電験一種合格者が教える電験勉強法~二次試験対策~
電験一種を取得した私の勉強方法の中で実際に合格につながったと感じている勉強法を紹介します。
最大の難関は当然二次試験です。ですので勉強も二次試験に焦点を当てた勉強方法を実践しました。
(当然、二種、三種にも共通して参考になると思います。)
1.二次試験を突破するために最も重要なこと
受けたことがある人ならば分かると思いますが、
・選択問題を間違った
・時間が足りず全て記載できなかった
・解けたのに計算ミスをしてやり直す時間がなかった
というのが、皆が経験する共通のことでしょう。
これを克服しない限り、合格ラインである正答率60%を超えるのは不可能です。さてこれらを克服するためにどうするか。
私はまずはこれを考えました。
そもそも、問題を見て解法をその場で考えている時間など全くありません。
なぜならば1問30分の時間配分しかないからです。しかも計算もある程度丁寧にしないといけません。計算問題は始めに計算ミスをするとその問題自体が終わるからです。電力・管理4問、機械制御2問の6割だと4問が合格ラインですので1問を捨てると合格率がぐっと下がります。しかも6問全部が解ける問題とも限りません。5問しか解けそうになければ1問しか落とせない。しかも計算ミスはなしで。
問題の選択にも時間などかけられません。一瞬で解ける問題の判断が求められれます。少し解いてやっぱり分からないからと、違う問題に変える時間の余裕もありません。1秒も無駄にできないのです。
上記を纏めると、
・丁寧かつ時間内で問題を解く(記述する)
・解ける問題を瞬時で判断し選択する
ことが必要です。これを可能にするために最も重要なことは、
”問題を見た瞬間に解法をイメージできる”
ことです。その力をつけるための勉強が必要となります。
2.計算問題対策~最も効果的なテキスト~
問題を見た瞬間に解法をイメージするためには、過去問題による反復勉強が最も効果的だと思います。電験は必ず過去と似た解法の問題が繰り返し出題されます。私はひたすら10年分程度の過去問題を解き続けました。問題を見た瞬間に最後まで解法をイメージできるようになるまでです。解法がイメージできれば、後は丁寧に計算をするだけです。ここも電験の本番を意識して30分以内に正確に記述する訓練をしました。
私が使用したテキストは、下記の
「電験一種 二次試験の徹底研究」オーム社
です。、私が使用したこの本は約10年分(平成10年からの問題)の一種の二次試験問題がカテゴリ別に収録されていました。
解法もしっかりと記載があります。
計算途中は省略してありますが、解き方のストーリーは十分に分かります。解く問題をスケジューリングをして忘れたころに再度できるぐらいのボリュームです。これをひたすら、問題を見た瞬間に解法が思い浮かぶまで繰り返し繰り返し解きました。
↑↑こんな高かったかな~。。。
3.記述問題対策~強制的に知識量を増やす~
過去問題だけでは不安ですし、記述式問題は知識量を増やすことが重要です。しかも、年間を通じて継続的に勉強するには余程の精神力がないと困難です。電験が終わって休息と称して勉強を中断し、電験の申込時期がきて勉強を始めるという繰り返しでした。
・過去問題だけでは不安
・記述式問題の対策
・勉強を年間を通して継続する
この課題を解決するための方法として、多少コストはかかりますが、電気書院から出版されている月刊誌「電気計算」定期購読しました。
(amazonでも一冊毎に購入できます。)
このマニアックな雑誌は、電験三種、電験二種の一次試験、二次試験の対策用解説と問題が毎月テーマ毎に収録されており、更にエネ管や電気に関する旬な話題の特集もあり、電気主任技術者の試験対策だけなく時流も学べる雑誌となっています。
コストは、1年間定期購読で2万円で一冊あたり1700円弱です。
(2年、3年の定期購読もあり1年よりも多少安くなってます)
コストをかけることで、毎月雑誌が届き、強制的に勉強をしなければ損というモードを作ることができます。しかも過去問だけでは飽きましたので、雑誌感覚で勉強することもできました。
この本は電力会社などは定期購読している場合もあるので、会社の新聞や雑誌置場を確認して、あれば借りるのもありですね。
4.まとめ
1.二次試験を突破するために最も重要なこと
・丁寧かつ時間内で問題を解く(記述する)
・解ける問題を瞬時で判断し選択する
そのために ”問題を見た瞬間に解法をイメージできる” ことを目指す。
2.計算問題対策 ~最も効果的なテキスト~
過去問を10年分程度収録した本を、問題を見た瞬間に解法をイメージできるまで繰り返す。
私の場合は、「電験一種 二次試験の徹底研究」(オーム社)を使用。
3.記述問題対策 ~強制的に知識量を増やす~
・過去問題だけでは不安
・記述式問題の対策
・勉強を年間を通して継続する
の対策として「電気計算」を定期購読する。
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