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人の心を操作するNLPとは…「すぐに使えるNLP」 藤川とも子 by エシモの備忘録

実は、人の心は「あるアプローチ」を使えば簡単に操作できる…
そんな魔法のような方法が、ベトナム戦争時にアメリカで研究されていた。
現在それは「NLP」と呼ばれてビジネスや恋愛にも活用されている。
それでは今日もレッツ備忘録!

この本から得たいヒント、仮説

・他者に好印象を与える技を知りたい
→笑顔や声のトーンとかは自分でも分かるが、それ以上に科学的アプローチがあれば知りたい
・目標を達成する方法を知りたい
→自分を律するのが苦手なので、計画的に目標達成できる方法があれば知りたい。

前提知識

NLPとは
N(Neuro):神経=五感
L(Linguistic):言語
P(Programing):プログラミング

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、身体感覚の五感を使って物事を体験し、それを脳内で言語化して思考し、言語を元に行動パターンが作られる。この三者の関係をもとに、脳と心を活用していく心理学がNLP

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前提1:一人一人が違う見方で世界を捉えている
私たちは、溢れる情報から自分のフィルターを通し、自分の都合で必要なものを取捨選択して生きている。
一人一人が自分のフィルターを持っているため、一つの事象に対しても、十人十色の考え方がある。全員と分かり合えることはない。つまり、戦争は無くならない。

前提2:人は常に最善の選択をしている
物事が思い通りに行かない場合、そこに肯定的な意図が隠れている。
ex. 問題を先送りする→ギリギリまで好きなことに時間を使える
 仕事を詰め込む→必要とされていると感じ、自己肯定感を上げる。

前提3:全てのリソースは記憶に隠されている
知識、経験、技術、人脈、お金、時間…全てのリソースは記憶から引き出される。
→たくさんの出会いを大切にする、フットワークを軽くする、誘われたら断らない

備忘録1:VAK

人は五感の中で優位に働く感覚がそれぞれ異なる。

V(Visual):視覚
A(Auditory):聴覚
K(Kinesthetic):身体感覚、嗅覚、味覚

VAKを簡単に判断できる質問

「海岸に着きました。一番に何を感じますか?」

Vの人:日差し、パラソル、波
Aの人:波の音、カモメの鳴き声
Kの人:潮風の香り、熱い砂を踏みしめる感触

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備忘録2:ペーシング(相手に合わせてコミュニケーションをとり、心地よさを演出する)

ペーシング1:相手がVAKのどのタイプか把握できれば、それに合わせてコミュニケーションを取れる
ペーシング2:会話や動作のスピードを合わせる

備忘録3:ラポール形成術

ラポールとは「相互に心のつながりを実感し、信頼関係を作ること」

ミラーリング:表情や身振り手振りをさりげなく真似る
あいうえお:あ「挨拶」、い「いいことあった?」、う「うんうん、そうなんだ、なるほど」、え「笑顔で」、お「お住まいはどちらで?」
かきくけこ:か「カラー」、き「着ているもの」、く「靴」、け「健康」、こ「声」

備忘録4:キャリブレーション

キャリブレーションとは、相手の非言語メッセージを観察すること。
女の子の「大丈夫」は大丈夫じゃないことが多い。うつむいていたり、表情が暗かったり。言語だけでは見抜けない。

観察ポイント
姿勢、目の動き、目線、表情、瞬き、仕草、声のトーン、テンポや間

備忘録5:サブモダリティで苦手克服!

サブモダリティとは五感を構成する様々な要素
視覚→色、大きさ
聴覚→音程、スピード

人は苦手な人や物を、サブモダリティで認知してその特性を避けようとする。
サブモダリティは意識的に変えられる。
→苦手な人の声が低かったり、その人が背が高かったりしたら、逆の特性になったその人をイメージしてみると、だんだん面白くなって、本人を前にしてもビビらなくなる。

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備忘録6:ミルトンモデル

ミルトンモデルは、相手に自ら選ばせたように思わせながら、実は自分が相手を誘導することができる。
→人は自分で決めたことは、最後までやり遂げようとする。

ex.
A「宿題やりなさい」→一方的な命令
B「宿題はご飯前とご飯後どっちでやるの?」→ミルトンモデルを活用した質問
→どちらも宿題をやらせようとしている。

・メタファー:暗示、例の活用
直接的な言葉をやんわりと他の言葉に置き換えること。
ex.「彼はチームのリーダー的存在だ」→「彼はチームの司令塔だ」
「Aは効果的な方法です」→「ハーバード大学の研究によると、Aは効果的な方法です」

備忘録7:モヤモヤするときの対処法

リフレーミング:声に出して、ノートに書き出してみる。どうなりたいか書く。具体的な行動案を書く

備忘録8:目標設定のステップ

⒈肯定的な表現を使う
 脳は否定的な表現を嫌う
 ex.「下っ腹を減らすために腹筋を毎日100回する」→「モテマッチョになるために腹筋を毎日100回する」

⒉自分を中心に目標を設定する
 自分が本当に叶えたいことを目標設定する。他人から定められた目標は目標ではなく、「指令」なのでモチベが上がらない。

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⒊具体化
 目標は数字を入れる。期間、日付、場所などを詳細に書き込む。

