぜひ読んでみてください。


はじめに

前提として、私は大学生になるまで、自主的な読書はほとんどしたことがありませんでした。特に小説に関して言えば、1冊も読み切ったことがありません。
ここまで極端でなくとも、共通テストの国語で点数が伸び悩んでいる人は、読書経験の乏しい人が多いのではないでしょうか。そして、点数が低いことをそのせいにしていませんか?ですが、対策の仕方次第で、読書経験によらず高得点を安定して、取ることができるようになります。96点から163点に上がるなんて、運が良かっただけじゃないか、と思う方もいるかもしれませんが、直前期の演習では150点を切ったことがなかったので、再現性はあると思います。それでは具体的に共通テスト国語の対策について、みていこうと思います。

共通テスト国語で高得点を取るべき理由

理系受験生にとって、共通テストの山場は文系科目になります。というのも、数学,理科,英語に関しては、2次試験の対策のみで、ある程度の点数は見込めます。ですが、2次試験で使わない国語は、どうしても対策が疎かになってしまいます。特に、逆転合格を目指す現役生にとっては、国語に時間をかけている暇がない方もお多いかと思います。ですが、何も対策をせずに本番を迎えるのは、避けるべきです。現役生の私も、国語なんて対策したって意味がない…理系科目に時間をかけるべきだ…という考えだったので、何も対策をせず本番を迎え、見事に撃沈しました。一橋に1次試験で落ちた一番の原因は、国語で点数が取れなかったことです。国語が原因で、本番さえ受けれず、浪人を迎えるのは最悪の事態です。また、国語で高得点を取れれば、難関私大に共通テスト利用入試で合格できます。国立2次直前期に、私大対策にかける時間を減らせるので、効果的に本番前1ヶ月を使えるようになります。

共通テスト国語の構成

このセクションでは、共通テスト国語の構成について紹介します。具体的な学習法については、このセクション後から紹介していくので、共通テスト国語がどういったものか知っている方は、軽く読み飛ばしていただいて構いません。

第一問

例年は、評論文、随筆などが出される設問です。問1では、基本的な漢字の問題。問2以降で、具体的な読解問題が出されます。一番時間をかけるべき大問で、20から25分を目安にするといいと思います。後半の設問で、数行の文章を読んで答える問題や、関連する二つの文章が出される場合がありますが、問題の種類に合わせて特別な対策をする必要はなく、必要なのは基本的な読解力のみです。


第二問

例年は、小説が出されます。ページ数が多く圧倒されることも多いですが、読みやすいので、スラスラ読み進められます。ただ、高得点を安定させるのが、1番難しい大問です。問1の語彙問題は、基本的なものから、聞いた事のないものまで出ます。ここでの、減点は重く捉える必要はありません。大体20分を目安に解くといいと思います。設問数は、合計で6から8問程度です。

2024年共通テスト国語本試験第二問 問1

第三問

この設問は、次年度から追加される設問になります。この変更により例年国語の試験時間は、80分でしたが90分に変化しています。
試作問題から判断すれば、図や表、記事などを読み取って答える問題が出されます。センター試験から共通テストに移る時の試行調査でも同様の問題が出されています。


試作問題

第四問

前年度までの第三問に対応し、古文が出されます。語彙問題や、文法知識を問われる問題、和歌に関する問題があります。国語の対策をしない受験生は、ここで差をつけられます。文章の難易度が高く、そしてかなり長いです。共通テスト国語で、対策には1番時間がかかる大問です。試験の時は15分から20分を目安に解くといいと思います。

第五問

前年度までの第四問に対応し、漢文が出されます。古文と同じように、語彙の問題や、句法の問題、漢詩の問題が出されます。古文に比べ、覚えていなければいけない事項は、それほど多くありません。難易度もそれほど高くなく、この大問で、どれだけ時間を短縮できるかが、共通テスト攻略の1つの鍵となります。

共通テスト国語が難しい理由

試験時間が足りない

あまり対策を進められていない受験生の多くが、この悩みにぶつかると思います。特に、第一問は時間さえかければ、誰でも高得点を取れる大問なので、ここに時間をかけすぎて、最後の大問に取り掛かった時には、残り5分しかなく、問題文も設問も読まず、とりあえずマークシートだけ塗っておこうなどという事態が生じます。

