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「受け手」が、「贈り手」を育てる

まだ世の評価の定まらない仕事であったとしても、それを受け止め、価値を見出してくれる「受け手」のあることが「贈り手」の背中を押す。仕事の主の勇気になる。受け取ってくれる人の笑顔が、「贈る」ことのよろこびを教えてくれる。

想像してみてほしい。
こういう「受ける」ことが上手な人で満たされたまちがあったとしたら?
何か発信があったり、新しい挑戦を始めたりする人に対し、厳しくも温かいリアクションの返ってくるまちがあったとしたら?
「他にはまだ誰もそれを『いい』と言ってくれる人はいないけれど、自分はそれ、いいと思う」と言ってくれる人が辻々にいるまちがあったとしたら? 

きっとそこには、たくさんの「贈り手」をも生み出しているはずだ。

「ゆっくり、いそげ カフェからはじめる人を手段化しない経済(著・影山知明さん)」の第4章 「交換の原則」を変える からです。


「受け手」が、「贈り手」を育てる

これが正しいかどうか、それは僕も正直分かりません。でも、正しいんじゃないか、そう感じています。だから、実現してみたい。そう思いました。

スパークス・アセット・マネジメントさんが運営されている、アクティブファンドの5年前に発信された月次レポート。

現在発信されている、他のほとんどのアクティブファンドと比べても、内容は具体的であると感じます。

このレポートが5年経ってどうなっているかというと、以下の通りです。

さらに進歩、進化していると感じます。この進歩、進化の過程で「受け手」が増えたことがどの程度影響しているのか、分かりません。しかし、「受け手」を増やすこと、また、「受け手」がレスポンスを発信する機会が増えることでさらなる進歩、進化が起きるのではないか、と考えています。

今朝出会ったツイートです。

アクティブファンドにも当てはまることだと思います。ファンドマネジャーの皆さんにとって、その一瞬、一瞬のポートフォリオは受益者(投資家)、社会に提供するもの。それをどんな想いでつくったか、を説明、報告する情報発信、月次レポートもその一部だと思います。そこに魂が込められているか、それによって「受け手」の心を動かせるか。

抽象的な内容で、毎月ほぼテンプレートのようにコピペしているんじゃない?と感じさせる、また、先月のレポートと並べて読ませない(過去の月次レポートのリンクなし)、そんな姿勢のアクティブファンドに「魂」を感じることは無理でしょうし、結果、「受け手」がレスポンスする材料が、フィーの多寡だったり、基準価額の値動き(都合よく切り取ったりされたり)だったりになってしまいます。

月次レポートもアクティブファンドの一部、
商品を構成する非常に重要な一部です。

とすると、そこに「魂」が感じられなければ、当然、ファンド全体からも「魂」が感じられないのは当然ではないでしょうか。

多くのアクティブファンドの月次レポートやその開示姿勢を見ていると、ものすごく酷い「錆び」を感じます。蔓延っている、と僕も思います。「錆び」を落とさなきゃ、と本気で考える人たちが増えるには、『いい』と発信してくれる「受け手」の存在が必要だと思います。

そんな「受け手」の”輪”を広げる。

アクティブファンドは月次レポートで選ぶ。

これが月次レポート研究所の目指す到達点になるだろう、と考えています。


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