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「思わず人に話したくなる話」を、さらに思わず人に話したくなる? アクティブファンドは浜村さんを意識して!?

浜村さん、だれ? は後ほど。

このお話の続きをさせてください。というのも、昨日つくった記事とも密接にリンクしているように思えるからです。
昨日作った記事はこちらです。

投資を目の前にして林さんを「うーーん」とさせる(どう表現するのがいいのかなあ?)のは、制度、そして、数字やグラフだとご説明されていました。

み・カミーノさんも林さんのお話がよくわかる!とおっしゃっています。

制度

制度。その筆頭格がNISA、つみたてNISA、ジュニアNISAやiDeCoあたりでしょう。これらの制度、確かに無茶苦茶やったらめったら複雑。僕もそう思います。
使い勝手もイマイチ、イマニ、イマサン、イマヨン・・・な印象です。

iDeCo をご担当していた方ですら、上記のような塩梅だそうです。

個人的にヘンだなあ、とずっと感じているのが

税金が優遇されるからやんなきゃ損ですよ!

税金が優遇されるからNISAなり、iDeCoなりで株式や投資信託を買った方が良い?

”税が優遇” そんなに魅力的なのかな?と(とか書いておきながら、僕も利用しているわけですが)。 iDeCoは自分のお給料から納める税金そのものが抑えられるので、確かにお得です。
しかし、NISAの方は、買い付けた株式なり、投資信託なりが売却、解約の際に値上がりしていて(配当・分配金での優遇もありますが)こその優遇です。損益通算が出来ないというデメリットもあります。

と、こういうことを言われたら「もうダメ!わからん!」という人が実はかなりたくさんいらっしゃるのだろう、と想像します。

ということで、制度の話は竹川美奈子さんの本をお薦めしておきます。

「税制優遇があるから株式投資、投資信託をやってみましょう」
これには非常に強い違和感があります。

グラフ・数字

林さんがご紹介してくださった僕の3年前の記事です。

あらためて眺めてみると、グラフが沢山載せてありました。

当時の僕の意図は、

こんな風に自分の資産が増えてきたんですよ、時間をかけてコツコツと取り組んだら山あり谷ありながらも長く続けて良かったです。

おそらくこんなことを伝えたい。ということだったのだろうと思います。その時々の出会い、それを通じて考えたこと、得たことも一緒に伝えようとしていたつもりですがグラフや数字がその伝達の邪魔をしている面があったのだと気づきました。

こんな風に自分の資産が増えてきたんですよ。

よく考えてみると、これは成果、結果を伝えようとしているんですね。リザルトパラダイム的な発想です。過去の積み重ねの「結果」。

で、その「結果」そのものって、面白い?

興味、関心を持ってくださる人もいるでしょう、「結果」に。

2003年から毎月、コツコツと投資信託を買い続けています。リーマンショック、金融危機があって4年以上評価損状態でしたけど、アベノミクス相場でプラスに転じて、その後も色々「ショック」がありながらもおかげさまで順調に資産形成できました。

「結果」にフォーカスしてみると、極端な話、この4行で終わってしまいます、15年以上のプロセスが。

”思わず人に話したくなる投資”

ろくすけさんのブログです。

ろくすけさんが記事で紹介されているのが #ストーリーとしての競争戦略  です。僕も10年以上前に読んだ一冊です。

この本の終わりに近づいたところで、著者の楠木建さんはこう述べられています。

戦略は「嫌々考える」ものではありません。まずは自分自身が面白くて仕方がない、これが絶対の条件です。

『ストーリーとしての競争戦略』第7章●戦略ストーリーの「骨法10ヵ条」

自分の資産形成のここまでの結果、現在の評価、時価を見ても、面白くて仕方がない、とは思えません。

ろくすけさんはご自身で投資先の会社をお選びになる投資家である一方、僕は投資信託を介してファンドのチームの皆さんの力を借りている投資家。その違いこそあるのですが、投資先の会社が創り上げている「思わず人に話したくなる」ストーリーやアイデアには、僕もめちゃくちゃ興味があります。「こういうことじゃないか?」という仮説を考えることも楽しく感じます。

「思わず人に話したくなる」ストーリー、仮説。アクティブファンドで会社を調査、分析、取材しているファンドマネジャーは数多くお持ちのことと想像します。それは商売のタネで晒したくない、関係ない人にパクられたくないというのは分かります。でも、そうしたストーリー、仮説が株式投資の面白さです。加えて、それらをどう表現するか、も大きいように思います。

浜村さん

さあ、浜村さんのお話です。
浜っている、もとい、ハマっているドラマの話です。

このドラマではラジオが時代背景等を説明する装置として大きな役割を果たしています。劇中の番組で何度も登場したのが浜村淳さん(役名は 磯村吟)でした。最高に印象的だったのがこのシーン?

この「日本映画史上稀に見る駄作にして」という説明、声の調子。関西人ならわかりますよね、あの調子。昔、ラジオで聞いた浜村淳さんの「あの映画紹介や」ととても懐かしく思いました。

浜村さんのラジオでの映画紹介を聞くと「その映画、観たいわあ」を超えて時に「観たような気がする?観たかもしれん?」と思わしめるくらいでした。

これが「思わず人に話したくなる」なのでは?と思いました。池上彰さんのニュース解説もそういう流れにあるのかな、とも思ったりもします。が、映画も戦略もストーリーだとすれば、浜村淳さん?と思ったり。

「思わず人に話したくなる」は中身はもちろんですが、それをどう伝えるか、印象に残してもらえるか、も非常に大切。数字やグラフ「だけ」では、なかなか「思わず人に話したくなる」境地には達せないのだろう、そんなことに気づけた感じです。

アクティブファンド。「結果」をアピールすることも大事なことに違いはありませんが、「思わず人に話したくなる」会社、ストーリーを上手に発信する、それが個性を際立たせ、育てることになると思います。

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