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コモンズ投信さんのイベントで、クラシコム社長 青木さんのお話を聴いてきた話

昨日、都内で催されたイベントにお邪魔しました。

クラシコム社長の青木さんがゲストとしてご登壇されました。

クラシコムさんは「北欧、暮らしの道具店」を運営しています。

クラシコムさんは、昨年上場。その上場前から、コモンズ投信さんはお付き合いがあり、現在、運営中のファンド、ザ・2020ビジョンの投資先の1社となっています。

今回のイベントは、青木さんの「個人投資家がどんなことを考えているのかを知りたいので、対話の機会を持ちたい」という希望がきっかけで実現した、とコモンズ投信さんがご説明されました。

イベントは、青木さんの会社概要の紹介、コモンズ投信・古川さんと青木さんとのトークと続きました。その後は、参加の皆さん3〜4人ずつでのグループワーク、参加者と青木さんのQ&Aという進行で、90分の時間はあっという間に過ぎていきました。

青木さんのお話で特に印象深かったことを書き残しておきます。


自由、平和、希望

クラシコムさんのビジョンとされているのがこの「自由」「平和」「希望」。ミッションが「フィットする暮らし、つくろう」。

フィットする暮らし、とは、他人をモノサシにするのではなく自分自身の価値観で自分の人生、日々に満足し、充実感を持っていることだと理解しました。

クラシコムさんの創りたい、実現したい”What"だとも感じました。

その”What"を実現するための要件であり基準であるのが「自由」「平和」「希望」だと認識しました。

自由

やるべきことをやれる自由。そして、やらない(やってはいけない)ことをやらない、手を染めない自由。そんなお話をされました。これを実現するためには、自分たちの価値創造、実現のプロセスで他者への依存度合いに関心を払われているのを感じました。依存が強まっていくと、自由が損なわれていく、と。

クラシコムさんが重視しているKPIがエンゲージメントです。

エンゲージメントとは、クラシコムさんと接点を持っているアカウントの数を合計した指標です。アプリ、Youtube、Podcast、SNS(インスタとかツイッター?X?)等々のチャネルでのアカウント数を積算しています。

2023年7月期 第3四半期決算発表会 補足資料

先月のプレスリリースからです。5月の決算発表の資料ではエンゲージメントアカウントを約560万人とされていましたが、足元では約650万人に達しているそうです。

Q&Aでこれらの複数のチャネルでどこに大きなウエイトを置いているか、という質問への青木さんがお答えに、「自由」が反映されていたのが印象的でした。

平和

個人的にはこの「平和」が大スキです。

昨日のイベントでいっそう、ますますスキになりました。

勤務先でやたらと聞く言葉が「戦略」。毎日のように耳にしますし、僕自身も使っています。企業活動は確かに「戦い」「競争」の側面はあります。でも、これって供給者、サプライヤー側の論理でしょうに、とずっと感じています。お客さんの限られた時間やお金は有限ですから、それらを他者を押し除けて獲得しているので「戦い」「競争」と捉えることはできます。これはクラシコムさんも同じことでしょう。

でも、需要家、買う側は、特に小売の場合、別に戦ってなんかいない。自分が好きなモノコトを選んでいるだけなんですよね。そのモノコトに「価値」が感じられるかどうか、費やした時間やお金に比してより大きな「価値」を得られそうかどうか。喜びや楽しみ、快適なんかを得るために選んでいる、戦っていない。

競争に勝つためにどうするか、ではなく、価値観を理解してもらうには何を、どう伝えたらいいのか、そこにフォーカスしているのがクラシコムさんなんだと理解しました。

青木さんは、似たアプローチの会社の出現についてポジティブなスタンスを示されていたところにも「平和」を感じました。小売の市場規模からすれば、クラシコムのシェアは極めて僅か。その状況で競合の心配しても仕方ないじゃない?くらいの感じなのでは、と。

さらに、提供するコンテンツの中身について「おもしろすぎなくていい」と社内で強調されている点も「平和」を感じました。「おもしろい」を追求すると、誰かを傷つけてしまうリスクが高まるから、というご説明。誰かを傷つけてまでエンゲージメントや売上を増やしてはいけない、と。

