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米菓業界の海外展開と亀田製菓の成功要因、アメリカ市場の健康志向

四季報写経をしていて亀田製菓について気になりまして、少し深掘りしてみました。

近年、日本の米菓は国内外でその存在感を高めており、特に北米市場での成功が顕著です。2021年1月から8月にかけて、米菓の輸出額は36億円を突破し、前年同期比35%増を記録しました。この背景には、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要の高まりがあり、特にアメリカ向け輸出が50%増加しています。

亀田製菓の北米市場での成功要因

1.健康志向との合致
北米市場では健康意識が高まっており、低脂肪、低カロリー、アレルギーフリーの食品が注目されています。亀田製菓のライスクラッカーは、米を原料とすることで小麦アレルギーに対応し、低脂肪という特性を持っています。

2.日本食ブームの追い風
世界的な日本食ブームにより、ヘルシーで美味しい日本食が注目されています。米を使った食品はグルテンフリーという健康的な特性もあり、米菓の人気を後押ししました。

3.戦略的な事業展開
亀田製菓は1989年に北米市場に進出し、2008年にはKAMEDA USA, INC.を設立。2012年にはMary's Gone Crackers, Inc.を子会社化し、北米全土での販売網を確立しました。

加えて、アメリカでは肥満抑制薬が人気を集めており、これは健康志向の高まりと関係しています。肥満が深刻な健康問題として認識され、体重管理に対する関心が高まっています。この健康志向の高まりは、低脂肪、グルテンフリーの米菓市場にも好影響を与える可能性があります。

今後の展望

米菓業界はグローバル市場での成長が期待されています。亀田製菓は、タイを拠点にクロスボーダー取引を拡大し、越境ECの活用も進めています。さらに、留学生採用などを通じてグローバル人材の活用を図り、現地市場に合った製品開発と販売戦略を強化しています。伝統的な味を守りながらグローバル市場でさらなる成長を目指しています。

最後に

自分は子供の頃から「柿の種」を愛しております。これからも末永くお付き合いしていきたいと思いまして、亀田製菓について調べてみました。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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