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飴🍬と女の子

 昨日、お昼過ぎに相棒とお散歩に出かけた時の話。
 前から自転車に乗った女の子がやってきた。

 私の横で自転車を止めて「あらきさん」と呼ばれた。
 ヘルメットを被っていたのですぐには誰だかわからなかったが、声からするとスポ少にいるYちゃん。
 Yちゃんはいつも、私の家の前を通って学校へ行く。会うと必ず声をかけてくれる。
 私がスポ少に何日か顔を出さないと「あらきさん、今日はスポ少くる?」と言ってくれる。
 私は何度かYちゃんのその言葉がけに救われた。
 
 そんなYちゃんが、声をかけてくれた。
 友達と学童のバザーに行ってきた、と話してくれた。カバンの中から、造花を出して、「おばあちゃんがお花が好きだから」と見せてくれてその後、カバンの中に手を突っ込んでゴソゴソと何かを探していた。
 「あらきさん、あげる!」
Yちゃんは飴玉を一個私に差し出した。
 「えっ!Yちゃん、あらきさんにくれるの?」

 「うん、私も食べよっと」

 Yちゃんはニコニコして、自分の口の中に飴を放り込んだ。

 嬉しくて嬉しくて、なんだかすぐに食べるのが勿体なくて、今でもそのまま持っている。

 Yちゃんの中で私はどういう存在なんだろうな…。

 Yちゃんの優しさと無邪気さに私はいつも助けられてるなぁ、、。

 そう思った出来事だった。

 

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