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ミクロを調べてみるのがとても楽しいので、一つ一つのアクティブファンドを眺めるのが好きなんです

アリゾナ州立大学のベッセムバインダー教授の調査によると、1926年から 2016年までに、米国株式市場で生み出された富の合計は、上位1092社の株式 が生み出した富の合計と同等でした。 更に驚くべきことに、その半分は90社 (僅か0.3%の企業)によって生み出されました。それは、残りの全ての銘柄 がマイナスという意味ではなく、残りの全てが生み出した富の合計が1か月物の財務省証券と同じであったとの意味です。大半の富は少数のアウトライヤー(外れ値)によってもたらされたのです。

https://insight.bailliegifford.com/documents/institutional/2019/q4/mutb-and-bg-client-forum-tokyo/actual-investing-japanese-ins-ar-0649/?name=actual-investing-japanese-ins-ar-0649

今年の2月に出会った、 #ベイリーギフォード  のStuart Dunbarさんのインサイトからの引用です。

大半の富は少数のアウトライヤー(外れ値)によってもたらされた

最近時々見かけるこの種の記事とも相通じる部分があるように思います。

で、こうした記事を見て「あの5社を除いたら米国の会社も大して、、、」という風に思われるかもしれません。でも、それって「ミクロを見ましたか?」と私には思われます。

私がお金を託している会社の1つ、 #スパークスグループ  さんの投資哲学は

「マクロはミクロの集積である」
ミクロの世界は、リアルな世界なのです。ビジネスとか企業とかやるのは、最後は人間です。その人間が、今やっていることを一つ一つ徹底的に調べていこうというのが、この言葉のバックグラウンドにある意味です。

一個一個、ミクロで丁寧に調べようという姿勢、行動が、全く思いがけないアイデアを生み出すのではないか、そうした経験を積み重ねることがより奥行きのある洞察を導き出すのではないか、と私は思っています。桁違いの価値をつくりだす「外れ値」な会社を早い段階で見出せる可能性が高まるのだ、と。

似たようなことはアクティブファンドについても当てはまるのではないか、と私は感じています。

以降、定期購読マガジン「アクティブファンドを眺めてみた」をご購読の皆さんへの「おマケ」です。

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