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名著「7つの習慣 スティーブン・R・コビー」

人格者になることが真の意味での幸福に近づく唯一の道である。

「7つの習慣」は人格を磨くための基本的な原則を具体的なカタチにしたものでした。その原則を守ることで、自らが変わり結果を引き寄せていく、という新しい物事の見方を手に入れることができるようです。

7つの習慣とは、「私的成功の習慣(第1~第3の習慣)」、「公的成功の習慣(第4~第6の習慣)」、「再新再生の習慣(第7の習慣)」と大きく3つに分けられる。一番大事なのが私的成功の習慣だと思います。それでは、レッツ備忘録!

⬛︎第1の習慣『主体的であれ』

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主体的とは、自分の行動を自分の価値観に基づいた選択で行うこと。

いろんな刺激を受ける中で、自分でどう反応するかは、しっかり「選択」せよ。すると結果の方向性も選べる。

お金がないと不幸、結婚しないと負け組などの条件付けは他人が勝手に決めたもの。「自覚」がないと、常に受け身で反応するため、自分以外のものに支配されてしまう。

自分でどうにもならないことは気にしない。自分が変えられること。自分の影響の輪に働きかけることだけに集中する。つまり、今できることだけに注力するしかない。すると影響の輪は広がり、できることが増えていく。

⬛︎第2の習慣『ゴールを思い描くことから始めよ』

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・間違った梯子を一生懸命登っても間違ったゴールに着くだけ。
→ステータスや金銭欲だけで選んだ仕事は続け難い。そこに自分の価値観に基づいたゴールがあるか?

・人生のシナリオを思い描く
→良心に基づき、客観的に自分の価値観と可能性を探り、何をしたいか考える。
「人生の事業理念を作る」
誠実を原則として、自分のそれぞれの立場でどういう役割を果たしたいか整理する。
ex.父親という役割:私は父親として子どもたちが生きる喜びを得ることに貢献したい。
→事業理念は定期的に見直し、編集する。

⬛︎第3の習慣『最優先事項を優先する』

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自己管理能力をを磨く
→自分にとって大事なこと(人生の事業理念に繋がるもの)を、毎日の生活において優先して行う。

 第3の習慣とは、第2の習慣、すなわち知的創造で思い描いたビジョンをかたちあるものにするための物的創造の習慣だ。また、第2の習慣はリーダーシップ(優先すべきことを決める)であり、第3の習慣はマネジメント(優先すべきことを優先して行えるようにすること)だともいえる。自分を律して実行することがマネジメントには必要である。

成功者たちの共通点は、成功していない人たちの嫌がることを実行に移す習慣を身につけているということである。彼らも、必ずしも好きでそれをやっているわけではないが、自らの嫌だという感情を目的意識の強さに服従させているのである。

具体的な実践方法としては、物事を重要度(高・低)と緊急度(高・低)にまず分ける。その中で、「重要度が高く、緊急度が低い」事象をいかに行うかが最も重要である。ここに、あなたの成長に役立つ活動が入ってくる。

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そのためには、何を為すかと同様に、何を為さないかを考えることも同じくらい重要である。重要事項に「イエス」と言うためには、他の用事がいかに緊急に見えても、「ノー」と言うことを学ばなければならない。


⬛︎第4の習慣『Win-Win or No Deal』

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Win-Winとは、すべての人間関係において、必ずお互いの利益になる結果を見つけようとする考え方と姿勢である。Win-Winのパラダイムは、人生を競争の場ではなく、協力の場と捉える。

Win-Winの考え方を発展させたものとして、「Win-Win or No Deal」という考え方もある。これは、どちらかが妥協する案しか解決策がないならば、どちらの方法もとらない、という考え方である。

⬛︎第5の習慣『まず理解に徹し、そして理解される』

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この習慣では、Win-Winの関係を築くために重要になってくる、「まず理解に徹し、そして理解される」ための傾聴方法について学ぶ。

話の聞き方のレベルで、最高レベルのスキルは、「共感による傾聴」である。これは、相手を理解しようと聴くことであり、相手の身になって聴くこと。これがなかなかできる人が少ない。みんな自分の価値観で人にいきなり助言をしてしまう。先ずは相手の気持ちに共感するのが大切だ。

ex.ダメな例:
Aさん「金欠だけど、仕事行きたくないんだ…」
Bさん「金欠なら、我慢して働けよ」←働くことは当然と考えるBさんの価値観

良い例:
Aさん「金欠だけど、仕事行きたくないんだ…」
Bさん「そっかぁ、今の仕事はけっこう辛いの…?」←Aさんの気持ちに共感

⬛︎第6の習慣『シナジーを作り出す』

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シナジーは人生において最も崇高な活動であり、他のすべての習慣の目的とするものである。日本語で一言で表すと「共に創る」かな。

一人で出来ることには限界があるけど、みんなと協力し合えば可能性は無限大。

シナジーは、(1)高い「信頼残高」(2)Win-Winを考える姿勢、(3)まず相手を理解しようとする努力、これらがあいまって、シナジーを創り出す理想的な環境ができあがる。

互いの違いを尊重することがシナジーの本質。そして、逆説的に聞こえるかもしれないが、違いを受け入れ、尊重する為には、お互いが「自立」していることが必須である。お互いが自立しているからこそ、他者を知的・感情的・心理的に違う存在として尊重できるようになるのだ。

⬛︎第7の習慣『刃を研ぐ』

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刃を研ぐとは、再新再生のプロセスである。つまり、他の6つの習慣を果たすために最も重要な「あなた自身」の価値を維持し高めていくための習慣である。具体的には、あなたという人間をつくっている四つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)の刃を研ぐ。

体に良いものを食べ、十分な休養をとってリラックスし、定期的に運動する。

精神的側面は、自分の心がリラックスできることをやろう。ヨガ、瞑想、サウナ、創作活動、森林浴など人ぞれぞれ何でも良い。

知的側面の刃を研ぐこととは、継続的に学ぶこと、知性を磨き広げていく努力をすることである。日頃から知識を吸収して知性を広げていこうと思ったら、優れた文学を読む習慣を身につける以外に方法はない。ぜひ一ヶ月に一冊のペースで読書を始めてみてほしい。

社会・情緒的側面の刃は、日々他者と接している中で研ぐことができるため、他の側面に比べそれほど時間はかからないが、訓練は必要となる。第1、第2、第3の習慣を身に付けて自立し、第4、第5、第6の習慣を身に付けて相互依存の状態を創り出すスキルが身に付いていなければならない。

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