⒋五感で目標達成時の自分をイメージする
 憧れの人を目標にする。その人の現状はどこに住み、どんな人に囲まれ、どんなふうに人に振る舞っているかを詳細にイメージする。 あくまで数字はツールで目標ではい。達成したい目標の真意はこの達成時の五感にある。

⒌リソースを把握する
 これまでに培った人間関係、技能、長所、才能、所有物などを整理して、目標達成のためにどう活用するかを書き出す。

備忘録9:スウィッシュ なりたい自分を一瞬で実現する方法

スウィッシュとは、自分が嫌だと思っている行動や状態などを、自分がうまくいっている行動や状態と入れ替える方法。
①イメージの中で映画のスクリーンに「嫌だと思っている映像」を写す
ex.やらなきゃいけない事を無視してスマホでぼーっとSNSを見ている自分
②イメージの中で暗い部屋の小さなテレビ画面に「なりたい自分のイメージ」を写す
ex.筋トレのために自転車でジムに向かう自分
③「スウィッシュ!」という声かけとともに、2つの映像イメージを一瞬で切り替える。
→小さいほうの映像イメージは大きく、大きいほうの映像イメージは小さくなる。
④これらを徐々にスピードを上げながら6回繰り返す

備忘録10:インプットとアウトプット 1日をインプットとアウトプットで色分けする

インプットとアウトプットのバランスを均衡に保つ。
色分けしてメモすることで、自分は1日に何を吸収し、何を発信しているかが一目瞭然として現れる。
インプットの時間のうち、いつも見てしまう情報がある場合、そこに自分の興味が隠れている可能性がある。

備忘録11:学びの5段階

人に教えられるまでが学習

①無意識的無能(知らないしできない)
②意識的無能(知ったけどできない)
③意識的有能(できるけどミスもする)
④無意識的有能(「それあなたの才能だよね」と呼ばれる段階。身についた。)
⑤無意識的有能に意識的有能(無意識にできることを意識的に理解して、他の人にも教えられる状態)

備忘録12:アイアクセシング・キュー 視線の動きを上手く利用する

情報を記憶する時は、覚えたい情報を「左上」に置くと覚えやすい。
→物事を起草、記憶する時、人は左上を見る習性がある
クリエイティブな作業をする時は、作業台を「右上」に置くと捗る。
→構成・創造する時は、人は右上を見る習性がある。

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備忘録13:一瞬で集中状態を作るABCゲーム
→本のp201参照

備忘録14:目標達成プロセスのTOTEモデル

① Test(テスト):現状と当初の目標が一致しているかチェック
②Operate(具体的な行動):目標と現状の差を埋めるために具体的に行動
③Test(テスト):具体的な行動が理想とする結果につながったかどうかをチェックし、繋がらない場合は②へ戻る
④Exit(出口):目標が達成されたときには出口へ

備忘録15:ディズニーストラテジー 自分の夢を3つの立場から再確認する

ウォルトディズニーの思考プロセス

・夢想家:すべての障壁を取り払い、夢や希望を語る
・現実主義者:現実的に考えて、具体的な行動や期日を考える
・批評家:具体的な計画に対して問題点を見つける

備忘録16:フィードバック 失敗は成功の元

NLPに失敗という概念は無い。全ては次に繋げるフィードバック(より良くしようと改善点を見つける行為)にかかっている。
何事にも肯定的な意図が隠れている。フィードバックを生かして夢を実現しよう。

備忘録17:モデリング なりたい人を真似るのが一番の近道

何かの夢を実現したいときには、その夢を叶えている人のやり方を真似るのが近道。
最初は外見から真似て、内面、習慣まで突っ込んで真似していく。見た目や会話の癖から真似ることが成功への第一歩!

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エシモの所感

 もっとたくさん参考になる点があったけど、気になる人は買ってください。
ペーシング、ラポール形成、キャリブレーションはすぐ実践できそうなものも多くて、知ってる人からどんどん人気者になれると感じた。人から信頼される人気者はいろんな可能性が広がるから、個人の時代の今こそ必要なスキルの一つだな。
 目標達成、計画については、最初はディズニーストラテジーで自分の本心から湧き出る夢を決め、それを実現するために目標設定を5段階で固めていけばできるな。人間誰しも自分に甘いので、「スウィッシュ!」で切り替える癖をつければ、勝ち取れる夢も増えると思う。
 たまたま書店で見つけてゲットした本だったけど、NLPを気になっていた自分には丁度いい良書だった。NLP初心者にもってこいの一冊だと思う。

アフィでもなんでもないけど、純粋におすすめ。下の画像にリンク付けとくので、気になる人はポチって読んでみてください。

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