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ヘーゼルの瞳

ジェット機の音が怖い。
これが戦争なのだと知った時、
きみの声も思い出せなくなった。
図書室に西日がさして、
やわらかい、ヘーゼルの瞳、
これが永遠なら神様なんていらないと思えた、
これが永遠なら戦争なんてなくなると思えた、
東の空からジェット機が飛んでくる頃、
誰もいない学校が永遠になる頃、
ヘーゼルの瞳だけが知っている、
六等星の光はすべて、愛だったこと。

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