楠木建さんの解説です。

「平和」という基準がクラシコムさんの中に根付いているのを感じることができました。

希望

青木さんが株式上場を目指した理由として「事業価値を高めるための選択肢」として上場を決断したと説明されました。それに加えて、この会社は「血縁でつないでいく会社ではない」とも。つまり、長く永くこの会社を続けていきたい、ということですね。長丁場、長い道のりがこれから続く。山あり谷あり、いい時だけじゃなくて悪い時もある。そんな過程で必要なのが「希望」。目指すところに少しずつでも近づいている実感が大切だ、と。

コモンズ投信・古川さんが、「希望」にコモンズ投信の共通点を感じたとお話しされたのも印象的でした。

”次世代を見据え明日への希望を育む人々が保有したいと思う投信” これがコモンズ投信さんの”What"の一つです。


このイベントに参加して、クラシコムさんの株主になれて良かった、と感じました。青木さんのお話しから、クラシコムさんの創ろうとしている「価値」への理解を深めることが出来たからです。

この本との出会いからご縁が始まりました

ESG投資で激変! 2030年 会社員の未来』の著者、市川祐子さんは、クラシコムさんの社外取締役を務められています。この本の中で、株式上場とは一体どういうことなのか?を説明されているのですが、その場面で登場するのがクラシコムさんであり、青木さんでした。

この本を読んだことで、クラシコムさんの存在を知りました。昨日のイベントでも、40代以上・男性の認知度はさっぱりです、というお話をお聞きしましたし、この本との出会いが無かったら、出会えなかった。出会えるのは、もっと会社の規模が大きくなってからだったことでしょう。

イベントには市川さんもお越しになっていて、少しお話しできて本当に良かった。

クラシコムさんの株主になりたい!なるぞ!と決めた理由は、他にも2つほどあるのですが、それは後ほど。

今回のイベントを通じて、クラシコムさんへの理解がググッと深まった気がします。こうした機会を得ることで、自分が投資を通じて関わっている会社のことをより身近に感じることができる。それをあらためて感じました。IRにできること、可能性ってスゴくたくさんあるんだな、と。

イベントを企画、運営されたコモンズ投信さん、クラシコムさん、イベントにご参加の皆さんに深く感謝します。ありがとうございました。

Shimoyamaさんの記事が素晴らしい〜

イベントにご参加されていたShimoyamaさんの記事が素晴らしかったのでぜひご覧になってください。おすすめです

「伝える」ことにとことんこだわり続けている会社

確かに。

それは今回のイベントでの青木さんの話し方、姿勢からも感じられましたね。


では、クラシコムさんの株主になりたい!なるぞ!と決めた理由2つです。

クラシコムさんの株主になりたい!なるぞ!と決めた理由

その1

市川さんの本で、クラシコムさんの存在を知る。それだけだった僕でしたが、市川さんのツイートでカンブリア宮殿での放送を知りました。

青木さんが最初に登場したシーンは国立駅の様子でした。

ああ、国立やん!。

大学生の長男 のお陰でご縁が出来た街。このご縁がなければ「ああ、国立!」と感じることなんて無かったはず。クラシコムさんの本社が国立あることをこの放送まで全然知らなかったのです。

なんかご縁があるのかもしれない、勝手にそう思いました。

という話を、カンブリア宮殿に青木さんと一緒に登場されていた佐藤店長にもイベントの後にお伝えできて良かったです。

その2

僕が、青木さんと同じ1972年生まれだったから。


そうなんです、実は業績とか財務とか、ほとんど見ないで株式を買いました。もちろん、これからはちゃんと定点観測するつもりです。

株式を買った、株主になりたい!なるぞ!と決めたのは、クラシコムという会社に関わってみたい、事業にちょっぴり参画してみたい、そう思えたから、ということがベースにあります。

ですが、ご縁を感じる、というか、共通点を見つけた、というか、そういうところも大事でした。これで決心がついた、というか笑

自由、平和、希望を追い求める、クラシコムさんのこれからがとても楽しみです。

P.S.

先日、透明書店で買ったこの本

『北欧、暮らしの道具店』の連載から生まれた本です。今まだ読み進めているところなのですが、この本からも平和、希望が感じられます。読み進めるのが楽しみです。

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