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『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね』ウオッチ #49 / おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選) ウオッチ #37 (2023年4月末)

2023年から 『おおぶね』シリーズの月次定点観測をひとまとめにしました。

農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね

農林中金<パートナーズ>おおぶねJAPAN(日本選抜)

農林中金<パートナーズ>おおぶねグローバル(長期厳選)

この3つのファンドです。毎月、コツコツと買い足しています。

定点観測のバックナンバーは下記のリンクからご覧ください。

まずは

ファンドを通じて「オーナー」になっている投資先

です。

おおぶね(米国)

月次レポートです。

https://www.ja-asset.co.jp/fund/140829/pdf/2023/04/pdfg140829_202304.pdf

投資先の上位10社を前月末、2022年4月末と比較しました。

投資先は28社。前月末から増減なしです。

上位10社のメンバー、前月末から2社入れ替わりました。

昨年4月末と比べると投資先数は1社減です。こちらも2社入れ替わっています。

組入期が数字で記載されていますが、これはマザーファンドのどの期にその投資先が登場した、投資開始となったか、です。

マザーファンドは
第1期が 2015年11月30日~2017年2月15日
第2期が 2017年2月16日~2018年2月15日
第3期が 2018年2月16日~2019年2月15日
第4期が 2019年2月16日~2020年2月17日
第5期が 2020年2月18日~2021年2月15日
第6期が 2021年2月16日〜2022年2月15日

となっています。

2月15日を過ぎたので第7期を終えて、第8期に入っています。

一番右端が S&P500指数に連動することを目指すETF IVV での各社のウエイトです。10社足して3.4%ですから、アクティブシェアはかなり高くなるはずです。

業種別です。

1年前と比べると、金融が大きく増えて情報技術がグンと減っています。

その要因の一つはVISAさんの業種が「情報技術」から「金融」に変更されたから、と考えられます。VISAさんのウエイト以上に変動していますので同種の変更があった投資先が他にもあったものと推測されます。

https://www.spglobal.com/spdji/jp/documents/index-news-and-announcements/20211018-consultation-on-potential-changes-to-the-gics-structure-in-2022-jp.pdf


おおぶねJAPAN

月次レポートです。

https://www.nvic.co.jp/data/fund/obune_japan/id200001_report1_230518.pdf

投資先は65社、前月末から2社減りました。

原則として各銘柄のウェイトに差は設けません」とのことですので、トップ10に入ることに大きな意味があるわけではないようにも思います。

上位10社のメンバー、前月末と見比べると6社が入れ替わっています。2022年4月末と見比べると8社が入れ替わっています。ガラッと入れ替わっているようにも見えてしまいます。が、「原則として各銘柄のウェイトに差は設けません」です。こうしたポートフォリオの場合、順位の変動が大きくなるはずです。

上位10社で日経225に選ばれている会社ですが、7社となっています。前月末と比べると増減ありません。ファーストリテイリングのウエイト、高いですねえ。

おおぶねグローバル

月次レポートです。

https://www.nvic.co.jp/data/fund/obune_global/id401002_report1_230518.pdf

投資先数は前月末から増減なしの25社です。

前月末と見比べると、上位10社のうち4社が入れ替わっています。2022年4月末と見比べると、8社入れ替わっています。このファンドも組入比率を見ると均等ウエイトに近い方針が取られていると見られますので、1ヶ月単位で見ると入れ替わりが多くなるものと思います。

先日、2023年3月で終わった第3期の運用報告書がリリースされました。眺めてみた記事をつくりました。ぜひ覗いてみてください。


受益権総口数の推移

おおぶね(米国)

2023年4月は前月末比で2.9億口の増加。ファンドへの資金純流入の連続記録を62ヶ月に伸ばしました。

おおぶねJAPAN

2023年4月は前月末比 0.6億口の増加。こちらは公募販売開始以降、37ヶ月連続でファンドへの資金純流入となっています。

おおぶねグローバル

2023年4月は前月末比 0.6億口の増加。こちらもおおぶねJAPANと同じく37ヶ月連続でファンドへの資金純流入となっています。3月まで6ヶ月連続で月間の増加口数が1億口を超えていましたがこの連続記録はストップしてしまいました。

PBR =PER x ROE

おおぶねJAPN、おおぶねグローバルのレポートには”ポートフォリオのバリュエーション水準”というデータが毎月載せられています。

おおぶね(米国)も載せてほしいわあ、届けこの願い。と独りごちてみる

そこで思い起こされたのが、この記事です。

PBR を 因数分解すると

PBR (株価純資産倍率)= PER(株価収益率) x ROE (株主資本利益率)

です。

ポートフォリオの特性に、PBRとPERが記載されていれば、ROEも算出できるわけです。

2020年4月末以来のPER、PBRの推移をグラフにしています。

ROEと平均時価総額をグラフにしました。

折れ線グラフがROEです。これを見ると、おおぶねグローバルの投資先のROEは17.00%に対して、おおぶねJAPANの投資先は10.49%。日本の会社のROEが相対的に低いことが見てとれます。おおぶねJAPANの前年同期は10.28%でしたので0.22ポイント改善しています。おおぶねグローバルの前年同期は18.54%。こちらは1.54ポイントの悪化となっています。ちょっとずつですが差は詰まっている・・・のかな?

おおぶねJAPANのレポートにはTOPIXに連動するポートフォリオのPER, PBRも記載されています。

PBR (1.16) = PER (12.99) x ROE (8.92%)

iShares ACWI のページにもPER, PBRが「ポートフォリオの特性」として載せられています。


PBR (2.56) = PER (16.55) x ROE (15.46%)

ACWI連動のポートフォリオと比べて、おおぶねグローバルのポートフォリオがROEで1ポイント以上リードしている、そんなイメージですね。

パフォーマンス

おおぶね(米国)

1年リターンの推移です。月末の分配金込(課税考慮せず)基準価額を基に算出しています。

ローリングリターン 1年

2022年4月末〜2023年4月末は+4.9%。4期間連続のプラスとなりました。

ファンド設定来のデータ数は58。マイナスとなったのは3期間です。中央値は12.8%です。

5年リターン。データは9つ。

ローリングリターン 5年

2018年4月末〜2023年4月末は +96.8% でした。年率換算すると14.50% となります。

おおぶねJAPAN

1年リターンの推移です。

ローリングリターン 1年

2022年4月末〜2023年4月末は+11.7%。

まだまだこれからですね。

おおぶねグローバル

ローリングリターン 1年

こちらもまだまだこれから。じっくり腰を据えて見ていきます。

コツコツ投資 実際のところ、メンバーズサイトの感想は有料になります。
今月のメンバーズサイトのレポートからの気づき、個人的には大きなものでした。

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