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洋服記録91_憧れのカジュアル化

アラフォーの間でよく出る話題。
 
子どもの頃描いていたアラフォー像と、
実際のアラフォーには乖離がある。

10代の頃のアラフォーといえば、
とんでもなく果てしないほどのおばさんだったのであるが、
今のわたしは、
自分をそこまでのおばさんだと思っていない。(残念なあるある)
 
20代の頃のアラフォーといえば、
バリバリのキャリアを積んだ上品なマダムだったのであるが、
今のわたしは、別にバリバリでも上品でもない。(無念なあるある)

そしてファッションのイメージで言うと、
上質なスーツをパリッと着こなし、
時にはロングスカートをはためかせ、
足元はイタリア製のヒールパンプス。
出勤時はリボンタイのブラウスなんかを合わせたり、
ご褒美ブランドバックをさらっと手持ちしていたら完璧。

だが、実態はどうだろう。

セットアップのスーツなど、ほぼ着ない。
昔の自分に声を大にして教えてあげたいのだが、
スーツ=仕事がしやすい服 では決してない。
動きにくいし通気性が良いわけでもないし、
ランチ直後などはなんか色々と苦しい。
首元にリボンのあるトップスなど、正直邪魔ですらある。

ロングスカートも履くには履くが、カジュアルなものだし、
足元はもっぱらスニーカー。
30半ばから急にスニーカー族になり、
ヒールはどんどん隅に追いやられ、
フラットパンプスでさえ処分の波から逃れられない今日この頃。

一体全体、
憧れと現実とのギャップはいつ発現するのだろうか

新生活が始まる春は、
特にこの疑問に直面する機会が増える。

つい先日、
新入社員へのレクに同席する機会があったのだが、
何を着ていこうかと悩んでしまった。

自分の新人時代のアラフォー像に合わせるなら、
質のよいスーツを着ていかなければならない。
だが上司や社外の人と会う際にもスーツなど着ないのに、
張り切り過ぎていると思われるのも癪に障るし、
まるで新人に対して媚びを売っているようではないか。

じゃあせめてジャケットでも羽織るか、と思ったが、
夏を思わせるような気温の日にジャケットなんて、
持っているだけでももう汗をかきそう。

ならば足元だけでもパンプスにするか、と思ったが、
たかだか1時間のために犠牲にする窮屈さと、
その他の移動や勤務に伴う窮屈さを天秤にかけたら、
もうスニーカーでよかろう、という判決が下った。

ということで、
上下ブラックのセットアップ風 with スニーカー
に落ち着いた。

完無視はしないまでも、
なんとなく拾ったイメージの欠片を必死でかき集め、
業務に関わる行動効率を担保。

現実など、こんなものである。
 
レクで聞かれた質問
「実現したい夢ってなんですか?」
に対し、
「ビジネスカジュアルのさらなるカジュアル化」
と答えなかった自分を、
一旦褒めようと思う。

セットアップ風コーディネート備忘録

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