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「勝ち負け」にこだわっている間は、投資じゃない?

林伸次さんのこちらの記事。これについて何かつくっておきたいな、と思っていたのでつくってみます。

こちらの記事で語られているのは「勝ち負けにこだわるか」というお話。

私自身、「勝ち負け」は気になりますし、こだわりがゼロということはありません。でも、関わりが長くなってくると「勝ち負け」だけではないよねー、って変わってきます。

2011年くらいから熱心に応援を始めた #FC東京  

ほぼ全ての試合を観戦しています。その感想をブログに綴っています。

勝てばめちゃくちゃ気分が良いし、負けたらめっちゃ悔しい。ここ数シーズン、上位で過ごせているから、というのもあるのですけれど、時間の経過と共に、負けた時の気持ちに変化が出てきたなあ、と自覚しています。数年前(2016年シーズンが特にそう)だと、負けたりするとブログやtwitterでネガティブなことを書きまくってました、こんな具合に。今読み返すとお恥ずかしい、、、

「勝ち負け」の結果の他にも、大事なことがあるんじゃないか、そんなことを感じるきっかけはこの辺にあるんだろう、って思っています。

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昨季までJ3に参加していたU23チーム、下部組織の試合、そういう試合も何試合も見てきました。昨季途中からJ1でレギュラー、主力として活躍している渡辺剛選手。夢の島で目の前でアップしている姿が今でも目に焼き付いています。

鬼門埼スタで日本一になった2017年のU18チーム。

この試合のメンバーに入っていた、原大智選手、品田愛斗選手はこの後、トップチームに昇格、プロになりました。原選手はJ3で得点王になり、今季J1でも初ゴールを記録しました。品田選手もJ3で経験を積み、今季、J1でスタメンのチャンスを得ました。

彼らがどんなプレーをしてくれるのか、自信を持って恐れずにプレーできているだろうか、それは「勝ち負け」という結果につながるプロセスで、結果として「負け」。時に、個人としてそれにつながるような原因をつくってしまうことだってあるでしょう。

こういう積み重ねがあると、「勝ち負け」は大事。でも、この積み重ねを楽しむというか、味わうというか。駆け出しの頃、中学生の頃、高校生の頃の姿を見ていた選手が大舞台に立ち堂々とプレーしている姿を見ると、そして、その選手がチームに貢献してくれるととても誇らしく感じられます。上手くいかなったら「次のチャンスで必ず挽回してくれよ」って胸が熱くなります。


実は「投資」でも似たような感じです。

増えた、減った、あるいは、市場平均や株価指数に勝った、負けた、というのは、ほとんど気にならなくなっています。定点観測は続けていますが、あくまで記録です。一瞬の状態を切り取ったスナップショットに心揺さぶられることはありません。もちろん、投資を始めた頃はすごく気になりました、気にしていました。

こちらも時間の経過とともに自分に変化が起きました。

一番大きかったのは、自分の資産の「評価」が増えてきたのは何故なのだろうか、と考えてみたことでしょう。「評価」が増えてきたのは、投資信託を通じて投資、保有している会社の株価(市場の「評価」)が騰がったからです。じゃ、何故、その株価は騰がったのか。投資、保有している会社のつくった価値の一部を表す業績がしっかりしていて、この先もそれが続くだろう、という評価を受けているから。

では、その会社のつくってきた、つくっている価値て何だろうか、と。資金を託しているファンドを運営しているチームの皆さんがそうした価値や市場の評価をどのように調査、分析し、判断に結びつけているのだろうか、と。短期間の「勝った、負けた」とかよりも、その時間で、投資先で何が為されたのか、ファンドが何を為したのか、が大事だと考えるようになりました。

私の資産の「評価」は、勝手に増えているのではなく、多くの人たちの営みがあってこそ騰がってきたんだと思います。「これは!」と感じられる営み、仕事を見つけ出せるチームに、お金を託し、資金を循環させること。それが「投資」でリターンが生まれる理由なんだなあ、って気づきました。こうした気づきに達するまで、実践、そして、やっぱり時間が必要ですね。

「勝ち負け」にこだわっている間は、投資じゃない?

個人の感想ですけど、そんなことを今思っています。ちょっと極端ですね。

誤解しないでくださいね。「勝ち負け」はとても大事だと思います。でも、それだけ見ていたら、気づかないことが沢山あるんじゃないか、ってことです。


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