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鎌倉投信ウオッチ #155 / 結いだより 第157号 を読んで (2023年3月末)

#鎌倉投信  さんの運営する投資信託 #結い2101 を月次で定点観測しています。

最初に、鎌倉投信さんの大きな特徴の一つとなっている月次レポート=「結いだより」を読んでみます。


結いだより 第157号を読んで

新規 投資先の「いい会社」紹介(技研製作所)

巻頭は新しく「いい会社」に加わった高知県の #技研製作所  さんです。前回紹介された新しい「いい会社」は #竹内製作所  さんでしたから「製作所」が連続しましたね。

沿革です。

一番最初の行は 2022年4月。そこから過去に遡っていくスタイルです。多くの会社は創業、設立を最初に置かれているように思いますが、個性を感じます。

有価証券報告書 に記載の沿革も確認しました。

IRのページには ビジネスモデル、会社の考え方が示されています。

技研製作所は単に機械を開発、製造して売っている企業ではありません。当社のビジネスモデルをひと言で説明すると、社会課題を解決する圧入技術ならではの構造、工法を世の中に提案し、その優位性によって市場を創り、そこで必要となる機械やノウハウを販売していくというものです。

解決したい、解決すべき課題があって、それを実現するための技術、知恵。それが商品、サービスで表現されている。そんな認識を抱きました。

キーワードは「圧入」。

打撃や振動により既製杭を地盤中に設置する打込み方式では、必然的に振動や騒音といった建設公害を発生させます。また地盤を削孔して既製杭を設置する埋込み方式では、余分な排土や泥水が発生します。圧入は他の設置方法と比べ、周辺環境に及ぼす振動や騒音が小さく、地盤を乱さず、汚泥が発生しないという長所を有しています。
また、既に設置された完成杭から反力を得るため、圧入機本体の自重が必要なく、施工機械の軽量・コンパクト化が図れます。そのため様々な現場環境への適用が可能となるのです。

技研製作所さんの商品、ソリューションを眺めていて、「ああ、これですか?!」と感じたのがこのソリューションです。

錦糸町で見かけました、これです。様々な分野の課題を解決してくれそうです。


さて、鎌倉投信さんが示されている評価のポイントです。

「匠」がテーマ。

「やったことのないことはやらない」という前例主義がはびこる建設業界において、技研製作所は国交省 や都道府県などに対する働きかけを継続的におこなっています。例えば、河川の堤防には、土以外のものを入れてはいけないという「土堤原 則」と呼ばれるルールがありますが、大雨による増水でこうした堤防の決壊がおきています。しかし技研製作所の働きかけもあり「土堤原則」 の見直しが国土交通省で始まっています。これからも優位性のある工法と、建設のあるべき姿を追求する姿勢で持続可能な社会インフラの整 備に貢献していくことを期待しています。

ユニークな技術はもちろんですが、これまでの常識に対して「本当にそれでいいのか」と問いを投げかける姿勢。そして行動。楽しみな会社と関わりが出来て嬉しいです。

技研製作所さんは、以前から関心を寄せていました。きっかけは、ろくすけさんです。

ご参加された株主総会のレポートを拝読していました。

今回、鎌倉投信さんを通じてご縁が出来て嬉しいです(2回目)。

いい会社への訪問記 
アイ・ケイ・ケイホールディングスさん


鎌倉投信さんが選んだ「いい会社」 アイ・ケイ・ケイホールディングス さん。

福岡「ララシャンス博多の森」見学や経営管理部 武智さんのインタビューが報告されています。

レポートからです。

コロナウイルス感染拡大により、一時は婚礼数も落ち込んでいましたが、ほとんどの新郎新婦がキャンセルではなく延期を選び、今ではコロナウイルス感染拡大前の水準を超える結婚式のお手伝いをしているとのこと。婚礼数が落ちた時期にも、新郎新婦様に対する想いを絶やさず今に繋ぎ、他社では経験できない演出を作り上げているIKKさん

豊洲の施設、近所なので機会があれば立ち寄ってみようかなー


今回の結いだよりも読み応えたっぷり、以前から関心を持っていた技研製作所さんとのご縁を知って嬉しい(3回目)でした。結いだよりをつくってくださった皆さん、鎌倉投信さんはもちろん、いい会社のみなさんにも深く感謝です。

ポートフォリオ

2023年3月末の状況です。

前月末です。

株式の投資先は65社で1社増。「人」の投資先が24社から25社へ。開示基準に達していない未公表の「いい会社」は「人」がテーマと推測されます。一方、債券の投資先は1社減となりました。

HASUNA社より資本政策の一環として社債の買入消却の申し出を受け、保有 する同社社債を全部売却した

HASUNAさん、お世話になりました。引き続き「いい会社」であり続けてほしいですね。

受益権総口数・純資産総額

受益権総口数は、投資信託に資金が流入しているか、流出しているか、を示しています。資金が流入する、継続的に資金が流入している=受益権総口数が継続的に増え続けている投資信託は、その投資家(受益者)からの信頼を継続して得ている、その信頼が深まっていると推測することが出来ます。結い 2101 のこれまでの経過です。

2023年3月は、前月末比で受益権総口数が減少。ファンドからの資金純流出となりました。3ヶ月ぶりの資金純流出です。

口座数の推移

結い 2101 は、銀行、証券会社で買うことはできません。鎌倉投信さんで口座開設した人のみ、買うことができる、「直販」の投資信託です。鎌倉投信さんに口座をお持ちの方の人数の経過です。

2023年3月末、前月末比で16人増、2022年3月末との比較では166人増となっています。

毎月毎月、定額で買い足すサービス をご利用されている方の人数の推移です。

僕もお世話になっている一人です。もう10年以上続けています。このサービスを利用しつつ、たまーにこれとは別に買い足ししています。

パフォーマンス

パフォーマンスについて、ローリングリターンに注目します。

5年リターンの推移です。

ローリングリターン 5年(年率換算)

データのある期間数は97です。その中央値は6.5%(年率)となっています。前回の中央値は6.5%(年率)でした。

出現の頻度は下記となっています。

5年保有していて、マイナスリターンになった期間はゼロです。最小値は1.0% で、2018年1月末〜2023年1月末の5年間です。

最大値は12.8%で、これは2012年11月末〜2017年11月末の5年間です。

10年はこんな感じになっています。

ローリングリターン 10年(年率換算)

上のグラフは年率換算ですので、2013年3月末から10年保有していた場合、投資額は1.66倍(過去の分配金を無税で再投資した前提です)になったことになります。

つみたてシミュレーション

ファンドの設定以来、毎月末に10,000円ずつコツコツ買い付け続けたら2023年3月末にどうなっているか、その行動を開始した月によってどのように違いが出るかを試算したものです。


鎌倉投信さん、結い 2101、ライブで体感してみてはいかがでしょうか?

いい会社をちょこっと眺めてみた、コツコツ投資、実際のところ、は”有料”となります。ご了承ください。


いい会社をちょこっと眺めてみた


『結いだより』の巻頭で紹介されていた技研製作所さんをもうちょっと眺めてみました。

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