書籍紹介「大規模停電の記録」
予約して昨日届いたオーム社出版の「大規模停電の記録」。少し読み始めましたが、中々面白い内容になっています。
冒頭は系統構成の基本について端的に述べれらていますが、その中で「既存電源と新設電源の公平性」「社会便益を最適化」と言ったワードも、しっかり使われており、非常に好感がもてる書き出しとなっています。
まずは、1980年の郡山、2005年の新潟の雪害による大停電の部分を読みましたが、当時の時系列や停電の原因が簡素にしっかりと記載されています。これらは各電力会社が執筆しているので、技術的な対策にもしっかり触れており、技術知識としても大変勉強なります。
今後、本マガジンでも少しずつ紹介していこうと思いますが、雪害対策としての、難着雪リングやヒレ付電線、着雪最適帯である0~2℃が様々な条件で継続してしまったこと、長幹碍子と懸垂碍子の短時間降雪での振る舞い、などなど、電験の勉強ではお馴染みの言葉ですが、実際のトラブル事例がベースとなり、普通の本では記載されていない、マニアックな技術資料としても役に立ちます。
パラパラとめくった程度ですが、日本ならずとも海外の大規模停電も図や波形を多用して説明されているので、かなり読み応えがあり、実際の系統の電気的な振る舞いについて深く勉強できそうな気がしています。
読み進めたら、適時、このマガジンでも紹介していこうと思います。
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