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ジョエル・ティリングハスト(Joel Tillinghast)さんのFidelity® Low-Priced Stock Fundがやってくる!!!

モーニングスターのNewsをツイートしたら、思いの外の大きな反響がありました。

ティリングハストさんと言えば、こちらの本です。

めちゃくちゃ良い本です(ただし、翻訳が今ひとつのような、原著の文章がアレなのかもしれませんが、読み進めるのがちょっと難儀な感じでした;個人の感想です)。

そのティリングハストさんが運営に携わっているファンドが、Fidelity® Low-Priced Stock Fund です。

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昨年末時点のパフォーマンスですが、Lifeのリターンが13.34%となっています。ファンドの設定が1989年12月27日ですから以来30年。x1.1334の30乗は、

x42.8という計算になります。スゴいですね。

ポートフォリオの内容で注目されるのは、日本の会社も投資対象に含まれているということです。

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上位10社には日本の会社はありませんが、2019年10月末の投資先リスト

を調べてみると、結構、沢山見つかります。というのも、2019年12月末時点で769社に投資しているのです、このファンド。少し覗いてみましょう。

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日本の会社で最も組み入れウエイトが高いのは、コスモス薬品のようです。

ローマ字表記になっているので??となるのですが、結構、たくさんの日本の会社が目に付くと思います。なんだか楽しくなってきますね、宝探しみたいなw

やっぱりティリングハストさんだなーと感じたのがこのページです。

Investment Approach です。

・Fidelity® Low-Priced Stock Fund uses an opportunistic approach in seeking undervalued stocks. It focuses mostly on small- and mid-cap companies, including overseas. Most holdings have share prices below $35 per share or an earnings yield at or above the median for the Russell 2000® Index. (The earnings yield is the inverse of the price-earnings (P/E) ratio; a high earnings yield means a low P/E ratio.)
・Our investment process is based on the belief that many low-priced stocks are mispriced. Mispricings are especially likely to occur in businesses that seem boring and out of favor or which require careful analysis.
・We seek to buy higher-quality companies with stable growth prospects that trade at a discount to our estimate of intrinsic (fair) value.
・Where the gap between price and value is especially compelling, we may invest in firms whose near-term prospects appear challenged. We cast a wide net, and many holdings are outside of the fund's benchmark.
・We invest with a long-term time horizon and global perspective, seeking to deliver attractive risk-adjusted returns. To help manage risk, we look for understandable businesses that are resilient and growing, with honest and capable management, purchased at a modest price.

+ファンドは、その価値が過小評価されている投資機会を探っています。とりわけ、時価総額があまり大きくない中小型の会社に焦点を絞っています。そこには海外(米国外)の会社も含まれます。投資先の会社のほとんどが、株価が$35以下の会社です。また、株価益利回り(PERの逆数)が Russell2000を構成する会社の平均値、中央値を超える会社もそれに当たります。

+ファンドのプロセスは、株価の低い株価は市場の値付けが間違っているという考えが基になっています。こうした市場の値付けの間違い(過小評価)は、退屈であったり、時流に合わない事業を行っている会社、あるいは、注意して調査しないとその中身を理解しづらい会社で、特に起こりやすいのです。

+地道に成長する見通しのある質の高い会社、しかも、我々が考える本源的価値に対して割安な株価となっている会社を探し出します。

+(本源的)価値と価格の差は非常に魅力的な場合、短期の見通しがちょっぴりしんどいと思われる会社にも投資します。投資機会を幅広く持って、ベンチマークの構成銘柄には含まれていない会社も多く含まれることになります。

+時間軸を長く持ち、グローバルな見方をした株式投資で、リスク調整後で魅力的なリターンを投資家にお届けしたいと考えています。環境変化に対してしっかりと対応するレジリエントでありながらも成長も実現させるような、そして、誠実で有能な経営陣が経営する、事業内容の理解しやすい会社を、適性な株価で投資することでリスクをしっかりとマネージします。

という感じでしょうか。投資先の幅広さ、多さを加味すると、最近の「ひふみ投信」に近いところもあるかなー(個人の感想です)。

フィデリティ投信のページもありました。

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これを見て、少し黄昏ました。

ついでに気付いたのですが、Fidelity® Contrafund® の投資戦略を基にしたファンドも設定されていたんですね。

2018年5月設定でしたか。こちらはネット証券各社でも取り扱われているので、ティリングハストさんのファンドも、いずれね。

非常に気になるファンドなのですが、フィデリティ投信さんの月次レポートはびっくりするくらい内容がアレなので、そこが何とかなればなあ、と強く思います。

ともあれ、注目したいアクティブファンドが増えたのは、とても嬉しいです!

いずれ、↓↓の定期購読マガジンで取り上げる日もやってくるはずです。


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