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アクティブファンド「から」楽しく学んでます!

しかし、本来、学ぶことは楽しいことです。人生の最大の娯楽と言っても過言ではありません。

いきいきと学び続ける大人が増える。それによって、自分や時代に合った仕事をする大人や、人生を楽しむ大人が増える。そんな大人を見て、好きなことに没頭する子どもが増える。その結果、日本の社会や企業や個人が明るくなる。

そんなPIVOTを楽しむ人々(通称Pivotter)に溢れる時代を創っていきたいと思っています。

佐々木紀彦さんの記事からです。

大人よ、もっと学ぼうよ、楽しく。と呼びかけられています。

いまさらですが、この資料と出会いました。

企業は人に投資せず、個人も学ばない。


企業分析ハックさんが #Voicy で解説されています。

経済産業省の #未来人材ビジョン  。このレポートが5月末に出ていたので、冒頭の佐々木さんのメッセージに影響があるのかもしれませんね。

アクティブファンドで学んでいます!楽しく!

note でマガジン「アクティブファンドを眺めてみた」を始めて2年半近くとなりました。

当初はアクティブファンドの中身、投資先の会社、ポートフォリオがどんな感じで移り変わっているのか、に重心を置いていたのですが、徐々に、投資先の会社への注目も高まってきました。
投資先の会社の決算短信、決算説明資料、有価証券報告書、中期経営計画を紐解くことがふえました。これまでの業績や財務状態の推移、類似、競合会社との比較などなど。そうしたプロセスを通じて様々な発見、学びを得ています。

投資先の事業、投資先が創造している、実現、提供している価値について、ちょっとずつですが理解が深められるとともに、そこに関係者(間接的な株主)として参画できているんだなと感じられる度合いが高まっています。その感覚が学びへの意欲、もっと調べてみたいという気持ちにさせてくれます。


これまた、最近出会ったメッセージです。

「株式市場」が衰退期?

あくまで私の個人の解釈ですが、過去数十年資本主義の頂点にあった「株式市場」というメカニズムが既に衰退期に入っており、また、コロナ禍でそれが一気に加速した、と感じています。

Hibiki Path Advisors の清水さんのメッセージです。
本文をぜひご一読してみてください。

課題を解決する、新しい価値を創出、提供する可能性という点で、株式会社が最も優れているとは思っています。ただ「市場」ということになると、この清水さんのご指摘、危惧は「なるほど」と思えました。

この「サルの絵」デジタルアートとメタバースの電脳空間にブロックチェーンの技術を使って、その他の資本市場から数千億円の資金が流れ込んだことは事実なのです。

こういうところ(Bored Ape)に資本が向かう、割り当てられることを否定する、ダメ!というつもりはありません。必要なんでしょう。
でも、社会の課題解決に貢献する価値をつくりだす会社への資本配分が少なくなってしまうのは確かだと感じます。

株価評価と流動性には概ね正の相関があることは、テーマパークの賑わい(人気)と収益が正の相関にあることと同様です。

資本配分が減ると流動性はいっそう落ち込むでしょうし、そうなれば適切な評価が得られない。どんなに素晴らしい価値をつくっていても評価されない。

そこで思ったのです。

発行体の会社も、そして、投資家も、もっと学ばなきゃ!!!と。

僕の「学び」は全然不十分ですし、甘っちょろい、薄っぺらいところがたくさんあるな、まだまだや、って自覚してます。ただ、ほんのちょっっぴりずつですが質は良くなっている。続けていること、楽しく学べていることで前進、進歩はあるはず。時間とともに「学び」の質、量が積み重なっていく。そう思っています。

そうした「学び」の積み重ねは、株式投資から得る金銭的、経済的なリターンに匹敵するものになるかもしれません。そう考えると、株式投資に「学び」の源が沢山あることに、もう少し若いうちに気づいておきたかったと感じます。ファンドの基準価額、フィーを追っかけていた、プライスウォッチャーになっていたあの頃、あの時期に、気づけていたら、、、
過ぎ去った時間を取り戻すことはできないので、これから力を注ぐことにします。

