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常識を疑う

わたしは今回、年末年始に食べられる食材の気持ちに寄り添いたい。

12月24日 人間たちはクリスマスイブ。
12月25日   人間たちはクリスマス。

残酷なことに、クリスマスになると人間は鶏肉を食べたがる。

なぜ牛肉でもなく豚肉でもなく鶏肉なのか。

カーネルサンダースも天国では暮らせていないだろう。

しかしここで重要なのは、クリスマスに人間たちが迷惑をかけているのが鶏だけではないということだ。

クリスマス。人間たちは傲慢なことにもう一つ食べたがる。

鶏肉を食べた後のデザート。ケーキだ。

ケーキといえば、生クリーム。生クリームといえば、そう、牛だ。

ただでさえ牛は日常的に忙しい。
人間たちは牛肉を食べるし、牛乳も飲む。
またその牛乳を使ってバターなんかも作ったりする。

そんななかでケーキ。
牛たちも勘づいているのではないか。
この季節になるとやけにしぼられると。

ましてや、人間は自分達の体を強くするために最近になって乳製品なんかを頻繁に摂りだした。

牛タンが大好物なんていう人もいる。

人間ってこわい。

その一方で、ここまであまり目立っていないのが豚肉。

しかしわたしが年末、スーパーに買い物に行った際には豚の耳が冷凍されて売られていた。

くしくも人間は耳まで食べるようになっている。

こんなの誰が買うんだろうと思った時、隣にいた母が豚の耳をカートに入れた。

飼い犬にあげるらしい。
需要、あったみたいだ。

犬はかわいいから食べられない。
豚はかわいくても耳まで食べられる。

やっぱ人間ってこわい。

正月になると値段が5倍以上になるかまぼこ。
宗教に興味ない人がする初詣。
キリスト教でもないのに祝うクリスマス。
中国では犬を食べるが、エジプトでは神様。

今年の抱負は「常識を疑う」にしようと思う。

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