見出し画像

スパークス『厳選投資』ウオッチ #74 (2021年7月末)

『厳選投資』を毎月買付けています。

『厳選投資』は、スパークス・新・国際優良日本株ファンド

の愛称です。

毎月、定点観測を続けています。今回が74回目です。

まず、ファンドの純資産総額・受益権総口数です。

純資産総額・受益権総口数

『厳選投資』は2008年3月に設定されていますが、あまり昔を振り返っても仕方ないので、起点を2014年6月とします。

スパークス厳選投資_純資産総額_受益権総口数_current

7月は6月末比で5億口以上増加、ファンドへの資金純流入となりました。これでファンドへの6ヶ月連続で受益権総口数が前月末比増加となりました。

上表の通り、数ヶ月(大きな)増加が続いた後に、数ヶ月連続で減少=ファンドからの資金純流出ということが何度も見られますので、今後の推移は非常に気になるところです。

ポートフォリオ、上位5社の顔ぶれ

月次レポートです。

2021年7月末のポートフォリオの概要です。

スクリーンショット 2021-08-11 6.17.47

2021年6月末です。

スクリーンショット 2021-07-09 6.40.02

投資先は増減なく、17社です。

上位5社には、キーエンスがソフトバンクグループに代わって登場しました。

業種別では機械が5番目に。

業種別のこれまでの推移を簡単に振り返ってみました。

スパークス厳選投資_業種_推移

1年前は、化学、輸送用機器が上位5業種に入っていました。3年前、5年前も化学は上位5業種(3年前はトップ)になっていました。この表はあくまで上位5業種なので、今も化学の会社には継続して投資しているものと考えています。

月次レポートのトピック


今月は、↑の上位5社にも登場している、日立製作所さんについて詳しく、非常に詳しく説明されています。

今年度に入り、 当ファンドは日立製作所への投資を行いました。
同社は 100 年以上の歴史を持つ日本を代表する総合電機メーカーです。同社の事業範囲は IT システムの開発、産業機器、家電、医療機器、自動車関連機器の製造、発電所システムや鉄道システムの構築、関連サービスの提供など多岐に 亘ります。
同社は 2008 年の世界金融危機によって 8,000 億円近い赤字決算を記録し、日本の失われた 20 年を象徴するような企 業として見られてきました。しかしその後に断行したリストラによって収益力が回復し、ここ数年は成長戦略に対する取り組 みを加速させています。当ファンドは、同社が今後持続的かつスピード感のある利益成長ステージに移行すると判断しました。

2009年以降のリストラ、Lumada事業、GlobalLogic社の買収、その他の買収案件 で事業全体についての調査、分析結果が具体的に説明されています。

また、株式市場の評価についても述べられています。

日立製作所への投資は、企業の長年にわたる安定した実績(トラックレコード)を重視する当ファンドの投資スタイルには必ずしも当てはまりませんが、近年当ファンドが行ったソニーグループへの投資同様、長い時間をかけて同社の復活をウ ォッチしてきました。こうすることで、トラックレコードが不足するデメリットを補うことができます。

調査、分析を通じて、これからの更なる飛躍、価値創造が確信できた、ということで投資判断が為されたものと感じました。

ここから先は

983字 / 11画像

サポート頂いた際は、TableforKidsへの寄付に使わせていただきます。 https://note.com/renny/n/n944cba12dcf5