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豊かな国に暮らしている人の多くが「欠乏状態のマインド」で生活している。

未来の報酬を待つより、今すぐ報酬を得ようとする人が多い。


資源が乏しいと人は目先の利益に囚われ、少し先の未来に報酬が本当にやってくるかどうか自信が持てなくなる。


物質的な資源が豊富にある豊かな国に暮らしている人の多くが「欠乏状態のマインド」で生活している。



物質的に、豊かでありすぎること。少なすぎること。

どれもドーパミンが過剰に分泌されると報酬を遅らせる能力が損なわれる。




SNS上の誇張は、私たちの「何かが足りない」という感覚を強める傾向があります。


その結果、物質的な豊かさがあるにも関わらず、私たちは貧しさを感じてしまうことがあります。


物質的な資源が希少な時には、「十分な状態のマインドセット」を持つことができるかもしれません。


「満たされている」という感覚は、物理的な世界だけでなく、内面的な豊かさから生まれるものです。


他者を信じ、将来に向けて努力し、人間同士のつながりや意味のある人生を育んでいくことが重要です。





極貧の状況にあっても、「十分な状態のマインドセット」を持つことは可能です。


さらに、結びつきや意味を見つけるためには、徹底的な正直さが不可欠です。


正直であることは、自己認識を促し、充実した人間関係を築くことや、確かな自己の物語を形成する責任を持つことにつながり、報酬を遅らせる能力を高めることができます。


ただし、「恥」は複雑な概念であり、人間関係を築く一方で、特定の行動や衝動を阻止する動機にもなることがあります。そのため、「恥」については注意が必要です。




心理学の分野では、恥と罪悪感は異なる感情として説明されています。


恥は、自己を貶める感情であり、自分自身を悪い人間だと感じるものです。


一方、罪悪感は自分の行動を悪いと感じる感情であり、自己に対する肯定感を持ち続けることができます。


恥は非適応的な感情であり、罪悪感は適応的な感情であるとされています。


恥と罪悪感は類似していますが、理性的には「悪いことをしたが、それでも善人である」と自分を受け入れることができます。しかし、恥や罪悪感を感じる瞬間には、強烈な感情と衝撃が脳内で生じることがあります。


これは、罰を受ける恐怖や社会的な孤立感が混ざり合った後悔の感情です。



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