努力が反映されないという思い込み

どうやって対策したらいいのかわからないという意見を、よく耳にします。あまり、国語の対策をしていない友人が、模試で8割から9割の得点をとっていると、国語なんて、才能の世界だと思ったことがある方もいるかもしれません。実際、読書経験が豊富な人は、文章を読む速度や、内容把握力が高く、最初から高得点を取ることができたりします。じゃあ、これから読書経験をつけたらいいのでしょうか?日々、読書をする余裕のある受験生など、ほとんどいないでしょう。そもそも、1から2年で、小さい頃から本を読んできた人に読書経験で追いつくことなど、できるはずがありません。ですが、共通テスト国語の得点に関してのみ言えば、彼らに劣らない結果を得ることは可能です。

それでは、分野ごとに具体的な対策を見ていこうと思います。

現代文の対策について

まずは、いつも同じ読み方をできるようになるべきです。すでに、決まった方法が確立されていて、点数が安定して取れている方は、このセクションはあまり参考にならないかもしれません。いきあたりばったりで問題を解いて、得点も安定しない方向けにこのセクションは書いています。

例えば、評論において、具体例を書いてある部分は、軽く読み流したり、[つまり]の後は、重要な内容がくるから、線を引いておくなどです。
私は、駿台予備校の中野芳樹先生の客観的速読法というのを参考にしていました。

http://nakanogendaibun.com/wp-content/uploads/2019/04/dokkaiho2019-print.pdf

この読解法はとてもおすすめですが、中途半端にするのなら効果は薄く、使うなら徹底的に使うべきです。初めのうちは、コピーして、演習のごとに確認しながら使うのがおすすめです。11月序盤までに、自分の中に確立された読解法がある状態が理想です。練習に使う問題集としては、共通テストの過去問と河合塾のマーク式問題集がおすすめです。また、共通テスト模試についても、夏以降は積極的に受験していくのがおすすめです。

11月序盤までに、読解法を身につけ11月後半から本試験までは2日に1回のペースで90分の演習をするのがおすすめです。使うべき教材は、駿台、河合、東進、代ゼミの市販の予想問題集や、学校専売品の共通テスト対策問題集をメルカリで買って解くのがおすすめです。国語の講師の中には、共通テストの対策は過去問だけで十分だという方が、いますが、それだけでは練習不足です。数回の過去問を解くだけでなく、時間管理の練習を積むために、予想問題集を活用するのがおすすめです。

古文の対策について

古文については、基礎知識を11月までに抑える必要があります。基礎知識とは、助動詞、助詞、なり、にて、などの判別方法、和歌の基本知識、単語などです。
文法事項については、英単語の学習と同じように、定期的に見返すのが大事です。中途半端な暗記では対応できないので、正確な暗記が求められます。文法と単語の学習について、1冊ずつおすすめの本を紹介しておきます。

11月序盤までは、基本知識の暗記を中心に学習し、余裕があればマーク式の問題集を解くのがおすすめです。また、解いた問題を品詞分解するのも、効果的な学習になります。英語の対策と同様に、音読をするのもおすすめです。


漢文の対策について

漢文も古文と同様に、11月までに基本知識を覚えることが必要です。覚える事項は本当に少なく、句法と漢詩の知識と頻出単語50個ほどを覚えるだけです。おすすめの参考書は特になく、学校で配布される漢文必携などの教材をメインに学習を進めるのがおすすめです。

直前期の対策について

ここまでに書いたことをまとめると、覚えるべきことを覚えて、11月終盤から本試験にかけて、時間管理がしっかりできるようにたくさん練習しよう、ということです。直前期には、時計を本試験のスタート時間に合わせて演習をするのがおすすめです。時計に関しても、デジタル式のとアナログ式のどちらも用意するのがおすすめです。解く順番も早い段階で決め、長くとも各設問に何分かけるかというのも、決めておくべきです。直前期の演習で、間違えた問題は、全てしっかり復習しましょう。


終わりに

今回は、共通テスト国語の対策について見てきました。一つ前のセクションにも書きましたが、11月序盤までに、覚えるべきことを覚えることが必要です。これは、一時的に国語を集中して勉強する期間を作り、それ以降は毎日30分ほど寝る前に復習することで覚えられます。それができたら、時間管理をできるようになるためにたくさん練習するだけです。これは、数をこなせば必ずできるようになります。制限時間内に必ず、解き切れるようになります。現役生の時の私も、今思えば、対策が足りなかったことが96点しか取れなかった原因です。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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