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笑顔を増やしている会社に注目する『利他的投資』をすると、箱根駅伝の感動が深まったという話

株式投資、資産形成についての発信を18年続けています。つくった記事は今年のうちに1万本に達します。記事の8割以上が株式投資、資産形成のお話です。

その株式投資、資産形成ですが、2003年に始めました。以来、20年、毎月、コツコツと投資信託を買い足しています。

始めた動機は、長男誕生でした。当時、僕は31歳。家族のため、そのなかには僕も含まれるので自分のための投資です。言わば「利己投資」です。


利他的投資とは

僕自身が株式投資を始めた動機は長男誕生と書きました。それは「お金を、資産を増やしたい」と言い換えることもできます。子どもが育つ過程で必要となる学資、お金を増やしたい。

株式投資、資産形成を始める動機、理由。ほぼ全ての人が「お金を増やしたい」でしょう。そして誰のためかとなると、自分や自分にとって大切な人のためでしょう。

一度投資を始めたら、自分のお金はどうなったか、増えたか減ったか、儲かったか損したか、に注意が向くことはほぼ間違いありません。実際、20年前の僕自身もそうでした。

株価や投資信託の値段は、毎日変化しますし、それを容易に確認することができます。毎日見ていると、益々気になってきます、「今日はナンボ?」って。一喜一憂することも増えてくるのでは。これが習慣化するのが「利己投資」の大きな特徴です。

ここで「株式投資って、一体どういうことなのか」ということをあらためて考えてみる必要があるのですが、それはまたあらためて。

ものすごく単純化してしまいます。

「今日はナンボ?」ではなく

投資している会社がどれだけの笑顔を世の中につくれているか、に注目する、関心を寄せる投資。

これを「利他的投資」と名づけました。

商品やサービスが気に入った、めちゃくちゃ好きな会社。その会社の株式に投資したとしましょう。その会社の商品やサービスがどんな人たちをどうやって喜ばせているか、どんな厄介事をどう上手く解決しているか、に関心を持って、さらにその興味を膨らませていくのが「利他的投資」です。「利他的投資」は、会社がお客さんに、社会に届けている価値に関心を向けます。

利他的投資の具体例

「利他的投資」その具体例を挙げてみます。

NIKE の話

この数年でしょうか、お正月に箱根駅伝をテレビで見ることが増えました。ドラマチックな場面の数々。笑顔もあれば苦しい顔も悔しい顔も。選手、スタッフの人たちが必死で取り組んでいる姿に胸が熱くなります。

走る選手たちのシューズ、NIKEが多いことはご存知の方も多いと思います。この事実、僕は自分のお金を託している投資信託のファンドマネージャーから教えてもらいました。

NIKE以外のシューズを履いている選手ももちろんいますけど、箱根駅伝には今やNIKEの存在は不可欠になっているように思います。NIKEは選手たち、彼らを支える人たちの笑顔や熱心に応援するファンの感動を増やすのに大きく貢献していると思います。

僕は投資信託を通じてNIKEの「株主」的な立場です。NIKEが儲かっているか、株価はどうか、それらも気になります。でも、NIKEのシューズがうみだす笑顔や感動があってこその業績であり、株価だと考える。これが「利他的投資」です。

コマツ の話

笑顔を増やしているか、とは違いますが、このニュースも「利他的投資」として認識することができると思っています。

僕は投資信託を通じてコマツの「株主」的な立場です。甚大な災害に対して何ができるか、どんな風に復旧、復興に貢献できるか。たとえば寄付は一つです。このコマツのニュースを読んで、コマツの行動を通じて、復旧、復興にちょっぴり関われていると感じることができました。投資を通じて社会のためになっていると認識できる、これも「利他的投資」の特徴だと思います。

2つの具体例をご覧になっていかがですか。こんな風に、自分が投資で関わっている会社の商品、サービスや行動を、「お客さんを喜ばせているか、社会のためになっているか」そんな視点から見つめる、関心を寄せるのが「利他的投資」です。

実は、僕が保有している投資信託が投資している会社には、いくつかの回転寿司チェーンが含まれています。今の苦境を乗り越えて笑顔をもっと多く増やしてくれることを心から願っています。

今後、「利他的投資」の具体的な事例、投資している会社からうまれた笑顔などをご紹介していければと思っています。

利他的投資の効果・効能

「利他的投資」は、笑顔が増えているか、商品・サービスを喜んでいる人がいるか、社会のためになっているか、に関心を向けます。そうなると、対象の良いところを見つけようとします。褒めたくなるポジティブなポイントを探すはずです。ダメなところではなく良いところを探す。やさしくなれる、そう思いませんか。

それに加えてもう一つ、効果・効能があります。

「利他的投資」の最大の効果・効能は、投資を長く続けるのに役立つ。

「今日はナンボ?」と毎日イライラするよりも、自分が関わっている会社は笑顔を増やしているかなあと気にかける方が心穏やかになれる。きっと、投資を長く続けることが出来る。そう思いませんか。

利他的投資を投資初心者におすすめする理由

投資初心者、それも若い人たちに「利他的投資」をおすすめしたい理由。

それは時間です。時間がかかるんです。

株式投資で成果、果実を得るには、時間がかかります。そして、投資している対象も関係しますが、時間をかければかけるほどその果実が大きくなるとされています。つまり、時間をたっぷり持っている人、若い人たちはそれを享受できる可能性が高いのです。でも、長く続けることは実は結構難しい。その難しさについては今後このマガジンでお話ししたいと考えています。

そしてもう一つ、時間がかかることがあります。「利他的投資」を自分の中に染み込ませるのにも時間がかかります。先ほど述べた通り、誰もが「利己投資」から始まります。僕もそうでした。「利他的投資」が自分の一部になるまで長い時間がかかりました。もっと早くそうしたかった、と今では思っています。だから「利他的投資」で笑顔を増やせる、社会の役に立てると早く認識してもらいたいんです。

マガジン「利他的投資のすすめ」で今後お伝えしたいこと

僕がこのマガジンでお伝えしたいのは、「利他的投資」の実例や考え方、またそれらにつながっていること。具体的に、初心者の人にもわかりやすくお伝えしたいと思っています。


読者の皆さんへのお願い

お願いは3つです。

一、マガジン「利他的投資のすすめ」をフォローしてみてください。

二、「この会社が笑顔をふやしています」「利他的投資、やってます」というエピソードをお寄せください。noteの記事をつくってくださってもOKです。マガジンでご紹介します。ハッシュタグで #利他的投資  #利他的投資のすすめ  をつけてくださると嬉しいです。

三、株式投資、利他的投資について、質問、疑問、わからないことをお寄せください。できる限りマガジンでご回答するようにします。
ただし、どんな株式を買えばいいのか、どんな商品がおすすめか、等のご質問にはお答えできません。ご了承ください。

ご質問、ご意見等は こちら からお寄せください。お待ちしています。

では、マガジンの次回の記事でお会いしましょう。



この記事は みずのけいすけ さんが パーソナル編集者として関わってくださいました。みずのさん、ありがとうございます。

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