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ほんの小さなことでも、子どもから出た主体性を受け止めたい

みなさん、こんにちは。チャイルドコーチングアドバイザー&コーチングアシスタントの荒木です。

ゴールデンウィークも終わり、通常モードの日常が戻ってきましたね。…といっても、まだまだ新型コロナウィルスのせいで規制の多い日常ですが…困ったものです。

さて、今日は6年生のY君のお話です。
Y君は、息子と私が今のFree Smile(旧FBC)を立ち上げた時から顔を出してくれます。

始めた時はまだ、大人の様子を伺ったりとか片付けなどは大人がやるのでやらなかったりとか、自分から何かをやるということはほぼないに等しかったのです。

「何がしたい?」と聞かれても、戸惑うばかりという感じでした。

バドミントンをする際には光が入ると眩しくて白いシャトルが見えにくいので、だいたいはカーテンを閉めてライトを点けます。
最初の頃はそういったことも、大人の判断でやっていたのです。でも途中から、来ている子どもたちに「ライトどうする?」と聞くようにしました。
「つけてほしい!」と言われたら点けることにしました。この時点では、カーテンもほとんどが大人が閉めていました。

そのうち、うっかりして聞くのを忘れたりするんです。そうすると子どもたちの方から「ライトつけて欲しいんやけど。」と言いにくるようになりました。
「わかった。じゃあカーテン、閉めてきてくれる〜?」
と声かけをしたりしていました。

新型コロナの影響で昨年はできない時期があり、ようやくまた始めることができて、2ヶ月ほど経った時のことです。ある体育館に行った時に、一緒にシャトルを打ち合ってきたY君と友達が急に打つのをやめて何かウロウロとし始めました。初めはトイレかな?などと思っていたのですが、そのうち体育館の管理をしている人と話をしています。
「どうしたの?」と聞きに行くと、Y君が
「眩しかったからカーテンを閉めてこようと思った」というのです。

管理の方からこちらで閉めるから、と止められたらしいのですが、自らが行動したということにとても感動したのです。

それからというもの、Y君はこちらからの問いかけを待たずに自分がシャトルを打ってみて眩しいと思うと「ライトつけて欲しい。カーテン閉めてくるー!」と言って自ら動くようになりました。

カーテンを閉めた後、どこかまだ閉め忘れてないかということも確認します。

こういった行動は全てのことに繋がり、今まで大人が率先してやっていたネットの準備も片付けも当たり前のように行動してくれるようになりました。

 ほんの小さなことでも自分が判断して主体的に動くということが積み重なっていくことが大事なことなのだということをY君を見ていて思ったことでした。

焦らずに芽が出るまで気長に待つと必ず成長してくれるのだということも彼を見ていて気付かされました。

主体性から出た行動や言葉を受容できる環境であり、それを言ったり行動しても心理面で安全で、同じバドミントンをする平等な関係性であると感じられた時、子どもは安心して成長できるのかもしれません。

Y君は3年生の頃はシャトルをなかなか拾わず、周りの大人や友達から何度となくクレームを言われていました。しかし今では、率先してシャトルを拾い並べている彼の姿があります。
もちろん高学年になったということもあるかと思いますが、やらされているものではなく自分からやる姿勢というのは観ていてもわかるものです。

ほんの小さなことでも、主体性からでた行動を見逃さずに見つけては声をかけたいと思っています。

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