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「ない仕事」の作り方 (著・みうらじゅんさん)
最初のきっかけはこの記事との出会いでした。
こんなマガジン をつくっているように、僕は本が好きです。本屋さんも好きです。が、新刊がズラッと並べられている大型書店にはちょっと(かなり?)違和感を抱いています。新しい本よりも長く読まれている本がもっともっと丁重に扱われている本屋さんが増えてもいいんじゃない?って。だから蔵前の透明書店さんもすご〜く気になっています。
開店直前に現地を訪れたのですが、開店後はまだお邪魔できておらず。
なんの話でしたっけ。
そう、神保町のPASSAGEさんのお話。冒頭の畑中景子さんの記事を読んでお昼休みにお店にお邪魔してみたのです。
なるほど、こんな本屋さんがあったのか!と。出店したらどんな採算になるんだろうと皮算用をしてました。ただ、この訪問では気づいていませんでした。
その数日後です。
楠木建先生の「本棚」がある、神保町の本のセレクトショップに行ってきた。
— IBanker’s Eye (@IbankerEye) April 24, 2023
先生が読了した本の一部がここで売られているのだ。
「付箋を使わない」という先生だが、多数の付箋のある本が目に留まり、購入。
先生の思考の過程を探るように読む。
最高の贅沢だ。@PASSAGEbyAR pic.twitter.com/YHiVqqS0Qd
IBanker's Eyeさんのツイートで知ったのです、楠木建先生の本棚の存在を。
こんなページもありますやん。
これは再訪せねば、と思い立ちPASSAGEに2度目の訪問。楠木先生の本棚から買い求めた一冊です。
![](https://assets.st-note.com/img/1682691367804-qB3hgxp7Nc.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1682691398527-qpvHcIuPGn.jpg?width=1200)
本の中には黄色のマーカーが何箇所もありました。
僕自身、京都に生まれた人間でもあり、みうらじゅんさんには関心を持っていましたが、いままで著作を読んだことはありませんでした。楠木先生もお読みになったと思うと、これは読んでみるしかない!そう感じたので買い求めたわけです。
みうらじゅんさんの仕事観、仕事術がさまざまな具体例とともに紹介されていて、非常に強く刺激を受けました。
そこがいいんじゃない!
「そこがいいんじゃない!」
人はよくわからないものに対して、すぐに「つまらない」と反応しがちです。しかしそれでは「普通」じゃないですか。「ない仕事」を世に送り出すには、「普通」では成立しません。「つまらないかもな」と思ったら「つま……」くらいのタイミングで、「そこがいいんじゃない!」と全肯定し、「普通」な自分を否定していく。そうするこで、より面白く感じられ、自信が湧いてくるのです。
「そこがいいんじゃない!」には黄色のラインが引かれていました。
この構えは参考にしたい。そう思いましたね。「普通」から離れていくための言葉、「そこがいいんじゃない!」ですね。
この構えが身につくと、自分の好きを貫く力が高まっていくと思うんです。
ひとつのものに夢中になると、自然とそこから派生するものも頭のどこかにストックされていき、それが新しい仕事に繋がっていく
この箇所もライン、引かれてました。
「またやってる」ではなく「まだやってる」
本の最終章 第4章 子供の趣味と大人の仕事〜仏像 173ページにグッとくる箇所がありました。ここにはラインは引かれていませんでした。
私は昔から「またやってる」ではなく「まだやってる」と人に言われたいと思ってきました。何歳になっても、いくら成功しても「アイ・キャント・ゲット・ノー・サティスファクション」と歌っているローリング・ストーンズはかっこいいじゃないですか。
「ない」が「ある」になるまでやり続ける。人からは「まだやってる」と言われてもどこ吹く風。カッコイイです。
好きなことを追い求めていると、追い求め続けていると、なんだかよくわからないことが起きる・・・かもしれないぞ。そんな勇気?をもらえた読書体験となりました。
この本との出会いをつくってくださった、畑中景子さん、IBanker's Eyeさん、PASSAGEさん、楠木建先生に深く感謝です。そして、みうらじゅんさんにも深く感謝です。「ない仕事」を「ある」に。「ある」も実は「ない」。般若心経を勉強しなきゃ。
こんな出会いが得られるかもしれないので、またPASSAGEさんにお邪魔してみようと思います。そうそう、透明書店さんにもお邪魔しなきゃね。
楽しい本屋さんが増えるのはいいことだ〜
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