アクティブファンドをきっかけにその投資先の事業や決算をちょっと眺めてみるようになって、あらためて学んだことがあります。

お金のむこうに人がいる

決算書って事業活動を「お金」で説明しようとする資料です。でも、事業そのものは「人」がつくっているものだというのを感じることが増えました。「お金」は説明するための道具にすぎない、と。

いろんな会社の決算を眺めてみると、たとえばこんなことがあります。
大きな投資を実行。買収だったり巨額の設備投資だったり。買収の場合は「のれん」「無形資産」が大きく計上されることが多い。一部の会社ではその「のれん」等をものの2,3年で減損しているのを見かけます。要は、その投資に見合った成果、価値創造ができなかったからその種の処理が必要になったわけです。投資に見合った成果が得られなかった理由には、外的な事業環境、競合環境の変化があるかもしれません。しかし、自社の「人」が価値をつくりだせなかった、ってこともきっとあるはずです。

先日、このニュースについて #鎌倉投信 さんのメルマガで社長の鎌田さんがコメントされていました。

私は、日本政府の財政余力がない現状において、巨額の年金積立金の一部は、そうした未来に向けた社会構造の変革、社会的課題解決に貢献し得る企業やプロジェクト等に投資すべきではないかと考えます。
世代間の垣根を超えた年金積立金というお金は、受給者への給付を賄うという役割と同時に、国民が豊かに暮らせる未来の国づくりに資するべきお金でもあると思うのです。

このコメントは鎌田さんの8年前のコメントの引用です。このコメントについて「今でも、この気持ちに変わりはありません。」と述べられています。

僕も年金の積立金が「豊かに暮らせる未来の国づくりに資する」ような新しい価値創造への挑戦に振り向けられることは大賛成です。

鎌田さんはこんなことも述べられています。

一方で、日本のスタートアップ投資は、米国のそれに比べると100分の1以下で、そのことが経済力を低下させる一因であるといった指摘を鵜呑みにして、ただ資金をスタートアップに還流させたとしても、目的を達成することは困難でしょう。

「ただ資金を」では不十分だと指摘されています。ホントそう思います。確かに「お金」が投じられることは非常に大事です。が、そのお金が投じられても価値を生み出せないことも十分ありえます。上で述べた買収による「のれん」の減損のように。つまり「人」。「お金」だけでは新しい価値は創られない。

ごくごく当たり前のことかもしれません。が、僕はこうしたことを投資から学び直しています。

投資「から」学ぶ。

野尻哲史さんのコラムです。

資金流入、特に有価証券への資金流入を増やさなければ、いくら収益力を高めても個人金融資産を拡大させる原動力には限りがあるわけです。

つみたてNISA、iDeCo の金額を引き上げるとかの話が出ているんでしたっけ。枠を引き上げれば野尻さんがご指摘の「資金流入」は果たして増えるのだろうか、と思っています。

どの制度を選べばいいか、どんな商品が🉐か。
投資・資産運用「を」学ぶ、調べる。

これはとても大事なのですが、本質はシンプルなものだと思います。
短期的に儲かる必勝法みたいなものはありません。

時間をかけて、価値を持続的に創造できる等で市場から適切な評価を得る資産ポートフォリオを保有、買い増し続ける。

これだけだと思っています(個人の感想です)。

ただ、この「これだけ」を実践するのが難しい。市場からの評価は大きく変動しますので。また、自分の投資先は価値を持続的に創造できる主体なのか、という疑問もあるでしょう。

だから、大事になってくると考えています、投資「から」学ぶ。が。
投資先から学ぶ。ということです。

投資先の会社を知る、調べることで得られる「学び」は非常に沢山ありますし、日々、それは増えていきます。

投資「から」の学び。これからも積み重ねていけるのがとても楽しみです。

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