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半戯曲セミドキュメンタリー小説 「黒Gの悲劇」

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衛星歴21年(西暦2016年)2月29日発行の蓮行・平田オリザ共著「演劇コミュニケーション学」にまつわる悲劇を連載。
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2016年11月の記事一覧

黒Gの悲劇 エピロゴス

日本文教出版より2016年に発売された「演劇コミュニケーション学」(リンクは楽天ブックス・アマゾンはこちら・日本文教出版通販サイトはこちら)の出版にまつわる「黒Gの悲劇」が、ようやく完結した。どれだけの方の目に触れたかは甚だ疑問だが、たとえ数人にでも、黒Gの活躍が伝われば本望である。

なお、「ぶつ切りじゃなくて通した資料としてほしい」という人が居ないとも限らないので、通して使えるテキストをこちら

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黒Gの悲劇#11 シーン4:体育館ではっけん!

 シーン3は、回想のシーンなどもあって、観る側も大変なはずなのだが、1年生たちは集中力をより高めて、笑ったりツッコミを入れたり、舞台上の子ども達の動きに合わせて体を揺すったりしながら、実に楽しそうに鑑賞している。

 いよいよ、次のパクパクルームでの騒動で、ラストシーンである。

シーン4:パクパクルームではっけん!

(パクパクルーム。チョイチョイ星人Cチーム、小学生たち、先生たちもいる)

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黒Gの悲劇 プロロゴス

劇団E星所属俳優、黒G陽子(仮名)に起こった悲劇は、衛星歴15年(西暦2009年)9月にさかのぼる。この頃PHP研究所から発売された「コミュニケーション力を引き出す 〜演劇ワークショップのすすめ〜」では、半戯曲セミドキュメンタリー小説という手法が採用され、劇団E星の代表のR行を始めとするFJやK本(いずれも仮名)が、活き活きと活躍する様が描かれていた。黒Gが、「うちの代表が本を出さはったで!」って

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