スパークス『厳選投資』ウオッチ #97 (2023年6月末)
アクティブファンド『厳選投資』を毎月買付けています。
『厳選投資』は、スパークス・新・国際優良日本株ファンド
の愛称です。
毎月、定点観測を続けています。今回が97回目、9年めに突入しました。
信託期間が2045年3月まで延長されました
Webサイトの電子公告です。
無期限とはなりませんでしたが、2045年まで信託期間があれば新NISAの「成長投資枠」大丈夫ですよね。
では、いつもの定点観測です。
月次レポートのメインは!
ファンドの投資先、セブン&アイ・ホールディングスの株主総会を切り口に、その事業、ポートフォリオに対する評価がとても詳しく述べられています。
読み応えたっぷりでした。ご興味をお持ちになった方は月次レポート本文をご覧ください。
数字・データを定点観測
ポートフォリオ、上位5社の顔ぶれ
月次レポート からです。
前月末です。
投資先は増減なし、25社です。
セブン&アイ・ホールディングスさんがトップ5に。
業種別の推移です。
前月末と見比べると上位5業種に変化ありません。
1年前と見比べると、投資先は4社増えています。1年前は機械がトップ5入りしていました。
3年前と見比べると、投資先は7社増。電気機器、精密機器はトップ5をキープしています。
5年前と見比べると、投資先は9社増。
2023年3月に終わったファンドの第15期の運用報告書で投資先を確認する記事をつくりましたのでご興味があれば(有料となりますが)ご覧ください。
純資産総額・受益権総口数
『厳選投資』は2008年3月に設定されていますが、あまり昔を振り返っても仕方ないので、起点を2014年6月とします。
6月は前月末比で1.1億口減少、ファンドからの資金純流出となりました。
3ヶ月連続の資金純流出となりました。3月は受益権口数増となっていますが決算による分配金払出しがあり、その再投資による口数増がカウントされていると推測されます。
上表の通り、数ヶ月(大きな)増加が続いた後に、数ヶ月連続で減少=ファンドからの資金純流出ということが何度も見られる現象です。
前回の流出連続期間は2019年4月から2020年11月にかけて20ヶ月続きました。この際も2020年3月にだけ口数が増加していました。
7月はどうなるでしょう。4ヶ月連続の資金純流出となるか、注目されます。
パフォーマンス(ローリングリターン/5年・10年)
パフォーマンスです。
5年間保有のデータ期間数は124。うちマイナス発生はゼロです。
最大値 30.0%(年率):2012年5月末〜2017年5月末、
最小値 3.8%(年率):2017年12月末〜2022年12月末、
124個の期間の中央値 15.9%(年率)となっています。5年保有していたら、半分くらいの確率で投資額が約2.09倍になるような感じです。
10年リターンの推移です。
こちらはデータ期間数が64個です。
ご覧の通り、最小値が2010年3月末〜2020年3月末の12.6%(年率)です。最小値のケースでも10年保有していたら投資額の2.2倍以上になっていたことになります。中央値は16.5%(年率)、4.60倍です。
1年リターンの直近60ヶ月平均を追いかけてみます。2018年7月から2023年6月の60ヶ月の平均は7.2%となっています。前回から+0.2%です。
国内株式の代表的な株価指数に連動するETFと比べてみるとこんな感じです。
つみたてシミュレーション
続いて、つみたてシミュレーション です。
ファンドの設定以来、毎月末に10,000円ずつコツコツ買い付け続けたら2023年6月末にどうなっているか、その行動を開始した月によってどのように違いが出るかを試算したものです。このシミュレーションの起点は2008年3月末とします。
このファンドの定点観測、バックナンバーは以下からご覧ください。
こちらの動画。ファンドの特徴が詳しく説明されています。
スパークスさんのnoteもぜひご覧ください!更新再開、待ってます。
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